●チーズを連想させる「日本の変な豆腐」編。
①「六浄豆腐」:塩蔵した豆腐を乾燥させ、鰹節のように薄く削ったもの(山形県)。
②「豆腐羹(かん)」:水分を除いた豆腐を煮醤油に漬け込んだもの(京都府)。
③「豆腐の味噌漬」:堅めの豆腐を味噌に漬け込み熟成させたもの(熊本県)。小生もこれは御相伴にあずかったことあり。珍味で旨い。
④「豆腐よう」:麹や泡盛を使って豆腐を発酵・熟成させたもの(沖縄県)。つづく。6月4日。
●「豆腐」。下の写真で挙げた「銀座和光」の月刊カタログ雑誌「チャイム」の5月号は「豆腐」。食文化研究者の故・篠田統氏によれば、豆腐の起源は唐の時代(618~907)の中期以降という。10世紀頃の中国に、現在の日本でいえば副知事のような地位の人物が、当時一般的に食されていた羊肉の代わりに、豆腐を毎日食していたという逸話から、豆腐のことを「小宰羊」(=副知事の羊)というようになったらしい。また、同氏は豆腐の「腐」という字に着目し、乳製品を表す中央アジア一帯の言葉に対する当て字ではないかと推測している。・・南北朝(439~589)から唐の時代にかけて、北方の遊牧民族の流入にともない、一種のチーズに相当する乳加工食品がもたらされ、元来遊牧をしなかった中国の人々は、”チーズの代用品”として豆腐を製造するようになった・・・・・。実際、中国には「腐乳」とよばれる豆腐の発酵食品がある。つづく。6月4日。
●「死に体内閣」、「ペテン師総理」、「詐欺代議士」。鳩山派で「白表」を投じる議員は2~3人。彼らと小沢派をたしても半数に至らなかった可能性もあるが、それ以外のグループからも「白表」を手に持つ勇士がいたかもしれない。菅総理は「内閣不信任案可決」と「造反・分裂」を恐れた。しかるに、土壇場で「早期退陣」で手を打った。ところが、来年1月までの長期運営を表明。豆鉄砲を喰らった鳩。梯子を外された剛腕。半年以上も菅総理に居座られたら、その時の日本はどうなっているであろう。宮崎も九州も、「永田町日本」に「独立宣言」をしたい思いだ。6月3日。
●「ポスト菅」を示されなかったのが否決の主因。大きな火種がまた生まれた。谷垣総裁・山口代表の責任問題と器量。小沢・元代表の終焉か。大将が欠席(棄権)して、大番頭が「白票」。「目白のオヤジ」の才媛も欠席。「一定のメドがついた時点で退陣」ももやもや発言で、紙切れ一枚の約束事。このゴタゴタ劇ではっきりしたことは、第3局である「新党」が誕生しないと日本の新生はないということ。6月2日。
●少なくとも小生は、民主党と聞いただけで、文字を見ただけで、反吐が出そうだ。そんな民主党の公認や推薦が付くだけで、落選する状況なのに、衆院解散は正気の沙汰ではない。この世で一番の死んだ諺は「急がば回れ」。6月2日。
●ドラ息子で学生運動家総理の嚇し。「不信任案可決なら解散総選挙で、造反議員は公認せず」。これが愚将であることの何よりの証。この程度の人間だから国が滅びようとしているのだ。愚将でも腹を切ってきた人間は多いが、彼は腹が切れない非国民。そもそも、解散したら、彼自身が落選するだろうに。先見の明がなく、責任を他人に押し付けるような人種は、早急に退いてもらおう。今日の午後は忙しいな。6月2日。
●小腹が空いた時に撮みたい食品:第4弾・豆腐。豆腐も冷蔵庫を開けて、パックから取り出し、軽くひと洗いして、水を切り、醤油をかければ食せる。これまで20秒。針生姜か擂り生姜があれば申し分ないが、なくても一味唐辛子でオッケー。子供の頃、神門では向田(むかいだ)豆腐という店があり、週に1度か2度、車で行商していたから、夕食までの空腹を誤魔化すため、大振りの豆腐に醤油をぶっかけて一気に喰らった。当時、一丁が80円か百円だったと記憶にあるから、決して廉価ではなかった。豆腐は、紀元前2世紀頃、前漢の高祖の孫、淮南(わいなん)王劉安(りゅうあん)が発明したといわれる。他にも唐の時代との説などあり。つづく。6月1日。
●党首討論は事が事だけにか、事が殊なので野党の追及の切れが悪い。それでも容易に察し得ることは、①視点が狭く多角的な見方が出来ない、②リーダーシップ・統率力・決断力の甚だしい欠如。これらが原因で震災からの復旧が余りにもスロー過ぎる。反主流派を虚仮にした党内人事、官僚の能力を引き出せない、何ら法的フォローのない復興委員会(?)なるものの乱立。谷垣総裁によれば「手柄は自分のもの、汗は他人にかかせる」のは言い得て妙か。同氏の冒頭の「信無くば立たず」の言。「人而無信、・・・・・」。信義がなければ、誰もついてこないし、何事もうまく運ばないということ。不信任案提出の大義はこの孔師の金言で十分過ぎる。6月1日。
