●広島に投下された原爆のウラン235の量は僅か800gであったと言う。一方、100万kw級の場合の燃えるウラン235は3~4トンであるから、燃焼法にもよろうが、原発1基のエネルギー量は優に1000倍以上である。問題は、エネルギーが何処で、どれだけのスピードで、どんなエネルギー(核種)が、どれだけの量が生成され、そして、その産生されたエネルギーが何処へ、どのようなスピードで放出され、処理・蓄積・拡散されるかのようだ。つづく。5月14日。
●そもそも原子爆弾と原発事故の相違点はどこにあるのだろう。原子炉1基で、広島と長崎に投下された原爆1個分のエネルギーの500発か1000発分と言うではないか。4基だと4000発分だ。原爆は地上9000~1万mで投下され、地上約500mで炸裂した。原子爆弾の放出したエネルギーの50%は爆風に、35%は熱線に、15%は放射線となった。広島原爆による放射線量は、爆心地から2.65km離れたところで胸部CTスキャン1回分に当たる線量である6.9ミリシーベルト、3.40km離れた場所で0.6ミリシーベルト(胃のX線集団検診1回)とされている。つづく。5月14日。
●原発事故で放出される主な人工放射性核種。
◇放射性クリプトン・放射性キセノン:常温で気体で原子炉中のほぼ全量が放出される。
◇ヨウ素131:184℃で気体のため、原発事故で非常に放出され易い。天然のヨウ素はヨウ素127で、放射性ヨウ素は存在しない。
◇放射性セシウム137:678℃で気化するため、原発事故で放出され易い。半減期も30年のため、長期間、地表から放射線を放ち続け、農作物にも取り込まれ、長期汚染の原因となる。チェルノブイリ原発事故の高濃度汚染地域は約250kmの範囲に点在している。1960年代末の大気圏核実験により1億8500万京の膨大な核分裂生成物がばら撒かれ、地球全体を汚染し、今でも海水や地表、大気中に残存している。
◇プルトニウム239:原発事故ではあまり遠方には放出されない。核分裂反応でつくられるのではなく、核分裂反応により放出される中性子を燃料棒中のウラン238が吸収し生成される。半減期が2万4千年と長い。つづく。5月14日。
●1万トンの注水で約5000トンが行方不明。その放射能汚染水はいったい何処へ。汚染水に含まれる核種とその量、そして半減期が問題だ。
◇100万kw級の原子炉には、100トンのウラン燃料が入っている。
◇1年に1度の定期点検で約30トンが新しいものに交換される。
◇ウラン燃料のうち、3~4%が核分裂エネルギーを取り出せる”燃えるウラン235”で、残りは”燃えないウラン238”。
◇原発運転で年間約1トンのウラン235が核分裂生成物に変わる。この核分裂生成物の強さは、もとのウラン235よりもはるかに強い。核分裂生生物の殆どは燃料棒に蓄積される。3~4年間の運転で、燃料棒の放射能の強さは使用前の10億倍。
◇100万kw級の原発では、半減期が1時間以上の主な放射性物質のものだけで約1万3600京ベクレル。※1ベクレル(Bq)は1秒間に1個の原子核が放射性崩壊している時の放射能の強さ。
◇浜岡原発は4基で合計360万kwだから、5万京超の放射能物質が内臓されている。
◇天然の放射性核種の1グラム当たりの放射能の強さ(括弧は半減期)は、ウラン238が1万2000ベクレル(45億6000万年)、カリウム40が26万ベクレル(12億5000万年)、ラジウム226が370億ベクレル(1600年)。
◇同じく人工の放射性核種の場合は、セシウム137が3兆2000万ベクレル(30年)、ヨウ素131が4600兆ベクレル(8日)、キセノン133が6900兆ベクレル(5.3日)、クリプトン88が290京ベクレル(2.8時間)。当然、放射能が強くて半減期が短いほど人体や環境への影響が大きい。つづく。5月14日。
