元旦からまたしても痛ましいニュース。それも能登震災関連の重大航空機事故である。海上保安機は、一体どのような物資を新潟まで空輸しようとしていたのであろうか。もっと大型の自衛隊の輸送機もあろうものに。それも年末年始の繁忙期で各社が増便する大混雑の羽田でなくてはならい理由は。かつ日暮れの視界が悪い時間帯である。もし今までの報道のように、海保機のパイロットが離陸に際し、C滑走路上で操作にまごまご手間取っていたとしたら※、上層部の責任が問われよう。(※管制は海保機に滑走路侵入を許可しなかった旨の報道)。
管制官は英語(語学)だけでなく、特殊な才能を必要とする。試験も超難関であり、羽田ともなれば超エリートに違いない。特殊な能力とは、空間把握力だ。私も試験問題を一度見た事があるが、とても歯が立たなかった。数機あるいは十数機の位置や進入経路、滑走路の指定、離発着の順番等を適時、即座、適格に判断してパイロットに伝えなければならない。空間把握力は天性のなせる技術(わざ)だ。まさか人員不足で航空管制官に過重の負担や責任が負わされていたとしたら、これも憂える事態だ。
ひとつ苦言を言わせてもらおう。岸田首相は、現地視察しないのであろうか。何時ぞやの首相が、フクイチの上空を飛んだようなパフォーマンスでななく、能登半島を一周し現状を把握するだけで救済復旧対策に必ずや役に立つ筈。