●4月1日から「改正県迷惑防止条例」が施行された。家族での「旨い料理」が食える「ニシタチ」。子供連れでの夜の散策ができる「ニシタチ」。厳重な取り締まりと、厳格な処罰で「クリーン・ニシタチ」を成就できれば、衰退の一途をたどる「ニシタチ」に一筋の光明を見出せる可能性がある。それよりも何よりも「ニシタチ」を「スイ・スイ・スイ」と、いやいや「酔・酔・酔」と鼻歌交りで闊歩できるかも。(4月3日)
●例年の事ではあるが、最近、脱走後の交通事故や不注意による骨折が増えている。今日は診療時間終了後、夜間病院経由でソーセージのビニールを食ったダックスフントが来院。数日前に食ってから、毎日吐いている。塩を飲ませて吐かせたが、胃液ばかりで「ブツ」は出ない。その前のレントゲンで金属が写っているから、胃内に「ブツ」がある可能性は高い。結果は、内視鏡で摘出。胃液でビニールが硬化したため、催吐処置が奏功しないケースであった。他犬・他猫事と思うなかれ! 明日は我が身であるぞ! 写真有。4月2日。
●要注意。診察室から見える駐車場のゴミ。気分転換に病院回りの小(ちい)散歩で目に入るゴミ。煙草の吸殻や紙屑の類が主である。ところが、今日は人間用の糖尿病薬とニトロール舌下錠が落ちていた。年度末と年度初めは繁忙性に追われたり、気が緩んだりで、ペットの交通事故や誤食などが増加する。家でも人体用の薬剤保管には十二分の注意を払うべし。舌下錠を落とした人は大丈夫か心配である。随分と昔、ある人が家で狭心症の発作を起こし、たまたま手許にニトロールが無く、薬を求めるため、奥さんを怒鳴り散らしながら・・・・息絶えた、という実話を思い起こした。写真有。4月2日。
●若林元農水相の「代理投票」。われわれの年代の大学は「代返」が横行した。小生も何十回となく代返を依頼し、依頼もされた。欠席の理由は二日酔いであったり、アルバイトの場合もあった。「代返」を広辞苑で引くと、「学校で出席をとる時、欠席者になり代って返事をすること。」とあるから、「代理返事」の短縮形である。「代返」を見て見ぬふりをし、気づいても淡々と出席簿を読み上げる教官も多かった。代返を見抜き、確認を取る教官の講義での代返はスリルそのものであった。国会でのボタン押しは、今回が初犯なのか疑いたくなる。4月2日。
●今日から新体制のスタートである。「たばる動物病院グループ」は現在6名の獣医師で診療している。出身地は、北は北海道、東京、広島、そして新米の藤野獣医師は岐阜の大垣と、縦に長い。皆、開業志望である。3年間当院グループで鍛え、その後数年武者修行をして開業する予定でいる。小生の言うのも何だが、皆向上心だけは群を抜く。そして、何より勉強家である。体力も申し分ない。小川獣医師は最後の3年目、棚多、沖田獣医師は2年目である。今年度もスタッフ一丸となり、地域動物医療の充実に邁進する所存である。今後も、相変わらずの御愛顧の程、宜しくお願いします。4月1日。
●(小生は訳あって株を含めた賭けごとを一切しないが)一年前に比べて株価が36%上昇した。先月(2月)の労働時間は前年比で9.8時間(11.4%)増え、特に製造業では13.6時間増加したらしい。ただし、平均賃金は26万4,456円で0.6%の減。冬のボーナスは38万258円で9.3%も減少したとのことだ。給料が減るのは好ましくないが、仕事が増えてきているのは、人員削減の影響もあろうが、真実でなくとも良い兆しと思いたい。鳩君は何らかの経済政策をもっているのであろうか。「腹案」でも何でもいいから、口に出してもらいたい。3月31日。
●実の実、亀の鴨は「鳩」だった。そもそも2005年夏の「小泉・郵政解散総選挙」は何だったのか。公務員である郵政の民営化改革を皮切に、行財政改革や天下りの撤廃などが一足飛びどころか、一気に解決される可能性を期待して一票を投じた。総じて逆戻り。何かの宣伝の文句ではないが、「なんだあーけ、なんだあーけ」で、白けまくり。亀は亀でもスッポンだから、質が悪いばかりか、他大臣に何周も差をつける「リニア亀」だ。鳩が次に亀に与えるものは何だろう。「鴨(鍋)に蔥」ならぬ「刺客の仇討に郵政票」? 「鳩」君の不甲斐無さに最近では、鳩君がしゃべり始めるとチャンネルを換えている。3月31日。
