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今週の親仁ギャグ・2011年5月15日(日)~5月21日(土)

●「寺子屋」にはさまざまな構想がある。格好を付けて言えば(いや宮崎弁では品を付けるか)、「社会奉仕」だ。今後の宮崎、いや日本は「国際化」だ。「脱ゆとり」後の子供の教育は如何に有るべきか。また、高齢化社会とリタイヤ後のライフスタイルは如何にそして、若い時分にやり残したことは無いか。このままじゃ死に切れなくは無いかこれらが「寺子屋」のテーマだ今日は、美容室を経営しているワンちゃんの飼い主に「誰にでも簡単にできる着物の着付け方」(仮題)について講演依頼。こちらも快諾だ。有難や、有難や。5月21日。

昨夜はラジオの件でMRT関係者と会食。またもや泥酔池波正太郎先生の「男の作法」はどこへ飛んで行ってるのやら。反省しきりだ。「寺子屋」の初っ端は英会話だが、講演も企画中だ。早速、戸高洋子氏に「宮崎弁のイントネーション文化と話し上手になるコツ」(仮題)について講演依頼したところ、快諾をいただいた。有難や、有難や。つづく。5月21日。

●「年をとればとるほど、足りないことに自分で気付く。で、基本に忠実、用心深くなる。運動選手もベテランのほうが基本に忠実。ラグビーも一流選手ほど両手でボールを持つ」。河毛俊作(かわけしゅんさく、1952-)氏の弁(週刊新潮5月19日号)。小生も何気に分かるような歳だ。さらに「老人になったら、気候の良い日にお気に入りのスーツを着て、そして蕎麦屋で一合の昼酒を楽しみ」。これも気にいった。5月19日。

宮崎の恥。去年の口蹄疫で、ある老舗の饂飩屋が「1杯1円」の義援をしていた。安売り饂飩屋ではないから、「親仁ギャグ」でも1円はなかろう、せめて5円ではないかと書いた記憶がある。きょうのローカルニュースで「県内出身有名シェフが震災支援」の内容は、都内で活躍する4人が、市内のとあるホテルで県産食材を生かしたコース料理に腕を振い、お客の舌を唸らせたらしい。が、何とも義援金の総額は21万5000円。1人当り1000円の義援金と言うから、215名が参加したことになる。一体いくらのコースかは知らないが、何ともレベルの低い話だ。誰が企画し、どこのホテルか知らないが、当事者は穴が有ったら入ってもらわなくてはならない事はやった方が値打を落とすことも少なくないのだな。これが宮崎の経済人のレベルだから、カナシイ。5月18日。

エネルギーの復習。日本の現在の「発電電力量の比較」。原子力発電が29%、天然ガスが29%、石炭火力が25%、大規模水力が7.3%、石油火力が7%、自然エネルギーが2.7%である。自然エネルギーの内訳は小規模水力が1.4%、バイオマスが0.4%、風力が0.4%、地熱が0.3%、太陽光が0.2%である(2009年度・環境エネルギー政策研究所推計)。エネルギー別の発電コスト(1キロワット時当たりの円)は、原子力が5~6円(実績値は10.68円)、液化天然ガスが7~8円、大規模水力が8~13円、風力が10~14円、地熱が8~22円、太陽光が49円である(経産省の「2010年版エネルギー白書」)。東電(当然)ながら原発事故の「落し前」は入っていない。5月18日。

●「よう言う」(溶融)内閣は「メルトダウン内閣」か。原発事故で菅総理の「脱原発」発言が加速中だが、八ッ場ダムはどうなった菅。石油埋蔵量の寿命は約40年まだ40年もあるのだ。地球温暖化防止でのCO2排泄削減のために日本が石油の利用を縮減したとしても、中国やその他の急速発展国が猛烈な速さで石油を使い尽くすのであれば、話は変わってくる。日本が100%自然エネルギーに転換できるのは40年先のこと。54基ある原発も年2~3基の廃炉しか望めまい。省エネと新たなエネルギー源の開発と開拓は、一足飛びには無理日本人の考えることは両極端だ。冷静な判断が必要だ脳味噌がメルトダウンしてはいまいか、菅総理よ。5月18日。

