●きょうは「プロボクシングWBC3大世界タイトルマッチ」。スーパーバンタム級の西岡利晃は9回、得意の左のモンスターストレートパンチでKO勝ち。2番手のスーパーフェザー級の粟生隆寛は4回、タイトルマッチではやや稀有な右ボデイブローで初防衛(左のリバー・パンチでのKOはしばしば見る)。最後に登場のフェザー級チャンプ・長谷川穂積は3回まで優位に試合を進めていたが、4回、指名挑戦者であるジョー・ゴンザレスの右のスリークオーターからのロングフック一発を浴びてテン・カウント負け。大震災で延期された「震災復興トリプルタイトルマッチ」であったが、原発問題がどうしても気になる。4月8日。
●記録に残る5回目の「三陸沖地震」は、2011年3月11日14時46分に発生した今回の「東北地方太平洋沖地震」。1度目は869年7月に起こった「貞観(じょうがん)地震」でマグニチュード(M)が8.3~8.6で死者は約1,000人。2回目が1611年12月2日午後2時頃の「慶長三陸地震」でMが8.1、津波は20m?、死者は2,000~5,000人。3回目が1896年(明治29年)6月15日午後7時32分発生の「明治三陸地震」で、Mが8.2~8.5、最大震度3、津波は最大38.2m、死者が21,915人、行方不明者が44人。4回目が1933年(昭和8年)3月3日午前2時30分発生の「昭和三陸地震」で、Mは8.1、最大震度5、最大津波が28.7m、死者が1522人、行方不明者が1542人。そして今回が、M9.0、最大震度7、最大津波が37.9m。記憶のない人間が、過去の記録を無視していたということか。恨めしや、「平成三陸地震」。4月8日。
●きょうは休みだ。9時前に宮日会館1Fに設けられた「東日本大震災義援金受付」へ出向いた。小生は2番目か3番目であったが、9時前には5組ほどが並んでいた。その後、綾のほんものセンターへ。旬の筍を買うためだ。新燃岳の降灰の影響もあるのだろうか、品薄でお客もいつもよりは疎らだ。大震災と原発問題がここにも影を落としているようで、皆の表情も暗げだ。沿道や里山の染井吉野は、いつも通り、艶やかに満開だ。今生の痛恨の極みの憂えだ。人生51年、桜を平常心で愛でられぬ春は初めてだ。一刻も早い冷温停止(原子炉内の温度が100度以下)に全力を注いでもらうしかないが、誰が何処から見ても泥沼化している。それが解決してからも、完全廃炉までの道のりはさらにさらに遠い。義援金は売名行為の偽善か。くだを巻くばかりで何もしないより酔人よりは増しだろう。4月6日。
●現在の東電の取締役以上は事務系が大半とのことだ。20年前、当時の社長と福島第一原発所長を20年経験した常務、およびその部下たちを追放した経緯がある。原発の内部構造を熟知している原子炉プラントの専門家が上層部にいないのだ。20年間、安全面を軽視した「なあなあ主義」が横行したということだ。東電の会見は説明が曖昧で、復旧作業の行方も日を追って暗雲垂れこめる状況下にあるのは、このことも一因であろう。技術者出身がパージされなければ、十分な安全対策が講じられていた可能性が高いということだ。後の祭りでなく、今からでも彼らの智慧を借りるべきだ。4月3日。
●2日、被災地を視察した菅首相。ヘリを下り立つ首相に対して最敬礼する自衛隊員。首相は立ち止り気味に苦渋顔の軽い会釈。何故にか、敬礼がない。元・市民運動家は敬礼をどう思っているのだろう。4月3日。
●口蹄疫、新燃岳噴火、そして今度の大震災などの災害の場合、「義援金」という制度がある。「義援金」の場合、受領書(免税証明書)がもらえるので、それがあれば法人税が98%免除される。超一流のスポーツ選手も多くは法人化しているから、数億円の義援金を出しても、この「法人税免除制度」を利用すれば、全体の納税額はほぼ同額で変わらないということだ。しかし、通常は何に使われるか分からない税金が、義援金の場合は被災地に限って役立つという点が重要だが・・・。もちろん、個人の場合もこの受領書で「所得税控除」の申告が可能だ。ポケットマネーや募金などの義援が、本当の「義援金」なのだ。4月3日。