●ビデオで検証してみたいものは、福島原発の1号機が爆発した3月12日と3号機が水素爆発した3月14日以降の「原子力学者」ひとりひとりの発言と見識。当初から「メルトダウン」が起こっているのではないかと思われていた。と言うよりか、誰もが最悪のシナリオが知りたかったのだ。一号機では1時間に6~8トンの冷却水が注入されていたにも関わらず、漏出が分からないことがあるのだろうか。1時間に8トン以上の水全部が水蒸気として空に播き散らかされていたのなら、これはこれで大した放射能汚染だろう。結局は、燃料棒は剥き出しで原子炉圧力容器の底には亀裂が生じ、そこから地中と海中に放射能汚染水が漏れていたのだから、驚き、桃の木、山椒の木の極みだ。「メルトダウン」も「原子炉崩壊」も有り得ないと断言した学者さん達よ、いや給料泥棒さん達よ、テレビ出演料や新聞の原稿料などは全額義援金だ。東電と原子力・保安院(通産省)、そして原子力委員会、それに政府のいづれもが注入水量の収支を計算できていないのなら、これまた危機的状況だ。あの当時の彼らの発言は一体全体何だったのか。国民を安心させる政府の回し者だったのか。つづく。5月13日。
●「八ッ場ダム」はどうなっているのだろうか、どうなるのであろうか。「川辺川ダム」の行方は・・・? 5月13日。
●きのうの『「足柄茶」基準値超え、神奈川県農産物で初、出荷自粛と自主回収を呼び掛け』。そして今日の『1号機の原子炉に穴で水漏出で燃料棒が完全露出』と『「警戒区域」の家畜、安楽死を指示・・・枝野長官』。何か悪い方向に進んでいないか。疎開など政府はもっと大きな覚悟が必要ではないか。遷都は今出来なかったらいつできる。どうも雲行きが芳しくないと思うのは親仁だけ??? 5月12日。
●「管制ミスか、滑走路に別の機」(yahoo!japan)。「菅政ミスか、・・・・・・・」。どちらも有ってはならぬこと。5月11日。
●金遣いのあらい極道息子。復興会議とやら、「何やら菅やら」と委員会などを立上げ、今度は内閣を改造し「復興、原発担当相」を新設するらしい。これらもタダではできない。愚将の懐が痛む訳でもない。全て税金。出すことばかりで、実がなる当てもない愚策。240万3000円はいいから、原発収束に向けて懸命に働いている作業員を現場(少なくとも寝泊まりしている旅館)視察すべきだろう。イラクの米軍を極秘・電撃訪問したブッシュとアフガニスタンのオバマ大統領。哀しいかな、我がドン(首領)の考えること(いや菅がやること)、思い付くことはレベルが低い。10日の福島市の「大気中の環境放射線量水準調査結果」は1.7ミリシーベルト(過去の通常値は0.037~0.046ミリシーベルト)。当然、福島原発周辺はこのレベルではない。そして国の借金は昨年末から5兆円増えて「924兆円」、国民一人当たり722万円也。つづく。5月11日。
●5月11日の毎日新聞の「余禄」。チェルノブイリ原発での住民の一時帰宅で、「人にとって何がいちばん大切かは後になって気づくものだ」(ユーリー・シチェルバク著「チェルノブイリからの証言」)。人々が持ち出したのは豪華な家宝ではない。親しい人の写真、愛読した本、古い手紙、一見滑稽だが思い出のこもる小物だった・・・とある。さらに「余禄」は、5月10日一時帰宅した福島県川内村の住民の思いと行動を、「仏壇に水を供えたい」「アルバムと両親の位牌を持ち帰る」「年賀状のファイルを取って来る」「猫を腹いっぱいにしてやりたい」・・・・・。同じ一面の「事故が収束するめどがつくまで首相として歳費(月額240万3000円)は6月から返上する」という愚将の言。関係無いようだが、哀しさではなんとも同じか。つづく。5月11日。