●昨夜は12日ぶりの「ニシタチ」で泥酔。夕は庭を巡って(散策)デジカメで植物撮影。御覧あれ。平凡で平和が一番だ。本当に、福島・宮城・岩手の人に申し訳ない。写真有。5月17日。

●1号機には毎時12トンの冷却用水が注入されているが、12×24時間×365日だから105,120トン。100℃以下の「冷温停止」でも最低3年間の冷却が必要だから、3年間の総注入水量は315,360トンに達する。これらは全部汚染水だ。貯蔵と処理のキャパシティーは大丈夫なのか。その間、破壊された原子炉の修復と冷却水システム(復水器)など原子炉本来の構造の一刻も早い復旧が前提だ。5月16日。

●今に言う「人工核分裂生成物あるいは高レベル核廃棄物」は、かつて星が誕生する時に発生したが、星(地球)の寿命からしたらはるかに短いので今はもうない。有るとすれば、人間が人工的につくりだしたもので、原爆か原発事故がそれだ。。地球が誕生して約50億年。だが、人間の寿命に比べたら、核反応生成物(廃棄物)の数十年~数万年という寿命はあまりにも永い。物事や災難、病気は、「日日(ひにち=日数)が薬」と言うように、時間が解決する面も多々あるが、原発で生成される人工核分裂廃棄物に限っては、残念ながら、時間の経過と共に被害は甚大化するのだ。5月16日。

95%は再生ウランやプルトニウムとして再利用可能だが、残りの5%はどうにもならない代物だ。使用済燃料棒(核燃料)、いまだ建屋内にある。本来は青森の六ヶ所村か、モンゴルの地下深くに埋められる運命にあるものだ。ここで大問題は「核のゴミ」と言われる「放射性廃棄物」、とりわけ「高レベル放射性廃棄物」の存在である。日本では最終の処分地がない、厄介ものだ。どうして厄介なのかは、放射線が強烈で人体や環境への影響が甚大であることと、半減期が無限大クラスに異常に永いのだ。
使用済み核燃料:3%濃縮ウラン燃料1トンが燃える前の組成はウラン238が970kg、ウラン235が30kであるが、燃焼後は、ウラン238が950kg、ウラン235が10kg、プルトニウムが10kg、生成物が30kgとなる。
高レベル放射性廃棄物:核分裂生成物(FP)(下記参照)と超ウラン核種(TRU/MA)が主で、FPは強い放射線を放ち、TRU/MAは長期間放射線を放出する。MA(マイナーアクチニド)のネプツニウム、アメリシウム、キュリウムは半減期が数万年。さらに永い放射性物質(廃棄物)では30万年というものもある。
地層処分:半減期が比較的短く、放射線量の多い放射性物質の減衰を目的として、人間界から隔絶するため地下深く(300~500m)に埋設処理すること。
低レベル放射性廃棄物:建物の換気、洗濯廃液、使用済みのペーパータオルや古い作業衣、手袋などを言う。つづく。5月16日。

●福島第一原発のウラン235の規模は原爆4000発分。メルトダウンまで起こし、炉内の冷却もままならない状況で、地域を避難させないのも可笑しな話だ。この状態が続くなら最悪のシナリオか。当初、アメリカが示したとされる「石棺」の意義は??? この時、東電や政府は廃炉すら頭に無かった可能性がある。つづく。5月16日。

