誠に勝手ながら、盆休みを兼ねて8月16日（金）より8月20日（火）まで臨時休業とさせていただきます。
写真の地図は房総半島の一部です。日本画の最高峰、東山魁夷の代表作であり、画伯を世に認めせしめた「残照」（昭和22年＝1947年）の写生地を確認したく、地図帳を広げてみました。「残照」というからには夕日の時間帯です。「新吉は、千葉県鹿野山の山頂に立っていた。・・・・・・」（素顔の芸術家 東山魁夷 大いなる自然への祈り・ビジョン企画出版社）の通り、画伯は鹿野山（かのうざん・海抜３７９ｍ）の山頂に立ち西（東京湾）を背にして、前方の九十九谷（くじゅうくたに）の眺望をスケッチしたのであります。
「残照」（東京国立近代美術館蔵）は第3回日展特選となり政府に買い上げられ、続いて発表した「道」（1950年・同館蔵）をして風景画家としての地位を確立せしめたのであります。
私奴の所蔵の地図帳は、改訂ごとに買い足して現在、全部で7冊。地図帳を開いて眺めるや、いと楽し。落書きも自由なり。
