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6月15日(月)-エコ・ディレンマ-

 運動する時間が無い訳ではないが、それなりの出立ちの不恰好さで「有酸素運動」するのもみっともないし、飲む時間を削ってまでウォーキングする健康オタクでもない。そこでこのたび、宮崎が生んだ実業家である山田昇氏の大手家電店「○○○電気」でウォーキングマシーンを所望してみた。
 寝ていても消費されるカロリーを「基礎代謝」という。生きてることは、絶え間なく心臓が動き、呼吸がなされる。体を恒温に保つために全身の筋肉は常時、少なからず収縮している。基礎代謝は新陳代謝の盛んな若年で高く、年を重ねるに従い減少するが、筋肉量(心筋や呼吸筋など全身の骨格筋)に比例するため、体脂肪率の低い筋肉質なマッチョでは反対に高くなる。
 好きなものを食って、好きなものを飲み、好きなことをのたまうには、消費カロリーを増やす必要がある。さもないと、「中年太り」に拍車がかかる。ダイエットを成就するには、基礎代謝を上回る運動が必要である。
 マシーンはペダルの上に両足を乗せ、好みの速度にセットし、機械に連動して人間が足踏みをするタイプのものである。表示を鵜呑みにすると、1,000歩で約35kcalのカロリーが消費される。約10分で2,000歩、70kcalのエネルギー消費である。汗がにわかに滲む程度だが、結構脚にくる。小生の基礎代謝が20kcal/体重×○○㎏=●●kcal/日とした場合、1週間で1日分の基礎代謝に見合うエネルギーを消費するには、1日当たり約6,700歩余りを稼がないとおっつかないから、意外に過酷な数字である。
 ちなみにウォーキングの消費カロリーは、たとえば体重70kgの人が1時間歩いたとすると、0.076~0.082(係数)×70×60=319~344kcalである。
 ところで美味物、美酒のカロリー(熱量)は如何程か。週2回はお世話になる昼飯前時のざる蕎麦は100gで132kcal、昼の1尾105gの鰯2尾(可食部は1尾53g)で230kcal、飯は100gで約150kcal、術後の空腹時の○○カップ麺が約500kcal、渇いた咽喉を潤すショートの缶ビール(アルコール5%、350ml)は147kcal、20度焼酎・乙類1合は255kcal、純米酒(アルコール15%)1合は185kcal、赤ワイン(アルコール12%)180mlは130kcal、ウイスキー180mlは408kcalである。(アルコール1g当たりのカロリーは7kcalである)
 マシーンの歩数に換算すると、ざる蕎麦100gは3,770歩、鰯2尾が6,570歩、ショートの缶ビールは4,200歩、焼酎一合は7,290歩である。これをみても、なんともおぞましい数字である。さらに言うと、最近食った背脂入りのネギラーメンの背脂が仮に5gとすると、5×9kcal(脂肪1gの熱量)=45kcalとなり、1,290歩で収支が合うから、コッテリも禁物である。 
 話が大きくなるが、今の地球の状況ではもう4分の1の地球がないと「温暖化」を抑えきれないらしい。もちろん人間と工場、家畜の数が今と同じとしての話だ。例えば、ニュージーランドは人口の10倍以上の家畜が飼養され、彼らは二酸化炭素よりも21倍の「温室効果」のあるメタンガスを大量に排泄している。こう考えると、人口や家畜数も地球温暖化にとって敵となる。暖衣飽食し放題で、マシーンに頼って余計にCO2を排泄するような生活自体が否定される状況にならないように願いたいものだ。小生的には、ベジタリアン的なノン・アルコールの余生だけは避けたいのが、偽らざる本音であるが・・・。

  

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