3月11日午後9時頃には、1号機の原子炉は既に空だき状態で炉心最高温度は約2800℃に達しており、燃料ペレットが溶融していた。これが「メルトダウン」だ。2800℃では優に原子炉圧力容器や格納容器に穴があく可能性が大だ。その後はどうなるのか。「チャイナ・シンドローム」を想起させるが、最悪は敷地内から敷地外へ漏出するのか、最悪のシナリオは・・・・・。原発事故で最低限重要な事は燃料ウラン235はじめ、核反応で生成された放射性核種の冷却。毎時8トンの冷却水を注入し、その総量は1万トンに達した1号機だが、3千トンが行方不明。1号機が最も軽症(軽傷?)と考えられていた。3号機には毎時12トンの注水にかかわらず、15日午前5時までの24時間で46.5℃上昇し、その温度は297℃。100℃以下を「冷温停止」というから、今後も温度上昇を制御できなければ「再臨界」が起こり得ると言う事だ。最近のワイドショーに出演する原子力学者の歯切れが悪い。その出演者数も減ったようだ。津波で瓦礫化した被災地。一向に作業が進んでいないようだ。政府の原発事故に対する狼狽ぶりが見てとれる。誰が、何処から見ても状況はより険しくなっている。チェルノブイリの二の舞だけは避けるよう、賢明な叡智で懸命に奉仕してもらうしかない。原発事故収束にはアメリカやフランスの企業も協力しているが、何故か発信がない。これも不気味だ。ここまできたら、東電や政府には正確な情報を出してもらうのが、「新興」の大前提か。つづく。5月16日。

●「1食1円プロジェクト」・「1品目1円プロジェクト」か知らぬが、日本企業が打ち上げた「被災地支援策」。ヤマト運輸は1件10円の寄付で、2012年3月末までに約130億円の支援金。サントリーは「1本1円」で同じく2012年3月31日で約40億円の支援金。伊藤園も2010年8月31日までに約10億円の寄付・・・。経団連によれば、日本企業による機材投入などを含めた義援の総額は約950億円に上るという。この義援金もいずれは法人税として国に納められるべき金だから、「真の義援金」とは言い難い。多額の内部保留金を有すると思われるこれら優良企業の「○△1円プロジェクト」は評価に値し得るものか、甚だ疑念あり。「偽善の義援金」ではないか。大企業がやるべき支援策はもっと「大きな企て」でなくては・・・。照れ隠しや目くらまし程度の支援では、経済大国日本の面目も丸潰れだ。5月16日。

●この数日の親仁ギャグは湿りっきりで「親仁は勉強」といったところだ。原子力発電のメカニズムがチンプンなので新聞やテレビが読み切れないのだ。きょうの読売新聞は「3号機にホウ酸注入、再臨界防止に1・2号機も」(yahooニュース)。これはホウ酸が中性子(線)を吸収する制御(剤)の役目を果たし、再臨界を防止するということだ。原子炉は「冷温停止」しても、停止後のウラン235の原子崩壊による崩壊熱を制御しないと再臨界温度に達するのだ。きのう「冷温停止」させた浜岡原発もこれから最低でも3年間は冷却し続けなくてはならないのだ。時事通信は『震災翌朝、全燃料落下=1号機メルトダウン、東電解析-ベント「遅いか言えず」』(yahooニュース)。アメリカがアメリカ人に出した80km圏外への避難勧告したのは、やはり正しかったのだ。東電と日本政府は嘘をついていた可能性が大だな地震のマグニチュードといい、このメルトダウンといい、何故アメリカの方が正確迅速に事態を把握できるのか。日本の学者は何をやっているのだ「反省しなさい」、どころか、アメリカに土下座して教えてもらいなさいつづく。5月16日。

