●4月11日に起きたマグニチュード8.6のスマトラ沖地震は、2004年12月26日に発生し、インド洋周辺の13カ国で23万人超の犠牲者を出したM9.1の巨大地震の余震という。そうなのだ、大地震の余震は20～30年のスパンで起こるのだ。ところで、東日本大地震が発生してわずか13カ月。政府や東電や原子力委員会や原子力安全委員会や原子力安全保安院(部署が多過ぎて分らん)、特に前2者による「フクイチ惨禍」の総括はなされているのだろうか、進んでいるのであろうか。今までの政府や東電の説明で、その総括が終了しているとは到底思えない。ふざけた政府に、開き直りの東電。そこへきて今回の「大飯原発再稼働問題」。つづく。4月14日。
●「ハチ公」は、いつもの渋谷駅とは反対の方角で、普段は行かない場所で死んでいるのが発見されている。肺癌が心臓に転移し、慢性フィラリア症による肺高血圧症も合さってガス(酸素)交換を阻害し、胸腔を圧迫する腹水が肺胞の拡張を妨げる。ちょっと歩いただけでも心拍は踊るように頻脈となり、舌の色は酸化ヘモグロビンが減少し、チアノーゼの紫を呈する。車を避ける時など、ちょいとでも急ごうものなら、失神寸前である。先に逝った主人を10年間も待ったが一度も会えない。近頃では背骨も波打つほどに痩せ細り、食欲もめっきり衰えた。何も食っても美味いと思わない。ある時は全速でダッシュして喀血死を望んだが失敗。体毛も粗剛となり、自らの銅像の除幕式の時のような精悍さも精彩さも今はもうない。上野の父さんを追うしかない・・・いつしか頭の中はそのことばかりだ。その後のハチ公が選んだ道は・・・・、そうです、それしかなかったのです。4月13日。
●北朝鮮の「光明星3号」の打ち上げ失敗。これは北指導部の空中分解の始まりか。今までの経緯からして、次の準備まで2～3年。国家予算の半分がロケット(ミサイル)一機分。阿保な日本のマスコミは「失敗」を嘲り喜んでいるようだが、真逆であったら、真っ蒼ものだ。政府も安堵の様相だが、アメリカと同時(瞬時)共有の情報がJ-ALERTに入ってこなかった可能性。他局(日テレ)が速報で伝えているのに、某国営放送は暢気に「朝の連ドラ」を放映。ニュース速報の字幕も流れない怠慢ぶりだ。連ドラの放送は8時15分までで、発射後35分も経過している。政府もマスコミも誰もが「平和ボケ」。4月13日。
●小生が「ハチ公」の竹串に拘る理由は、今まで幾度となく竹串や爪楊枝、アイスバーなど誤飲した犬を見てきたからだ。特に焼き鳥や串団子の串は細長く、特に焼き鳥は先端が鋭利である。大分前のある夜、手術をしていると、柴の雑種が「つい先程焼き鳥の串を丸のみした」とのことで来院した。最初の手術を終えて、竹串の犬を仰向けにして腹壁を見ると、なんと竹串が皮下まで来ているのが分かるではないか。即、全麻で開腹すると、竹串は胃を貫通して皮下まで到達していた。これが肝臓や肺、そして心臓や大動静脈であったなら、翌朝までには絶命していたであろう・・・に。確かになかには串を細かく噛んでいて、吐き出したり、便と共に排泄する犬もいるにはいるが・・・、やはりそれは大型犬だ。大抵は内視鏡か手術で摘出しないと命が無くなる。では、何故「ハチ公」の胃内には先端が鋭利な竹串が3本も存在したのかだ??? つづく。4月12日。
●「ハチ公」が有名になったのは死ぬ2年前で、それから渋谷駅の屋台で焼き鳥などを貰っていたようだ。もし、常時焼き鳥の身だけでなく竹串までも食していたのなら、「ハチ公」はもっと早く死を迎えていたであろう。上野英三郎氏が亡くなった(1925年5月21日没)のは、「ハチ公」が1歳と6ケ月余り(1923年11月10日生)で、その後約10年間は渋谷駅に通い詰めた。それも毎日、ほぼ同じルートでしかも決まった時間にである。無論、屋台が出てない日もである。仮に、屋台の酔客がからかったり、おもしろがって串ごと焼き鳥を与えていたのであれば、数日で死亡した可能性が高い。そうでは無しに、「ハチ公」が自ら路上に落ちていた竹串を拾い食いしていても同様な結末に違いなかろう。「ハチ公」は、上野氏亡き後も小林菊三郎氏に牛肉を与えられるなど大切に飼われており、また、自ら進んで危険な竹串を食するような低能な犬ではなかったのであろう。つづく。4月12日。
