●旅行や出張後の楽しみの一つに、ほどなく送られてくる差出人本人の宅急便がある。ある箱にはパソコンから打ち出した決まり文面の礼状が入り、あるものには美人の店員さんのいつもの綺麗な手書きのプチ手紙の内蔵もある。待ち遠しいのはこの「プチ手紙」の所為(せい)であろうか・・・。ミヤザキも、綺麗な「プチ手紙」が認(したた)められる店員さん、真心の籠ったサービス・・・・・もうそろそろ商売に目覚めて、サービス精神の錬磨が求められている・・・と言うこった。11月26日。
●20日、ホテルをチェックアウト後、銀座で第一食を済ませて、さあ~困った・・・夕刻の飛行機まで時間があり過ぎる。では、東京駅までの、地井武男(1942~)の「ちい散歩」ならぬ徘徊を思い付いた。ほろ酔いなので、急ぐことも無く、観て見たいものがあるでも無く、ぶらりぶらりの文字通りの無目的散策である。最初に出くわしたのが、銀座と京橋の境の旧京橋川に架かっている首都高速道路下の「江戸歌舞伎発祥の地」(写真)。歌舞伎何ぞ、海老蔵(1977~)か中村吉右衛門(1944~)か香川照之(1965~)・・・他、数名しか知らないのでさして興味はないが、世界無形遺産である歌舞伎の発祥となれば別問題である。次いで目に入ったのが、京橋3丁目の「東京国立近代美術館フィルムセンター」(竹橋の姉妹館であろう)。入口に「映画女優 香川京子」(1931~)の案内があり、田中絹代(1909~1977)も原節子(1920~)の映像も見れるとあってチケット購入。最後がブリヂストン美術館のある交差点の中央分離帯に設置された「平和の鐘」(写真)。そして汗ばむ距離での東京駅・八重洲中央口に到着。東京駅はただ今改装中。東京は江戸の260年とその後の140年余りを合わせると400年超の日本の中心。それだけに「ちょい散歩」でも「ちい発見」が沢山あるから嬉しいではないか。11月25日。
●井川意高氏の功罪。マカオのカジノの売り上げは年間1兆8,000億円で、なんとラスベガスの約4倍と言うではないか。そのうちVIPが1兆円超を使っているとのことだ。井川氏の博打は「バカラ」(Baccarat(英)はイタリア語で「無し・ゼロ・破産」の意味)という簡単なトランプだったらしいが、バカラ(馬鹿な)3代目だ。近所の○○○の店頭からエリエールが消えて、他社のティッシュに変わった。バカラ(だから)言ったじゃないの・・・ってとこか。来る27日は大阪の府知事と市長のダブル選挙だ。橋下徹氏も「カジノ」誘致の推進派の筆頭格だ。外国でそんなに金を落すなら、国内で使ってくれと言う世論が高まっても可笑しくはない。そうなれば、井川氏の功績は馬鹿に出来ないこととなろう。※バカラはカジノゲームの中でも大金が動くため、多くのカジノではVIP待遇でもてなすバカラ専用の部屋がある。11月24日。
●「天ぷら 山の上」の焼酎一覧(写真)は、赤とんぼの詩(米焼酎・宮崎・945円)、黒さそり(麦焼酎・鹿児島・945円)、川越(芋焼酎・宮崎・840円)、萬年黒麹(芋焼酎・宮崎・840円)、一どん(芋焼酎・鹿児島・945円)、なぜか梅酒(840円)も有り。嬉しくもあり、有難くもありの「山の上」ではないか、3銘柄もの宮崎焼酎を置いてくれているのだから・・・。小生一押しの「小笹寿し」も「中々」を置いてくれていますぞよ・・・。ああ~、有難や、ありがたや・・・。勤労感謝の日、今日呑まずしていつ呑めようか。11月23日。
●銀座の典座(てんぞ)こと近藤文夫氏は現在、銀座5丁目のビル9階にて「てんぷら近藤」を営む。東京都足立区出身で、1966年に高校卒業後「山の上ホテル」に就職、「天ぷらと和食の山の上」で修行を重ねる。1970年に23歳の若さで料理長に抜擢され、その後21年間料理長として活躍。1991年に44歳で独立し、現在に至る。池波正太郎先生が東京都職員や劇作家(長谷川伸門下)を経て、師匠の強い勧めで小説家へ転向したのが1955年1月(都職員を退職)。二まわりも違う御両人が出会ったのが「山の上ホテル」。まだお客の少ない、いや居ない午前のカウンターで、若き料理長が新鋭の売れっ子小説家に揚げたての天ぷらを提供する。朝まで執筆した先生にとってはもちろん「第1食」である。「天ぷらは揚げたてに限る。本物の天ぷらは胃に凭(もた)れず、夕刻にはちゃんと空腹になる・・・」意の文を読んだ記憶がある。今回、実は「てんぷら近藤」の予約が取れなかったので「山の上」にしたのだが、前回近藤氏が「池波先生の藤枝梅安、鬼平犯科帳、剣客商売に出てくる料理は全て私が実際に調理したものです」と言っていたので、2人の信頼関係の深さが覗える・・・というものだ。11月23日。
