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今週の親仁ギャグ・2011年2月13日(日)~2月19日(土)

文藝春秋2011年3月号。大型企画「秘めたる恋35」が眼に留まる。文藝春秋は巻頭エッセイにも興味をそそられる。今回のは88ページのさかなクン(東京海洋大学客員准教授)が書いた「生きていた絶滅魚 クニマス」にとくに気が魅かれた。クニマスは秋田県田沢湖に生息していたサケ科の魚で約70年も前に絶滅したものとされていた。発見の経緯を掻い摘むと、さかなクンは京都大学の中坊徹次教授との共著の本のなかでクニマスの絵を書くことになり、教授がホルマリン漬の昔のクニマスを見せてくれたが、色褪せてどうにもならない。そこでさかなクンは、教授のアドバイスで参考のためにと、各地の漁師からヒメマスを送ってもらった。ところが、その中で昨年の3月に山梨県の西湖の三浦保明氏のものが「クニマス」であったのだ。その他のヒメマス(ヒメマスは銀色に輝き、クニマスは黒め)とは色が異なり、サイズも小さめの、そして産卵直後(ヒメマスは秋に産卵し、そのまま死ぬ)のような形跡がある魚を見たさかなクンは、早速教授の所に持って行き、遺伝子解析で確証の太鼓判が打たれたのだ。75年前、クニマスの受精卵が十万粒、田沢湖から西湖に運ばれ、放流されたとの記録が残っているとのこと。さにあらば、西湖から田沢湖への里帰り放流という話が当然の如く湧出する。何事も、好きはものの上手のはじめなれ、否、ここは好きは大発見のはじめなれか。2月19日。

●酒の呑めぬ下戸な人間は、往々にして呑める人間を羨望することを、先日一献交わした医学部名誉教授で焼酎博士でもある老紳士が話されていた。されど、呑んべえも酒が入らないと五体が死に体同然になる。呑めば、メジロの耽る如く饒舌になり、助平な親仁ギャグが自然と連発され、思ったこともない大法螺を吹き、下手の横好きで止めとけばいいカラオケでマイクは放さない。これくらいで御開きならいいが、連れに愚痴を溢し、隣の常連客に絡んでは贔屓の引き倒しの状態にまで呑まれて、さらに明日は明日の風に吹かれるまで呑まれる。タクシーを拾う魂だけを遺した人事不省の病態だが、密室とばかりに今度はタクシーの運転手に絡む。殿様気取で我が家の玄関戸をガチンと開け、最後は老頭児の飼い犬を起こして、これまた絡んでみる。今宵今夜は缶ビール1本の日だ。呑んベえの素面の戯言じゃった。2月18日。

●片や「自民党」は如何なる戦法を練っているか。民主党の一部を抱き込むのか。橋下知事や河村市長の地域政党派との接近は・・・? 選挙前の政党再編、否、新党結成の水面下の動きは活発味を帯だした。室町時代の築城・兵馬の法に長じた「太田道灌」(1432-1486)、戦国から江戸時代を生きた「藤堂高虎」(1556-1630)、そして「加藤清正」(1562-1611)のような立派な「名城・日本」を築ける「古武士」は居ぬものか、この国には。2月18日。

政治は、一寸先は闇。シンパ(シンパサイザー)、いや失敬、小沢親派16人がボスの指揮で行動に出た。さらに、ボスの側近である原口一博前総務省も「政権交代の原点に回帰しようとするグループ」を「民主党A」、首相を支える勢力を「民主党B」と分けた上で、前者の力を糾合したい、と訴え始めた。先の「小沢・河村・大村会談」の意味するところは何だ。最強のキーマン・橋下知事も糾合か。ところで「辺野古への移設は抑止力」という嘘も「方便」発言前首相も「民主党A」に「鳩合」するのであろうか。2月18日。

二進も三進も行かなくなった民主党・菅政権。「ちょいとした違いを取り立てて、追及していく総括して殺していく。今の民主党を見ていると連合赤軍を思い出す」との国民新党の党首・亀井静香氏のナイスな弁。1971-1972年にかけて起きた連合赤軍のリンチ殺人事件の「山岳ベース事件」。事件の資料を読むと、おぞまし過ぎて身の毛立つ。権力という名の暴力を振う「内ゲバ」を見ているようだ。いよいよ、解散総選挙は秒読みだ。2月17日。

銀座中央通りに「路面電車」を復活させようとする構想が持ち上がっている。銀座1丁目から8丁目までを歩くと結構脚にくる。高齢者では無理だ。銀座4丁目の三越でショッピングをして8丁目の鮨屋や天丼屋まで歩くのも億劫だ。行動範囲が広まれば落ちる金も少なくない。「路面電車の走る街」で「検索」すると、国内にも結構あるものだ。路面電車で街興しを成功させているという「富山ライトレール」はじめ、「藤沢市・鎌倉市の江ノ島電鉄」、「大津市の京阪電気鉄道」、「松山市の伊予鉄道」、「広島市の広島電鉄」、「長崎市の長崎電気軌道」、「熊本市の熊本市交通局」、「鹿児島市の鹿児島し交通局」などが走らせる「街の路面電車」。つづく。2月17日。

