●天皇陛下の心臓バイパス手術が無事終了した。執刀医の天野教授の「成功かどうかの判断は、陛下が術前に希望された公務、日常の生活を取り戻される時期。国民の皆様もそのときを楽しみにしてほしい」の言。大仕事を終えた安堵と自信、それに謙虚さが伝わる。尊敬に足る名医の証だ。陛下はじめ、執刀チームの皆様、御苦労さまでした。全てがめでたし、めでたし。2月18日。
●「自我の衰弱」・石原慎太郎氏の「芥川賞選評」。文芸春秋・三月特別号の370~371ページの「酷評」である。そして382~415ページの「共食い」がある。そう、今話題の人物である田中慎弥氏(1972年生)の受賞作だ。拾い読みして面白ければ遅読しようかと考えたが、官能小説と間違える程の駄作。芥川賞作家・石原慎太郎氏の憤慨ぶりも頷けるというものだ。末尾の「故にも老兵は消えていくのみ。さらば芥川賞。」が「自我の衰弱」を憂う。人間、人とのかかわりが重要ということだ。夢想と欲望が強過ぎてはならない。※官能小説の巨匠で故・団鬼六(だん おにろく)氏や宇能鴻一郎氏らの作品は芸術として尊敬しているので、どうぞ悪しからず。2月18日。
●きのうの昼休み、ちょっこらサンマリン・スタジアムへ巨人のキャンプ見学。家人を誘ったが「行か~ん」の冷たい返事。約5千人程が詰め掛けていたように思うが、何と言っても風が強く、小一時間で舞い戻った。坂本勇人や藤村大介、高口隆行、松本哲也、阿部慎之助選手らのフリ―バッティングを観覧。印象に残ったのは背番号55の大田泰示(おおた たいし)。広島県出身で東海大相模高卒の22歳。鳴物入りのドラフト1位で巨人に入団して、早4年目。正念場の年だ。帰宅後CATVで日本ハム・ファイターズのキャンプ中継を見ると、中田翔の柵越えが目に入った。大田と中田はプロ入団前は同格の選手。プロの厳しさが伝わってくるが、へこたれたが負けだ。「助っ人4番」でなしの「生抜き4番」・大田泰示の誕生を期待するしかない。それにしても10人の打者で、風も追い風というのに柵越えはゼロ。明日からオープン戦というのにだ。大丈夫か原・巨人。Show the Spirit 躍動だ!だ!!だ!!! 2月18日。
●石原慎太郎都知事は確信犯だ。東京都と大企業寄りの思考で、日本国の事は二の次だ。2020年の東京オリンピック開催をまだ夢見ている。宣伝だけで70億も80億もかけてだ。首都直下型地震や東海・東南海地震の襲来が現実視されているのに・・・戯けたこった。橋下・維新新党は石原新党には乗らないな。胡散臭過ぎる。2月17日。
●偶然にして嬉しきこと。大学生の子供が読み終えた本を小生のパソコンの脇に放置していた。「TPP亡国論」(中野剛志著・集英社新書)と「官僚の責任」(古賀茂明著・PHP新書)の2冊。なんと、後者は現在、小生が読んでいる本であった。新刊であれ、数ある中から選んだものが親子で同じであった。手前味噌だが、成長したものだ。2月16日。
●「2012年の幕が開いた。ただの年明けではない。震災と原発惨禍に打ち勝つ道標を創造し、その確実な一歩を踏み出す年明けだ。①東京電力とその他の電力会社の原発部門を国営化(国の管理下)し、原発の完全廃止に向け舵を取る。②放射能汚染で住めない区域、或は住みたくない住民の移住に要する費用や限定期間での金銭的補償。③何はともあれ、失業者に対して生活保護を渡すのでは無く、仕事を供給する。④高台への移転集落や漁港などの臨海開発地域をモデル事業として、1ヵ所でもいいからなるべく早く着工する。⑤被災地以外の全国民はオールジャパンで復興支援する。⑥そのためには、先ずは国民全員が就労し、汗を流して稼ぎ、消費を促す(デフレ脱却)ことが先決問題であることを強く認識することだ。つづく。1月1日。」「例えば、年金制度の一元化であれ何であれ改革が断行され、その理念と平等性が担保され、かつ運営にまやかしがないことが周知されたとしよう。然らば、年金受給資格のある高齢者であっても、自身の給与や預貯金が十分であれば年金の受給を受けずに、若い人の負担分に回して欲しいという人が居ても不思議では無い。実際そういう話を見聞した。受け取らない年金が何処で、誰の権限で、誰に、どんな要件に使われるか全く珍糞漢であり、現状ではそういう観念すら無い。これはシステムの問題であり、政治でしか動かすことのできないことだ。日本国民はそんなに無慈悲ではないであろうことを信じている。政治だ、政治家だ、良識ある国民の声だ!!!。つづく。1月1日。」。これは小生が元旦に書いた「親仁ギャグ」だ。「維新八策」の「年金掛け捨て」案だ。因みに小生の生命保険も掛け捨てだ。此処だけの話だが、国民健康保険とほぼ同額の○千万円払っている。御蔭で健康だ、有難いことだ。保険たるもの、そういうものだから、深く考えるのが可笑しいのだ。2月16日。