●「天ぷら」と言えば近藤文夫(1947~ )。近藤文夫と言えば池波正太郎(1923~1990)。御両人と言えば「山の上ホテル」。写真の椅子は「山の上ホテル」内の「てんぷら 山の上」の入口に置かれた、池波正太郎先生所縁の椅子・・・いや同タイプの椅子に違いない。天ぷらを食らっての帰り際、酔いに紛れてチョコリンと拝借した。感動だ。写真の絵は池波先生直筆のものだ。小学校時代から図画を好み、鏑木清方(1878~1972)の弟子になることを夢見ていたという・・・道理で絵心があるのも頷ける。11月22日。
●山手線の走る有楽町と新橋の中間に位置する東京電力本社。銀座からガードを潜って直ぐの、帝国ホテルと第一ホテル東京に挟まれている。住所は〒100-8560 東京都千代田区内幸町1-1-3(写真有)。24時間体制で警官数名が警備している物々しさだ。週末には右翼が街宣する。脇の歩道を歩くと、東電ビルの1坪ほどの花壇にぎっしり植えられたパンジーが目に入る。2ヶ月前は植栽直後のようだったが、今回は紫の花を咲かせていた。物憂い色だが、「フクイチ」の懺悔であろうか、何とも悲しい花壇だ。11月21日。
●ソフトバンクが中日を制して日本シリーズのチャンピオンフラッグを手中にした。宮崎にとっても嬉しいではないか。それにしても巨人のゴタゴタ劇。前・経団連会長の御手洗氏とミスター・ジャイアンツ&野球の神様を巻き込んでの内輪騒動(揉め)だ。殊に、長嶋茂雄氏のコメントが文書で公にされるのはどうかな。日本のNo.1大衆紙が世論操作を仕掛けている。ミスターが心から望んだことだろうか。そもそも原監督・江川ヘッドコーチのタッグで軋轢が生じないのか。まあ~、興味の底は日本のNo.1大衆紙である「読売新聞」のボスとして20年間も君臨し続けているナベツネの「化けの皮」が剝されるかだな。あんな下品な言動を繰り返す人間がいつまでものさばる時代ではなかろう。11月20日。
- 前の写真の鐘は平和都市宣言一周年を記念して、中央区の陸の玄関に相当する東京駅八重洲口に近い八重洲通りに設置されたモニュメントで、中央区の歌「わがまち」が鐘の音で奏でられる
- 今年も11月12日から御目見えしている銀座4丁目のMIKIMOTO本店前の「ミキモトガーデンプラザ」の「ミキモト ジャンボクリスマスツリー」。1976年以来34年目とのことだ。12月25日まで楽しませて
- いや「満天」だな。「川越」と「萬年」は焼酎くれなら誰でも御承知であろうが、「赤とんぼの詩」なる垢ぬけたネーミングの代物が「川越」と同じ蔵とは恥ずかしながら小生も知らなかっ
- ここで同棲生活を営んだ・・・という。天ぷらの締めはやはり「天茶」だろう。それも具材にバカ貝の小柱が入ったものに限る。天茶は「天ぷら茶漬け」の略であって、掻き揚げの下には飯
- 文面は「四季(?)のめずらしいお菓子をいろいろありがとうございました。池波正太郎」とある。いつ頃からか、「絵手紙」なるものが流行しているらしいが、先生は先駆者の一人かもしれな
- 終電が去った未明のガード付近には人通りもまばら。未明に写真の東電本社ビルを通過する人間は小生ぐらいだろうか、警戒中の警官に「お疲れ様です」と声を掛けると、「有難うございま
- 小学校を卒業後は担任が進学を勧めたが、家庭の事情で奉公に出た池波正太郎先生。最初は株式現物取引所に出るが、半年余りでペンキ屋に奉公を変わり、次いで株式仲買店に入った。チッ
- ホテルでの挙式や披露宴にはホテル側が気を使わなくてはならぬとのことだ。御上りさんから見える銀座もホコ天も一段と寂しさを増した。国や東電が犯したミスがいやに甚大であったこと