●超高齢化の進展に社会保障がついていけない日本国。歳を取って家に引きこもり放しではおもろナイし、足腰や心の健康にもワルイ。週に1度や2度はおめかしをしてショッピングを楽しむにはタクシーの世話にならざるを得ない。ここでも「タクシーはワンメーター」だ。以前にも書いたが、宮崎神宮から橘通りを南に下り、橘橋を渡り、中村交差点を南宮崎駅へ向い、翻って大淀大橋を北上し、宮崎駅前から江平交差点までの周回軌道の「宮崎路面電車」構想これが成れば「ワンメーター」の守備範囲は相当にカバーできる。この「今週の親仁ギャグ」の2010年7月19日を見れば、宮崎と東京のタクシー料金の差が分かる。宮崎の「ワンメーター」は1,500mで560円。つづく。2月17日。

池波正太郎の「男の作法」の一つに「タクシーに乗ったら100円チップ」がある。小生も、源藤の居酒屋「潮采」の帰路のタクシー料金は900円だが、虫の居所がよほど悪くない限り、千円を出して釣はもらわない。だが、ニシタチの場合、その多くでチップはなしだ。世界一高い交通料金には辟易だ。正太郎先生は東京だからワンメーターで済むのでチップもやり易いが、宮崎の場合は電車が無いから料金がかさむ。今日のタクシーは病院の駐車場で回転してメーターが上がるのを待っているかのようであった。彼らの頭には、ある国(例えばスペイン)の激安航空料金と同じ料金の乗り物を運転しているとの知識や認識や自覚とやらがちょいとでもあるのだろうか。2月16日。

●12~13日の世論調査で「菅内閣支持率が22.1%で発足以来最低に・・・、支持しないは63.1%へ・・・」(NNN電話世論調査)。同じく支持率が20%を切った報道機関もあるから空恐ろしい物事は好機を逃すと何をやっても上手く行かないのが常だ。普天間で決裂した社民党と縒りを戻そうとするやら、遅遅として進まぬ小沢氏処分問題で、今度は小沢グループの造反・離反の懸念。やることなすことが後手後手で軌道修正不可能な状況だ人生も同じことが言える。「花見解散総選挙」が現実味を帯びてきたから、これまたあな空恐ろし。2月15日。

●この「GⅢ共同通信杯」の優勝獲得賞金は3,900万円(賞金総額は7,460万円)。G Ⅰに比べたらまだまだ少ないが、稼げるかはこれからが勝負だ。ところで、この賞金の行方は何処へ。賞金の10%が調教師へ、騎乗した騎士と厩務員に5%ずつがそれぞれ「進上金」として配分され、残りの80%はもちろん馬主の収入である。残念だが、生産者は含まれない。5月29日の日本優駿(日本ダービー)の優勝賞金は1億5,000万円(賞金総額は2億8,600万円)、11月27日のジャパンカップは同2億,5000万円(同4億7,600万円)、12月25日の有馬記念は同2億円(同3億8,000万円)だ。「中山の騎士」の意か知る由もないが、「ナカヤマナイト」の次の出走は4月17日開催の「皐月賞」とのこと。皐月賞はもちろんGⅠレースで優勝賞金は9,700万円(同1億7,500万円)で所は中山競馬場(千葉県船橋市)だ。写真有。2月14日。

●25年もの昔、「後楽園場外馬券売り場」で馬券を買い、小遣稼ぎと暇つぶしと憂さ晴らしと運試し・・・をしたものだ。結果はテレビの生中継で見る。今でも土曜と日曜の診療の合間にはBSテレビで憂さを晴らしている。もちろん今は観るだけ。今日の「代45回共同通信杯」(東京競馬場・府中)はGⅢ。北海道から来ている獣医師の実家は獣医師をしながら競走馬の生産もしており、このレースに出走する「ナカヤマナイト」という馬は彼の親父さんの生産馬という。患者さんが居たが、そこはちょいと狡(ズル)をして画面に見入る。そうするとどうだろう、最終コーナーでは中段の内側に位置していたのが、いつの間や一番内を抜け、見事な差し脚を見せて頭差で勝利。はじめて見る馬なので何とも言えないが潜在能力十分の「差し馬」と見た。つづく。2月13日。

●全国の地方公務員数は、47都道府県で一般職が539,200人、教育公務員が865,511人、警察官が233,583人で総数が1,638,294人。市・区の総数が911,122人。町・村の総数が485,834人。これら全ての合計が3,035,250人であり、給与総額は25兆9,000億円である。宮崎県は県の一般職が7,433人、教育公務員が9,683人、警察官が1,825人。市町村を合わせると31,935人である。(2004年のデータ)。2月13日。

●今、国が財政破綻で破滅しようとしている。多くの非公務員が「公務員天国」とか「官尊民卑」とか言って、給与面などでの優遇を問題視している。僻(ひが)みや妬みを超えた国家的危機からだ2011年度の宮崎県一般会計予算におけて人件費は1,573億円で、全体の30%を占める。人件費を2割削減すると314億6千万円。10年で3,146億円、30年で9,438億円で、現在の借金分に迫ろうとする額だ。人口減による税収減と高齢化による社会保障費の増大。中国経済などの台頭による国際競争の激化で、法人税などの増収もそう簡単には望めない状況だ「税と社会保障の一体改革」との「引き換え」はちょいと言葉が良くないが、どう考えても「公務員の人件費削減」とは譲り難いセットの話だ。2月13日。

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