●東大の進化? オフポンプによる心臓バイパス手術のブラックジャックこと、天野篤(56)・順天堂大学教授は日本大学卒業で、同格の南淵明宏・大崎病院東京ハートセンター長は奈良県立医大。2人は卒業年が1983年で同じ。年齢は天野教授が2歳上。南淵氏は1958年生まれなので、順当ならば卒業年度は1982年の筈だ。南淵氏は1998年、東大病院の研修医から睡眠薬を投与された岳父が植物人間になり、損害賠償を求めて提訴し、勝訴。もう1人の神の手でバチスタの須磨久善氏(61)も大阪医大卒。医学部にもランクが有るのは周知の事実。しかし、手術となれば職人技であり、器用さ・瞬時の判断力・忍耐力・誠実さ・探究心・・・これらは、偏差値では一概に計れない。東大が天野氏を執刀医として招聘したことは、日本医学史上、革命的な歴史的事件だ。彼ら3人のブラックジャックの共通点は、名の通り、宮本武蔵風に海外含め多くの病院や有名医のもとを渡り歩いていることだ。東大卒の医師が見習うべき点だ。2月15日。
●大手企業の売上(2009年度)。例えば、三菱商事は17兆987億円、三井物産は9兆3583億円、住友商事が7兆7671億円、丸紅が7兆9650億円・・・・・。三菱商事以外の三菱グループでは、三菱UFJFGの純利益が3887億円(2010年3月期)で総資産はなんと204兆円(同)、三菱重工業が2兆9408億円(同)・・・・・。三菱商事はトヨタ自動車を凌ぐ。大企業とはそんなスケールだ。それらの内部留保金なんたるや、如何ほどか。経団連が結集して、そう、内部留保金を出し合って日本を震災から救ってくれても罰は当たるまい。米倉経団連会長(住友化学会長)の発言は余りにも横着過ぎて、むかつく。東電は一時国有化して、発送電分離や新参会社の参入など周囲の環境が改善された状況で民間に戻せば良いことであろう。是式のことが分らない企業のトップは即刻、リングを去ってもらうしかない。呆れたリーダーだ。因みに米倉弘昌会長の属する住友化学の売り上げは1兆6209億円(同)。2月14日。
●「東電国有化」を巡る枝野経産相と米倉経団連会長のバトル。先日の銀座の料理店での話題。築地市場の豊洲移転計画で、築地の土地が三大財閥の○○が既に買い上げているのではないかとの噂。小生も、既に豊洲の魚河岸駅は建設されているのを実際に確認した。民意や購買者の意見を無視して、石原慎太郎都知事と財閥が物事を決定して行く、明治以来の構図は今も温存されている。東京直下型地震で一部の都民には「東京離れ」の事象が起こり始めているが、首都機能分散や企業の地方移転などは一向に進行しない。ここで起こる疑念は、「東京離れ」が生じて一番損をするのは財閥ではないか。人口が減少し始め、地震や放射能の危険が残る東京は今なお、従来通りの埋め立てや高層ビルの開発が盛んだ。築地問題でも、財閥と都知事の微妙な関係を勘繰りたくもなる。つづく。2月14日。
●一、天下ノ政権ヲ朝廷ニ奉還セシメ、政令宜シク朝廷ヨリ出ヅベキ事。一、上下議政局ヲ設ケ、議員ヲ置キテ万機ヲ参賛セシメ、万機宜シク公議ニ決スベキ事。一、有材ノ公卿諸侯及ビ天下ノ人材ヲ顧問ニ備ヘ官爵ヲ賜ヒ、宜シク従来有名無実ノ官ヲ除クベキ事。一、外国ノ交際広ク公議ヲ採リ、新ニ至当ノ規約ヲ立ツベキ事。一、古来ノ律令ヲ折衷シ、新ニ無窮ノ大典ヲ撰定スベキ事。一、海軍宜シク拡張スベキ事。一、御親兵ヲ置キ、帝都ヲ守衛セシムベキ事。一、金銀物貨宜シク外国ト平均ノ法ヲ設クベキ事。以上八策ハ方今天下ノ形勢ヲ察シ、之ヲ宇内万国ニ徴スルニ、之ヲ捨テ他ニ済時ノ急務アルナシ。苟モ此数策ヲ断行セバ、皇運ヲ挽回シ、国勢ヲ拡張シ、万国ト並行スルモ、亦敢テ難シトセズ。伏テ願クハ公明正大ノ道理ニ基キ、一大英断ヲ以テ天下ト更始一新セン。これが龍馬が起草したとされる「船中八策」だ。中学生にでも読めそうな文章だ。1867(慶応3)年当時では、爆発的に画期的な考えであったのであろう。大阪維新の会の「船中八策」もそうでなくてはなるまい。つづく。2月13日。
●東京へ行くには、前もって銀座の情報を仕入れるのも欠かせない。下の写真は少し古いが、(株)アスペクトが2011年6月4日発行の「保存版・銀座を極める!」の表紙である。23ページにページ丸々で、我が「銀座みやちく」が広告を打っている。その一部を原文のまま提供しよう。写真付きで「しゃぶしゃぶも見逃せない。霜降りの宮崎牛が5800円で食べ放題(18時まで入店のお客様に限る)は、この店だけだ。」。口蹄疫義援への感謝と大震災直後という特殊事情もあったかも知れぬが、宮崎牛がこの値段で食い放題は無かろう。それも銀座でだ。宮崎でもやってくれよ。ほんまに怒るでよ。2月12日。