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今回の日向灘沖地震を考えてみようーその3-

従来の南海トラフは、その地震の震源域から5個のセグメントに区分されていました。西から順に土佐湾沖、紀伊水道沖、熊野灘沖、遠州灘沖、駿河湾沖であります。震源域が2倍に拡大された新しい震源域ではこれに日向灘(沖)が加わったと考えてよいのでしょう。※一番上の写真のように「海盆」を使用している表記もあるようです。

したがって西から、南海地震の震源域は日向灘(日向海盆)・土佐湾沖(土佐海盆)・紀伊水道沖(室戸海盆)、東南海地震の震源域が熊野灘沖(熊野海盆)・遠州灘沖(遠州海盆)、東海地震の震源域が駿河湾沖ということです。さらに具体的には、今回8月8日の日向灘地震の震源から紀伊半島沖までが南海地震域、紀伊半島沖から浜名湖沖にかけてが東南海地震域、浜名湖沖から駿河湾にかけてが東海地震震源域(駿河トラフともいう)という区分になったということです。※この区分はあくまでも過去の地震の震源域から考えられたものです。これより全割れ、半割れ、部分割れ、局所割れの用語が生まれたのです。

東日本大震災の地震に因る余震の影響は20~30年のスパンであるとも言われています。が、一番上の図から分かるように日向灘地震が同日、同年、数年後に南海トラフの全割れ、半割れを導いたような過去の巨大地震歴はないようではありませんか?

只悲しいかな、100年前後あるいは250年前後の間隔を置いて超巨大地震が発生するのは、寺田寅彦が遺したように、どうにもならないどうしようもない歪めない事実です。断層(プレート)には日々、ストレスがかかりエネルギーが蓄積されているのですから、いつかは分かりませんが爆発するのは確実なのです。

下に用いた図は、Wikipedia 、首相官邸ホームページ、ウェザーニュースより引用転写

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