●菅総理の罪。
①そもそも原発事故の真相は、地震か津波か、いや水素爆発か。水素爆発防止のベントがなされなかったのが、菅総理の横槍であったのなら、その罪は論外に深い。
②原発事故収束の目途が立たないどころか、深刻化が増している。アレヴァ社の汚染処理施設以外に日本独自の施設は建設しないのか。汚染水貯蔵タンクの増設は間に合うのか。漏れるのを期待するようで、ピッチが遅い。
③チェルノブイリを凌ぐ原発事故。チェルノブイリでは6万人が携わったとされるが、東電関連の職員だけでは補いきれないであろうに。自衛隊などの出動は必要ないのか。
④子供の被曝線量の問題。格納容器や圧力容器の破損問題と亀裂を埋める手法はあるのか。注入した冷却用水の行方不明問題。このままじゃ、「目黒の秋刀魚」も食えるだろうか。
⑤「反小沢」一辺倒の「学生運動家」を脱せない器量の無さ。谷垣総裁入閣要請を電話1本で済ませた無礼。田中角栄は、自身の影響力を保持するために派閥外の人物を
重用した。それによって、故・竹下登氏や小沢一郎氏らは角栄に仕えたら出番が無いか遠のくと考え、派を抜けた。怒った「目白のオヤジ」は「オールドパー」を飲みまくり、病に伏した。「小沢派」はどうでるか。3時だ、一時中断!!!つづく。6月1日。
●政局が騒々しい。不信任案可決か否か。連立か否か。民主党分裂は確実だ。解散総選挙しようものなら、民主惨敗で菅総理や岡田幹事長だって落選しかねないから、それは無いだろう。現在、第3局は誕生しそうにないから、連立の可能性が高い。そうであれば、誰が次期総理かが焦点だろう。今から、党首討論。注目だ。6月1日。
●ソーセージと言えばドイツだが、その生誕地は意外にも中国・モンゴルとのこと。2千年以上も前、遊牧生活の保存食として、羊の腸に豚肉や羊肉、血液などを詰める方法を考案したのだ。テント内に吊るして干したソーセージに、焚火の煙がうまい具合にかかって燻製ソーセージが出来たのであろう。ハムやザワークラウト(キャベツの酢漬け)も中国が発祥地というから、中国文化の奥の深さに圧巻されよう。本場なドイツにはシルクロードを介して、1170年頃、神聖ローマ帝国の古都・レーゲンスブルグ市に伝播したとの説が一般的という。語源は、ドイツ語の豚「Sauザウ」とスパイスの「Sageセージ」が合わされたという説と、ラテン語の塩漬けを意味する「Salsusサルサス」が変化という説などがあるらしい。とまれ、小生の所望の一番手は、フィッシュソーセージであるマルハの「ベビーハム」だな。丸かじりもよし、油で焼いてマヨネーズもよし。5月31日。
●小腹が空いた時に撮みたい食品:第3弾・魚肉ソーセージ。マルハの「フィッシュソーセージ」の表示によれば、魚肉はほっけ、ひめじ、たら等が使用され、その他にゼラチン、植物性蛋白(小麦粉、大豆)、卵白粉、豚脂肪、たまねぎ、砂糖、食塩、香辛料、蛋白加水分解物、酵母エキス、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、コチニ―ル色素、香辛料抽出物、くん液が含まれる。エネルギーは1本75gで130kcal。4~5本でラーメン1杯分だから、1本で小腹が満たされれば、チョイ撮みにはもってこいだな。
※JAS規格では、魚肉および鯨肉の原材料に占める重量の割合が50%以上のものを「魚肉ソーセージ」といい、15%未満が単に「ソーセージ」、15%以上50%未満を「混合ソーセージ」として区別している。つづく。5月31日。
●蒲鉾の酒話。
⑩「蕎麦前酒」の”つまみ”には「焼味噌」や「焼海苔」、「合鴨焼き」、「わさびいも」、「出汁巻き玉子」、「天抜」などの他に「いたわさ」がある。神田の「藪蕎麦」と浅草寺前の「並木藪蕎麦」に行ったことがあるが、東京人は「小田原」の蒲鉾が嗜好のようで、小生にはちとパサパサトしてプリプリ感に乏しい。はっきり言って不満だ。
⑪小生の所望は何と言っても「山口蒲鉾」だ。愚妻の出自が山口だからの贔屓でもない。旨いものは美味いのだ。防府市・「岡虎」の竹輪と下関・「村田蒲鉾店」の板蒲鉾はエソの風味プンプンで、齧りだしたらどうしようもなく止まらない絶品だ。色合いも関東ものより少しくグレイで、原料の上質さと混ざりの無い証としている。「板ワサ」で一杯も良いが、小盛りの「茶漬の友」には「舌鼓」請合いだ。