ウラン235の核分裂による主な核分裂生成物と、その収率および半減期。※核分裂生成物を分析すれば核反応を起こした核種が分かるのは、核種によって核反応で生成される核分裂生成物の比率(確率)が決まっている
セシウム133の収率は6.79%で安定。一部は中性子捕獲により半減期約2年のセシウム134になる。
ヨウ素135の収率は6.33%で半減期は6.75時間。崩壊で生成するキセノン135は原子炉で最も主要な毒物質で10-50%が中性子獲得によりキセノン136になり、残りは半減期9.14時間でセシウム135になる。
ジルコニウム93の収率は6.30%で半減期は1.53×10の6乗年。
セシウム137の収率は6.09%で半減期は30.17年。
テクネチウム99の収率は6.05%で半減期は2.11×10の5乗年。
ストロンチウム90の収率は5.75%で半減期は28.9年。
ヨウ素131の収率は2.83%で半減期は8.02日。
プロメチウム147の収率は2.27%で半減期は2.62年。
サマリウム149の収率は1.09%で安定だが、重要な毒物質のひとつ。
ヨウ素129の収率は0.66%で半減期は1.57×10の7乗年。つづく。5月15日。

「水蒸気爆発」・「水素爆発」・「核爆発」とは?
水蒸気爆発:水が非常に高温の物質と接触することにより気化されて発生する爆発現象のこと。火山が有名だが、調理で鍋の油に火が点いて、それを消そうとして水をかけた場合に起こる。原発の水蒸気爆発は、燃料被覆管に用いられるジルコニウム合金1400℃で溶融を始め、その溶融体が冷却水中に落下して起こる。
水素爆発:チェルノブイリ原発や福島第一原発で見られた爆発で、燃料被覆管のジルカロイドが高温の水蒸気と反応して水素が発生し、次いで水素が酸素と反応して爆発する。
核爆発:核分裂反応または核融合反応を連続して短時間に起こすことにより、生成される爆発現象。核兵器での軍事用途のみが実用化。原発事故では核爆発は無いつづく。5月15日。

原発で最も怖いことそれが「臨界」で、ウラン235を人工的に一度核分裂させると、核分裂の連鎖反応が次から次へと起こる状態を言う。下記のウラン235の核分裂で発生した中性子2~3個が、さらに近くのウラン235に吸収される(「当る」あるいは「ぶつかる」)ことで連鎖的に核分裂が起こる
ウラン235燃料の核分裂:ウラン235が原子炉圧力容器内の燃料棒で核分裂すると、中性子を発生し、放射性セシウム137放射性ヨウ素131が生成される。1回の分裂で2~3個の中性子が発生するが、この時に膨大な熱が発生し、これが発電エネルギー源(水を蒸気にしてタービンを回す)である。熱と同時に発生するのが強大な放射線で、元のウランの1億倍の量の放射線が発生する
燃料棒:3~4(5)%に濃縮したウラン235を棒状の容器に収納したもの。
燃料被覆管:燃料棒を覆うもので、金属の中でも最も中性子を吸収しにくいとされるジルカロイ合金が使われる。ジルコニウムにスズ、鉄、クロム、ニオブなどを含ませた合金。ジルコニウムは融点が1852℃なので、臨界状態では融解の可能性あり
制御棒:ウラン235は一度臨界に達すると、自然に核分裂が終わるまでに数億年かかる。これを制御するものを「制御棒」と言い、炭化ホウ素ハフニウムなど中性子を強く吸収する材料でできている。つまり、分裂の連鎖反応(玉突き)の直接的原因である中性子を「制御棒」で吸収し核分裂(出力)をコントロール(制御)している。
臨界温度:臨界時に発生する熱は1700℃から2400℃。原子力発電では、燃料棒の周りに物凄い勢いで流して冷却し、強制的に2百数十度まで冷やして運転する。
崩壊熱:人間が制御して強制的に核分裂を終了させる方法を「炉心停止」と言う。この時、ウラン235を構成する原子は急激に原子崩壊するが、同時に原子そのものが大量の熱放散をする。これが「崩壊熱」というものだ。
メルトダウン(炉心溶融):崩壊熱を放置すると、燃料棒が溶け核物質が剥き出しになる。そして、その熱はやがて炉心を溶かし、原子炉そのものを破壊する。これが「メルトダウン」である。メルトダウンが起こると元のウランの1億倍の放射線が外部に出る。つづく。5月15日。

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