●浜岡原発停止は中電の英断? いや菅首相の英断? いやいやこれを英断とは言わない、言えない。明日、いや今起こるとも知れない東海地震、当然の決断だ。それよりも「雇用」だ。原発停止で発生する失業に対して国が対応策を示してこそ、英断だ。太陽光やバイオマスなどへのエネルギー転換への投資と雇用創出。シテヤッタリの愚顔マル出し菅では心配だ。ワイドショーもニュースも「節電」を叫んでいるが、テレビ関係こそ、放送を一部止めるくらいの覚悟はあるのだろうか。5月10日。
●「強国の論理」、いや「強者の論理」。暗号名「ジェロニモ」。メキシコ人に家族を皆殺しにされて以来、対白人抵抗戦・「アパッチ戦争」に身を投じた戦士。本名はGoyathlay(1829年6月16日-1909年2月17日)。勇敢に戦う姿を見て、敵陣の一人のメキシコ人が思い余って叫んだのが「ジェロニモ」。意味は守護聖人という。1886年に投降して降伏。このジェロニモをウサマ・ビンラディン容疑者殺害作戦執行の暗号名に使用した。アメリカはかつて人種差別の国とされた。原住民であるアメリカインディアンの住むアメリカ大陸に武器を手に我が物顔で上陸して来た白人。悪無きジェロニモ。ビンラディンが「アルカイダ」を組織したそもそもの訳。「白人至上主義」の見え隠れ。最終命令を出したオバマにとって、「ジェロニモ」は白人の侵略に抵抗したGoyathlayだったのか、それとも守護聖人だったのか。疑念が大いに残る「強国と強者の論理」。5月10日。
●5月9日の毎日新聞の一面、「モンゴルに核処分場計画 日米、昨秋から交渉 国内での選定難航で」。「国内すべての原発をなくしたとしても、処分施設は必要」だが、日米とも国内での引き受け地がないから、ウラン埋蔵量がトップ3で地盤が強固なモンゴルと交渉。ここでも「強国の論理」。下の世話もできない国なんぞ、それこそ糞喰らえだな。5月10日。
●ボクシングは人生だ。防戦一方のシェーン・モズリーの御蔭で「プロボクシングSP独占生中継!」は台無しだ。アンダーカードのS・ミドル級10回戦のケリ―・パブリックvsアルフォンソ・ロペスとWBO世界S・バンタム級タイトルマッチのウィルド・バスケス・ジュニアvsホルへ・アルセの試合。特にバスケスvsアルセ戦は、アルセが劣勢ながら最後まで勇敢に前へ出て攻め続け、最終の12回、余力を振絞ったアルセの猛ダッシュで、チャンピオン・バスケス側のセコンドからタオルが投げ込まれた。アルセの4階級制覇の瞬間だ。人生も攻めなければ道は拓けないということだ。モズリーに喝!喝!喝!5月8日。
●失敬、失敬、失敬。きょうの「WOWOWエキサイトマッチ」は最悪で、閉口もので、裏切りだ。パックマンこと、いやいや戦う国会議員・パッキャオの試合でこれまでに陳腐なものははじめてだ。一番の原因は元・3階級制覇チャンピオンでオスカー・デ・ラ・ホーヤに2回勝ち、アントニオ・マルガリートも負かし、フロイド・メイウェザー・ジュニアとも好試合を交えたシェーン・モズリーの不甲斐無さに尽きよう。パッキャオの右フックと、左のストレートとボディーを恐れるあまりのデフェンス一点張り。これじゃ、パックマンも攻めきれない。パックマンのファイトマネーは約20億円でモズリーは約5億。ボクシングでは試合の勝敗に関係なくの金額だ。この試合ばかりは勝った方が20億で、敗者が5億であって欲しかった。5月8日。
●きのうの亀田兄弟のボクシング。相手の貧弱さとレベルの低さに唖然だ。あのレベルのファイトを2時間も放映するマスコミが悪い。視聴者を愚弄し過ぎている。日本の全てが金儲け主義で、これでは何もが廃れるばかりか、大和魂すらも消沈する。志も夢も希望もへったくれもない。今日は、今から「マニー・パッキャオv.s.シェーン・モズリー」戦だ。きのうの亀田戦の関係者は顔を洗って観るがよい。5月8日。