⑫その他の酒の友:おでんの練もの(特にはんぺん・黒はんぺん)・平天や丸天(イワシが良い)を軽く炙ったもの。おまけで饂飩は「具入り」。
※蒲鉾生産日本一は宮城県でそのシェアは10%。
※蒲鉾生産高第一位の会社は紀文食品(東京)。「蒲鉾」はthe end。5月31日。
●蒲鉾の余話。
⑦元祖蒲鉾である「竹輪蒲鉾」の原料は淡水魚の「ナマズ」。
⑧江戸時代になって「板蒲鉾」が見られるようになり、ナマズやサメの下級品に対してハモやタイ、ヒラメ、キスなどが上級品とされた。製法も弾力補強にイカや卵白を混ぜる方法や、酒、出汁を入れるなど調味の工夫もされた。江戸時代には商品として販売された。
⑨蒲鉾は豊臣秀頼の大好物であり、また本能寺での信長の最後の晩餐にも供された。つづく。5月30日。
●蒲鉾の続話2。
⑥加熱法により、「蒸し蒲鉾」と「焼抜蒲鉾」(地域により「焼通し蒲鉾」とも呼ぶ)に大別される。前者はすり身を蒸して加熱したもので、後者は蒸さずに板の下から炙り焼きにしたもの。その他の製法(加熱法)では茹でたり、揚げるものもある。茹でたものが「はんぺん」や「つみれ」で、揚げたものが揚げ蒲鉾で、「薩摩揚げ」や「飫肥天」などとなる(揚げ蒲鉾は、九州では「つけあげ」と呼び、東日本では「薩摩揚げ」、西日本では「天ぷら」とも呼ぶ)。つづく。5月30日。
●蒲鉾の続話1。
④饂飩でいう”コシ”に似た食感を”足”と言う。蒲鉾の肉質が弾力に富み、しなやかで程良い噛みごたえと、つるんとした咽喉越しを兼備したものを”足が強い”と言うとの事だ。新鮮な魚肉に塩を加えて擂り潰すこと(擂潰=らいかい)で、ネバネバした糊状になり、これを形成して加熱することで、魚肉の蛋白質が変性し、プリプリした”足の強い”状態になる。これはでんぷんや小麦粉で作られる弾力ではない。
⑤蒲鉾の板。昔は、すり身を杉の板に載せてその下から火で焼き、固まったら上下を返して焼く。板があると形成や持ち運びが容易で、かつ加熱して冷す工程の中で、すり身の余分な水分を吸収し、腐敗しにくくする役目がある。安全・安心の面から、角材などの半製品でなく、白くて柔らかく匂いや油分も少ないモミの木を原木で仕入れるところもある。薬品は一切使わず、80℃で24時間加熱乾燥させ、水分を5%まで下げるとのこと。拘りだ。つづく。5月30日。
●小腹が空いた時に撮(つま)みたい食品:第2弾・蒲鉾(かまぼこ)。魚肉を使った練り製品は、世界の各国に見られるが、板に付けて半円筒形に蒸す調理法は日本だけ。
①名前の由来は、「蒲の穂に似ているから」で、古代の蒲鉾は植物の”ガマ”の穂のような円筒形であった。つまり、今でいう「竹輪」が先に作られ、その後、板付きとなった。室町時代の故実書である「宗五大草紙」による。※板蒲鉾との区別のため、元祖の蒲鉾を「竹輪蒲鉾」と呼び、今では蒲鉾の文字が脱落し「竹輪」となった。板蒲鉾は反対に板が取れて「蒲鉾」になった。
②しかし、実際にはそれ以前より食されていた。平安時代の貴族の祝宴メニューを記した「類聚雑要抄」に既に蒲鉾が登場。実際は永久三年七月二一日(1115年)以前。蒲鉾のルーツは、ベトナムなど東南アジアで、中国や韓国ではないようだ。東南アジアには「すり身文化」が存在する。※1115年から、11月15日は「蒲鉾の日」。
③原料となる魚種は、小田原(神奈川県)ではギス・ムツ・イサキなど。宇部蒲などの山口県ではエソなど。富山ではスケソウダラなど。京都・大阪ではハモ・グチ・タイなど。福井ではエソ・コダイなど。長崎ではエソ・グチなど。熊本ではアジ・イワシなど。高知ではエソ・クラカケトラギスなど。東京ではヨシキリザメなど。宮城ではキチジ・ヒラメなど。しかし、魚の種類の違いによる地域性は、遠方の漁場で大量に獲った魚を「冷凍すり身」にする技術の登場で薄れた。写真有。つづく。5月30日。
●きょうは、台風の通過で暇を当て込んでいたが手術が3件で、うち1件は腸内異物で緊急の症例。雨も風もきのうの方が降ったり吹いたりで、拍子抜けのタイへ―ンならぬタイフーン。大震災のマグニチュードといい、津波の高さ予測といい、緊急地震速報の誤報連発といい、気象庁の不振に募る「気象庁不信」。5月29日。
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