後出しじゃんけんではありますが、今回の日向灘地震は、果たして南海トラフ地震の連動に発展するのか、そのトリガーになるのか・・・・・・というのが私奴の最大の疑問であります。
上の写真は、8月8日の地震当日のNHKテレビの画面です。中の写真は平成23年9月に政府が発表した資料です。下の写真は、三陸沖地震の断層のズレの範囲を示しています(Wikipedia [三陸沖地震」より転写)。
いつのまにやら南海トラフ地震の想定震源域が2倍に拡大されています。偶然なのか意図的なのか、2024年4月17日の豊後水道地震も同8月8日16時42分頃の日向灘地震※も、拡大された新たな震源域で発生しました。それも境界線ギリギリであります。どちらも最大震度は6弱でしたが、前者の規模はM6.6、後者がM7.1でした。両者の発生メカニズムは異なっており、豊後水道地震は南海トラフ地震との直接的な関連性は低いという気象庁の発表(見解)です。※宮崎市の東南東30㎞付近、深さ約30㎞。Mは気象庁マグニチュードMj。
文書などで記録が遺されていることを有史と言います。2024年元旦に発生した能登地震は、有史以前の約2000年以上前に起った可能性があるとの見方が強いようです。つまり有史(平たく言えば古事記や日本書紀が書かれてから今日まで)では確認されないということです。
そして2011年3月11日に発生した東日本大震災でありますが、これについては、明治以降でも数回の大地震がありました。とくに1896年(明治29年)の明治三陸地震(マグニチュード8.5・津波38.2m・死者行方不明者21959人)、1933年(昭和8年)の昭和三陸地震(マグニチュード8.1・津波28.7m・死者1522人・行方不明者1542人)での被害は甚大でした。
地震のエネルギー量を表すマグニチュードは、0.1増えるだけでそのエネルギーは30倍に増大するとされます。3.11のプレートのズレは図に示された通り、南北に約500km、東西に約200km、断層のズレの規模(すべり量)は最大で65m(平均で62m)であったことが分かっています。過去の地震に比較してそのエネルギー量の半端でないことが一目瞭然です。
随時追加します。(つづく)(数字については再確認して訂正がありえます)