●「染井吉野」を含む里桜の寿命は50年~80年と短く、かつ接木で苗を育てなければならないため、手間が掛かる。最近の公園などでは、染井吉野だけでなく、河津桜(カンヒザクラとオオシマザクラとの雑種?)や吉野桜などを交互に植える工夫をしている。50年か100年後の「花見」はどう変わっているのであろう、知れる由もないが・・・。The End。4月23日。
●失敬、失敬、「八重桜」様。貴方様は楊貴妃か、オードリー・ヘップバーンか、いやいや原節子か、はたまた小野小町か・・・・・。上野公園の「染井吉野」の数ほどあれば、それは豪華絢爛で仲間幸由紀恵演ずる「大奥」の「絵島」の妖艶さか。色気満開だ。もうひとつ、つづく。4月22日。
●「花見」はやっぱり「染井吉野」。散るのが綺麗な桜だからだ、と思う。桜の王様だ。江戸末期から明治初期にかけて、江戸の染井村(現在の豊島区駒込)に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された「吉野桜(ヤマザクラの意)」として売り出していたが、奈良・吉野のヤマザクラと間違われるため1900年、「染井吉野」となった。「染井吉野」はエドヒガンの遺伝子で花が葉よりも先に咲き、オオシマザクラの遺伝子を引き継いで大きくて整った花弁を有する。※「染井吉野」は種子では増えないので、全てのそれは接木など人の手が入っているのだ。「花の中の華」の話はこれで終わり。調べて書くのにちょいと疲れたが、桜を託づけてくれた親父と御袋に感謝だな。4月22日。
●週刊「花百科」(平成16年3月4日発行)の特集「さくら」によれば、「染井吉野」は里桜だ。染井吉野は野生種であるオオシマザクラとエドヒガンの自然交配種である。ここでの里桜は『オオシマザクラを親としてできた園芸品種の桜を「里桜」という。一重や八重、色や香りなどが違うさまざまな品種がある。・・・・・』とある。要は平安時代、梅に代って「花見」の対象花は桜となり、鎌倉時代から室町時代にかけて、政治の中心が関東に移ると、人と共に東西の桜が交雑するようになった。これで、多くの里桜や八重桜が開発され植栽されて愛でられるようになったということだ。つづく。4月22日。
●「里桜」とは「オオシマザクラを基にして開発されたと考えられる園芸品種の総称。オオシマザクラにヤマザクラ、エドヒガン、カスミザクラ、マメザクラなどを掛け合わせたものとされる。里桜の歴史は、人々が桜を庭に植え始めた平安時代からと言われる。このころから品種の育成が行われ、人為的な交配や突然変異、野生のものからの選抜育成などが続けられた結果、200種以上の里桜が誕生した。また、人里で開発された桜を全て里桜という場合もあり、この場合は更に多くの種類の桜が里桜に分類される。里桜は往々にして人間の観賞用に改良されたため、花びらの数の多いものや、見栄えのするものを選んで作られている。八重咲き、枝垂れ咲きの種類も多い。(Wikipedia)。ここには「染井吉野」は含まれていない。つづく。4月22日。
●桜の講釈を少し。桜の系統はバラ科のサクラ亜科、サクラ属、サクラ亜属に分類される。日本にはヤマザクラ群(ヤマザクラ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、オオシマザクラ)、カンヒザクラ群(カンヒザクラ)、エドヒカン群(エドヒカン)、チョウジザクラ群(チョウジザクラ)、マメザクラ群(マメザクラ、タカネザクラ)、ミヤマザクラ群(ミヤマザクラ)の10種のサクラが自生し、これらが自然交配または先達が育成した300以上の「里櫻」があるという。現在、日本で植栽されているサクラの70%は「染井吉野」。「吉野」の名から改名されたのは明治33年(1900年)”とある。つづく。4月22日。
●17日、田舎から写真の「八重桜」が届けられた。「八重桜」は「牡丹桜」とも呼ばれることもある。八重桜は「重弁の花の咲く、サトザクラの品種群。他の桜におくれて開花。花色は淡紅・紅・淡黄色などを呈し、濃艶。ボタンザクラ。」(広辞苑)。ある雑誌では「八重とは花弁が10枚以上の桜」とある。実家の桜は小学生の時、既にそれなりの大木であったが、いつの年か台風で倒れた。それを故・祖父が接木で再生させたものだ。実家の桜は現在数本あり、その化弁は40枚を超すから見応え十二分で、村内外から花見客が訪れる。写真の桜も田野町の花見客が届けてくれた。つづく。4月22日。
●20日、孫正義氏が「自然エネルギー財団」の設立を発表。きのうの「スーパーモーニング」(テレビ朝日)でも、原子力発電の代替としての「自然エネルギー」が放送された。自然エネルギーは水力発電、太陽光発電、地熱発電、風量発電、潮力発電、波力発電、海流発電などを指す。地熱発電はアメリカ、フィリピンについで世界3位だ。それなりに陽も射す。水もそれなりに豊富だ。日本の10年後の自然エネルギー依存度は30%になり、40年後には100%に達するとのことだ。もちろん、40年後の電気消費量は技術革新や人口減で今の半分となるらしい。これが真なら石油も石炭も天然ガスも、況してや原発は不用無用である。4月22日。
