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今週の親仁ギャグ・2012年5月6日(日)~5月12日(土)

サザビーズ(ロンドン)のオークションでエドヴァルド・ムンク(1863-1944)の4枚目の「叫び」が約96億1200万円(約1億1992万ドル)で落札。片やビッグカメラコジマを約140億円で買収。貸店舗で、人が造ったものをひたすら薄利多売する業種世界的大家の絵1枚と同じ値といったところか。宮崎が生んだ実業家・山田昇氏のヤマダ電機も事業形態は同じ。戦略の立て直しに迫られている。安売り競争が生んだ悲劇は計り知れない。それが「140億円の叫び」だ。「安値日本一への挑戦」、「安値世界一への挑戦」のキャッチフレーズ自体に発想力の乏しさが見てとれる。5月12日。

セブンイレブンが、イオンが、トヨタが・・・・大手が農業に参入している。農業参入も大切だが、今こそ是非発電に参入してもらいたい。県単位の自治体も同じだ。例えば、火力にしてもその施設の建設や運営には膨大な金額を要する。今こそ、大手企業が振ってあらゆるタイプの発電に寄与してもらいたい。そうすれば、当面の電力不足に対応できないか。なおかつ既存の電力会社の独占は無くなるし、発送電分離もスムーズに改新される。5月11日。

●夏の電力不足の論議が盛んだ。大手企業の決算が発表され、我が延岡の旭化成グループなどのように増収減益で黒字もあれば、トヨタのように減収減益で黒字の会社もあれば、ソニー(4566億円の赤字)やパナソニック(7722億円の赤字)、シャープ(3760億円の赤字)、NEC(1103億円の赤字)などのように減収減益で大幅赤字のものまで様々。大手の業績が悪いということは法人税収が減るということだ。特に赤字の企業からの法人税はゼロ。それも1社で何千億円の単位であろうから、国としてはたまったもんじゃない。電気がいくら不足して、いくら値上げになったら、会社の利益がいくら減って、国民の消費に影を落とし、ひいては国の税収がいくら減り、社会保障などへの影響がどのくらいなのかの算盤を弾いてもらわないと、しっくりこない。冷房を効かせて大画面で甲子園を観戦するのが電気需要のピークなら、甲子園を秋にずらしてもよろしいし、テレビを見ない覚悟だってある。原発再稼働ばかりは、電光石火な決断は禁物だつづく。5月11日。

●今度は富士山の「山体崩壊」。富士山直下に活断層があり、M7級の地震で富士山が崩壊? 『「山体崩壊」は約2500年前に起き、御殿場市や同県三島市に泥流が及んだと分かっており、この活断層の地震が引き金になった可能性がある』(5月11日付け毎日新聞)。これまた前から分かっていたことを今になって明かす。文科省が東大地震研への依頼調査というが、東日本大地震と同じ、彼ら研究職公務員の存在価値を示して食扶持を守るためのパフォーマンスに過ぎない。東海・東南海・南海トラフの3連動による巨大地震と巨大津波の可能性もその類だ。話が大きすぎて「転住」以外になす術がない。国や自治体の地震・津波対策も「早く逃げる」しかない状態。地を掘れば、その堆積物から歴史が分かる。富士山の「山体崩壊」だって、今になって判明した事ではなかろう。富士山が崩壊するような事態は大地震以外(隕石の衝突も可能性としてはあるが・・・)にはないのであるから、活断層の存在は容易に想像できることだ。活断層調査の機器が最近進歩したというが、地を掘れば実証できることは少なくないのだ。学者の過去の怠慢を「誇張された調査報告」で誤魔化す手法(手口)には辟易で、反吐が出る。5月11日。

●過日、ある居酒屋のオヤジが、何かの話の縺れで「三味線の皮は猫だけど、弦(糸)の素材は何かねぇ~?」と聞いてきた。革のことは知っていても、音楽が苦手な人間が糸の事まで知る由もないのは至極当然。泥酔状態で帰って調べるに、弦の素材はとのこと。ただし、津軽三味線ではナイロン・テトロン製の糸を用いることがあるという。そして皮も現在は稽古用など全体の7割程度が犬の皮を使用しているらしい。猫の皮(腹部)は高価で生産量も減少しているとのことだ。昨夜も同じ居酒屋で、カウンターの端に生けられた「アザミ」の話から、鮨ネタなどにも使われる「ヤマゴボウ」はアザミの根だとオヤジが言うので・・・客の全員が「まさか?」の反応。ほろ酔いで帰って調べたら、図星オヤジの言う通りだった。さすがは大阪の日本料理の名店で修行しただけのことはある・・・博学者のオヤジだ。もち、有線にリクエストした曲は、中島みゆきの「アザミ嬢のララバイ」。5月10日。

●「スーパームーン」を見て即座に浮かぶのが菅原都々子の「月がとっても青いから」。今もっとも必要なのは心のゆとりだ。焼酎が呑める時間ではない。

月がとっても青いから
遠まわりして帰ろう

あの鈴懸(すずかけ)の並木路(なみきじ)は
想い出の小径(こみち)よ
腕をやさしく組み合って
二人っきりで サ帰ろう

月の雫(しずく)に濡れながら
遠まわりして帰ろう

ふと行きずりに知り合った
想い出のこの径(みち)
夢をいとしく抱きしめて
二人っきりで サ帰ろう

月もあんなにうるむから
遠まわりして帰ろう

もう今日かぎり逢えぬとも
想い出は捨てずに
君と誓った並木みち
二人っきりで サ帰ろう
(注) 作曲の陸奥明氏は、この歌を歌った菅原都々子(1927~)の実父。NHK紅白歌合戦の歌唱者第1号で、かつ第1回紅白に出場した歌手で現在も存命しているのは彼女のみ。

60歳で現役引退。その後は放浪獣医師だ。月を愛でて、月を観て一杯・・・ってとこか。5月10日。

●5月6日の「スーパームーン」。NASAによると、この夜の月は通常の満月に比べ、大きさが14%、明るさが30%も増したという。月の地球への最接近は日本時間の午後零時半過ぎ。言わずもがな、月は地球の衛星で地球の周りを回っているが常に等距離を保っているわけではない。天体の公転軌道は、真円ではなく楕円を描くのが一般的。今回の両者の最接近距離は356,955kmで、2011年3月9日は356,577kmまで接近した。反対に遠地点距離は405,495km。5月9日。

●今夜は「お月さん」が大きく見えた夜。5月6日。

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