●先達て「狂犬病予防注射猶予証明書」に関する質問状の回答が、留守中、宮崎保健所から郵送されてきた。たばる動物病院グループは獣医師会に入会していない(正確には脱会)ため、狂犬病注射時に「狂犬病鑑札」が渡せないが、約1ヶ月後手数料の納付の為、保健所へ直接出向き、鑑札を貰っている。飼い主には二度手間であるが、快く了解してもらい有難い限りである。高齢化や担癌動物の増加などで狂犬病の接種を見合わせる機会が増えている。当院で狂犬病注射を猶予した方が良いと判断された場合には、飼い主がその旨を保健所に連絡し、保健所から当院獣医師へ確認の電話連絡が貰えることになった。ペットホテルの利用やマンションへの転入などでその証明書が必要な場合には、当院発行の「狂犬病予防注射猶予証明書」を用意している。3月31日。
●栖鳳・大観展の目玉は多かったが、小生の一押しは重要文化財の「斑猫」。1924年(大正13年)作。栖鳳は沼津の町を歩いていた時、荷車の猫を見て、「ははア・・・・・・。徽宗(きそう)皇帝の猫がゐるぞ」と言い、その猫のスケッチを始めた。しかし、急な事で、動く猫を上手く描ける訳も無い。そこで飼い主を探し出し、交渉に交渉を重ね、一枚の画と交換してもらって、京都へ連れ帰り、「斑猫」を完成させた。金と運を招く猫、手を合わせて拝んで来ればよかった。写真有。3月31日。
●「東の大観、西の栖鳳」とは、関東(東京)の横山大観(1868-1958、水戸生まれ)と関西(京都)の竹内栖鳳(1864-1942、京都生まれ)を指す。この度の上京での美術館廻りは「山種美術館」(渋谷区広尾)の「大観と栖鳳-東西の日本画-」。3月28日(日)は最終日とあって大混雑。感動の余り、3回も見て回ったが、人が多過ぎて静止して観入れなかったのは心残りである。山種美術館は移転しているので要注意。写真有。(3月30日)
●きのうの亀田興V.S.ポンサクレック戦。暫定王者のパンチがサクレック(炸裂)した試合だった。今の現役ボクサーが崇拝するボクサーの双壁はオスカー・デ・ラ・ホーヤとマニー・パックマン・パッキャオであろう。両者とも「神士」である。試合の前も後も、必ず相手を称える。そもそもボクシングは英国の貴族のスポーツであり、古代オリンピックの競技種目でもあった。亀田興毅・前チャンピオンは亀田豪語を返上し、減量が厳しいのであれば、階級を上げて、3階級制覇を目指してもらいたい。旅先の東京にて(3日目)。(3月28日)
●スタッフの好意もあり、2泊3日で上京した。先週の金曜日の夕刻、てんやわんやで空港へ。2日間手術を空けた今日、やはり修羅場が待っていた。午後の10時半に業務終了。骨休みの付けは明後日まで続く。「休んだ方が楽か、休まない方が身体に良いか」、昔から幾度となく自問自答した。獣医師や医師を志望している子供達へひとこと。「生半可な気持ちで臨床医になるのは反って罪作りだよ」。(3月29日)
- 内視鏡で胃から摘出したソーセージのビニール。胃酸で硬化しており、催吐処置では吐出できない状態。胃粘膜の所々は血餅で被われていた。これが腸内に入りこむと腸閉塞や腸重積、腸管
- 4月2日、本院駐車場に落ちていた人体用薬。ニトロール舌下錠(上)と糖尿病薬(下)。
- 多いように思われるのは、江戸の庶民がよほど桜を愛したからであろうか。写真は目黒駅から目黒川の中途にある「目黒雅叙園」。高層のホテルで結婚式場として有名らしい。昭和初期の厳
- 描いてもらい生活を援助したという。小生はその絵画群の一端でも拝ませて貰おうと来園したが、意叶わず早々に退散。写真は行人坂にある「ホリプロ」の社屋。大したことでは無いが、小
- 目黒駅近くにあった居酒屋の提燈・「目黒のさんま料理」。9月の第1日曜日に大通りで「さんま祭」があるという。朝6時に並ばないと焼さんまは口に入らないと聞かされた。この提燈で落語
- 「大観・栖鳳」展のパンフレット。下が大正13年に描かれた重要文化財・「斑猫」で竹内栖鳳作。上は横山大観が大正5年に発表した「作右衛門の家」。絵画鑑賞でも都会と地方の格差が歴然