●忙(せわ)しさに感(かま)けて、ではなく、サボり癖がついてか、最近運動をしていないため、体重が増え始めた。そこで、今日から径が4.72インチ(12cm)のワン・ミニディシュ・ブランチに挑戦開始だ。御覧あれ、あれ、あれ、あれぇ~ぇ~ぇ~~。写真有。4月22日。
●専門家によると現在の電気使用量は様々な工夫と努力により35%まで節減可能らしい。石油依存が50%(1973年の第一次石油危機時の依存率は77%)で、原子力が30%のいま、この35%の数字は大きい。これから人口が激減する日本。いろんなことをいろんな角度から考えなおすいい機会だ。つづく。4月21日。
●その他のエネルギー源は風力、地熱、そして太陽光。現在、日本にある原子力発電所は17か所55基が稼動中で、3基が建設中、11基が計画中である。どれも海岸端。これは海水を利用する冷却水の問題と必要物資の運搬の事情による。チェルノブイリのある黒海ではないが、湖や大きな河川の縁(へり)でもOKということか。今まで東電や保安院や原子力委員会や政府や学者が言ってきたような「完全無敵」な原子炉なら、(電気料金は跳ね上がるだろうが)水さえ補給できれば富士山の麓でも何ら構わないと言う事だ。今回ある外国のマスコミが間違って、福島第一原発は渋谷にあると報じたらしいが、「完全無敵」な原発なら、いっそ東京のど真ん中か国会議事堂の隣にでも造ってもらおう。つづく。4月21日。
●エネルギー源を真剣に考える。世界の石油埋蔵は約40年で枯渇。同じく石炭は192年(2003年時点)。天然ガスの可採年数は約70年。そしてウランは約70年。ところが、このウランは現在の採掘技術水準やウラン濃縮技術水準、それに軽水炉型原子炉の場合であって、今後の技術革新で1000年の寿命という。世界の人口が急増することは確実で、さてその場合のエネルギー源はなんとするか。つづく。4月21日。
●「想定外」、「今のところ」、「直ちに(問題はない)」、「当面は」、「取り敢えず」、「そこそこ(うまくいっている)」・・・・・。テレビに出演する学者や解説者などの発言だ。原発だから、理系の学者がほとんど。こんな語句を学生の論文でも許しているのだろうか。学者としてのプライドと資質を疑う「曖昧模糊」語。余震は今後、数年から10年は続くらしい。M8クラスの余震も、東京の直下型地震が誘発されることも有り得るとのことだ。余震の震源と強さ(マグニチュード)によっては、福島第一原発が再度津波を浴びることも十分に考えられる。危機管理は「最悪」を想定し、今のところとか当面とか取り敢えずなんて考えず、直ちに行動に移し、そこそこでなく頑強な組織と頑丈なインフラ構築に一刻も早く着手しないと「日本沈没」だ。4月20日。
●「平成大地震」で製薬工場が被災し、薬が製造できなくなった。甲状腺ホルモン製剤と陣痛促進剤だ。リンゲル液も250mlのパックは販売中止で500mlだけとなった。甲状腺ホルモンと陣痛促進剤は同一の会社である。どちらも臨床には欠かせない。甲状腺ホルモン製剤は現在、半量で我慢してもらい、アメリカからの到着を待っているところだ。先週も難産(90%以上は陣痛微弱か無陣痛)の症例に陣痛促進剤を使用した。在庫が少ないが、これもアメリカの御世話になれる。薬屋が言うには、製造が再開されたとしても人体(人間)が優先で、次いで東京などの都市部、宮崎の動物病院にはいつ納入できるか不明とのことだ。人体薬の場合はどう工面しているのか。厚労省は輸入薬に対する特例処置をとっているのか・・・。この難局を凌ぐのには「開国」が求められる。4月19日。
●今日の手術は11歳3ケ月の雑種♂の精巣腫瘍摘出術。あまりに大きな精巣の固定に手を拱(こまね)いているスタッフに、「西郷隆盛はバンクロフト糸状虫のため、この比ではなかったらしいよ」と言うと、あるスタッフが「西郷隆盛はきのうのJIN-仁-という大沢たかお主演のテレビに出ていました」と返された。調べるにTBS系のドラマで、タイムスリップで江戸の町医者となった主人公の南方仁が、歴史上有名な人物の病気を治療するという設定とのこと。きのうが初回で、平均視聴率は23.7%と若者をも魅了する人気らしい。ちなみに、今日の手術の犬の名は「エド」君でした。4月18日。
●放射能汚染水の放出問題。外国への事前通知(通報)がなかったことが、ロシアや韓国などから批判された。これで頭に浮かぶのが「ニイタカヤマノボレ一二〇八」の暗号だ。これは1941年12月2日、大本営より機動部隊に発信された暗号電文で、「日本時間12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」の意の符丁である。ところが実際の宣戦布告は真珠湾攻撃開始から約1時間後であった。原因は翻訳やタイピングの不手際と言う事だが、御粗末すぎる。4月4日から10間行われた放射能汚染水放出という、世界に影響を及ぼす重大問題。外国にも国民にも事前に通知してもらいたかった。日本人として負い目を感じる、情けない菅が否めない。4月17日。