●毎週木曜日の10時35分頃の「ペット・ラジオ診察室」を始めて早4年目に突入。明日のテーマは「ハチ公」の新しい死因。ハチ公は1923年に生れ、1935年に死亡した。従来の死因はフィラリア症とも、誤飲した竹串が原因とも言われた。ハチ公の臓器は現在も東大農学部にホルマリン浸漬されており、2年前、実に76年ぶりに再検査された。どうも1935年当時の解剖検査は肉眼的のみで、顕微鏡での病理組織検査は実施されていなかったようだ。MRI検査と共に判明した新たな所見は、肺を原発とした悪性腫瘍が心臓にまで転移拡大していたと言う事だ。勿論、フィラリアが多数、心臓内寄生していたのも肺癌と並ぶ主の死因とのことだ。では、竹串の件はどうなのか。此処だけの話だが、獣医関係者の間では、「ハチ公の直接の死因は竹串が肺に刺さったことらしい」などの類の噂がかなり前から囁かれていた。小生もさもありそうな話だと半分以上は信用していた。確かに今回の再検査でも「胃には粥状内容物とともに先端鋭利な竹串3本、鈍端なものが1本存在した」(東京大学・内田和幸氏ら)。そこで疑問だ。つづく。4月11日。
●17年前の今日は、「たばる動物病院」が誕生した日だ。毎年忘れているが、今日は娘のメールで知った。1995年(平成7年)4月10日の来院は猫のワクチン接種の1頭のみ。小生が会計をしたが、釣銭を渡す時、手が震えたのを今でも鮮明に記憶している。何事も初日があってのこと。驕らず、焦らず、放り投げず、自分を見失わず・・・・・深酒して他人に絡まず・・・周囲への感謝の気持ちを忘れず・・・めげず・・・へこたれず・・・嘘をつかず・・・愚痴を言わず・・・そうそう、歳の所為にせず。4月10日。
●4月8日の毎日の一面。「2000キロ先汚染今も チェルノブイリ事故26年 英北西部 1000ベクレル超の羊 出荷停止続く」。見出しそのままの内容だが、「翻って、福島第1原発事故で放出された放射性物質は、西風という風向きで、主に太平洋に落下したとされる。もし、風向きが違っていれば、どうなっていたか。福島から東京まではたかだか200キロ。それが2000キロも離れたところで、26年というのに、いまだに被害が続く・・・・・。」の件は、日本全体が放射能の灰に曝されていたかもしれないということだ。風向きに救われたということなら、「原発再開」は国民投票ものだ。大飯原発再開問題。近畿圏の水供給源の琵琶湖とその周辺の山々が放射能に暴露されることを想像しただけでぞっとする。4月9日。
●春と言えば、4月と言えば入学式。大学の入学式も、最近は両親が出席するそうで、それを見越してか、会場も大きい。一部の父兄は「子離れ」していないようで、また一部は「子育て卒業」の意味での出席という。小生の場合、大学の入学式には親父のみが出席し、卒業式などを含め、それ以外は全くなし。東京での約4年間の大学院生活でも親父・お袋共、一度の上京もなかった。小生自身も大学院の入学・卒業式には出席しなかった。25年も35年も前はそんな時代であった。数年前、娘の大学入学式のため上京し、寮や大学の正門前の桜の下、家族で記念撮影をしたが、なかなか感慨深いものが湧いてきた。可能なら、親父・お袋にも小生の「晴れのスーツ姿」を見て欲しかった・・・というものだが、なんせ時代が悪かった。4月8日。
