●JALとANAで(独占ではない)複占のLCC。だが、税金泥棒と言っても過言でない政府の過剰な保護(支援)を受けたJALの有利子負債は2000億円なのに対して、ANAは1兆円。支援の前後、それもわずか2年で経営状況が大逆転、いくらなんでもこんなのは許せないだろう。ANAが法人税を納めなければ税金泥棒で御縄。ヨーロッパの先進国では政府の支援(税金投入)を受けた会社が再生した場合、払うべき法人税を不当に免除(9年間で数千億円)したり、今回のLCCなどへの新規参入を許可するようなことはないようだ。もちろん、別業種への投資などは以ての外。この国の仕組みはどうなってんじゃ。つづく。7月4日。
●LCC(Low Cost Carrier)とは格安航空会社。国内ではJALとANAが独占している。JALとオーストラリアの「ジェットスター」が共同出資する「ジェットスター・ジャパン」が3日国内就航。既に3月にはANA系の「ピーチ・アビエーション」が就航し、同じく8月には「エアアジア・ジャパン」が運行開始予定。待てよ、JALは2009年に会社更生法が適用され、政府から1兆円近くの公的資金を受けた。それが2012年3月期決算で過去最高の2000億円の営業利益を計上。裏には、①従業員数を3分の2に減らして企業年金水準もカット、②古い航空機の売却・使用中の航空機の薄価の大幅減額などで資産を大幅に圧縮(1兆円近くの評価損を計上)、③金融機関の債権放棄などで有利子負債を1兆円5000億円から2000億円まで圧縮・・・。ところが、見事なV字回復には”からくり”があった。何と政府の企業再生支援機構から支援を受けた会社はいくら儲けようと9年間も法人税を払わなくてよいのだ。JALは年間だけで400億円以上の法人税を上納する義務がないのだ。政府支援は金融機関からの借金の棒引きと有利子負債の大きな削減(利子負担額の大幅減)を容易にした。それに加えて9年間の法人税免除は堂々と最新型機体(ボーイング787・150億円/機)の購入などに当てられる。分り易く言えば、体の良い財団法人といったところだ。つづく。7月4日。
●吉田松陰(1830~1859)の思想と名言。「賢者は議論よりも行動を重んじる」。「過ちがないことではなく、過ちを改めることを重んじよ」。「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし」。「大器をつくるには、いそぐべからずこと」。「賞誉され、忠孝に励む人は、珍しくない。責罰されて、忠孝を尽す者こそ、真の忠臣。武士たるもの、覚悟すべきは、実にこの一点」。「学問をする眼目は、自己を磨き自己を確立することにある」。「仁人に敵なし」。政治家さん達よ、国を変えた偉人から発せられたコトバだ。天下分け目の関ヶ原(慶長5年9月15日=1600年10月21日)。その戦いで東軍こと家康側に寝返った小早川秀秋(1582~1602、享年21)。男を上げる資質を養い勝機のタイミングを図る。男を下げる輩が多過ぎないか。7月4日。
●1703年1月30日(元禄15年12月14日)の討ち入り。世に名高い赤穂浪士の四十七士。主君であった播磨赤穂藩主浅野内匠頭(長矩)の仇を討つため吉良上野介(義央)の屋敷に討ち入った47人。大石内蔵助(良雄)(享年45歳)の長男大石主税(良金)は若干16歳。第80代の内閣総理大臣までつとめた羽田孜氏は愛息子で総領の第17代国土交通大臣・羽田雄一郎氏のために白票も青票もなく採決を棄権(欠席)。剛腕に血判状(一任)を出したうちの4人が造反し、当初の52人が48人へ。あと1人欠けたら「四十七士」だ。本物の四十七士はそれぞれに辞世の句を認めて1703年3月20日切腹した。それにしても血判まで押しての離党撤回。損得勘定丸見えで、男じゃねえよな。「あら(あや)楽し(や)思いは晴(は)るる身は捨つる浮世の月にかかる雲なし」(内蔵助)。「あう時はかたりつくすとおもへども別れとなればのこる言の葉」(主税)。7月4日。
●総好かん(バッシング)の嵐。TBSの岸井成格(毎日新聞社主筆)、同じくTBSの与良正男(毎日新聞論説副委員長)、杉尾秀哉(TBSテレビ報道局)、伊藤惇夫(政治評論家)、後藤謙次(共同通信社元記者)、岩見隆夫(毎日新聞社)、田崎史郎(時事通信社解説委員)、有馬晴海(政治評論家)・・・・・各氏の論客が寄ってたかってコケにしている。珍しく左のテレビ朝日は剛腕贔屓の大下栄治(作家)と反対の伊藤惇夫の2氏をコメンテーターに据える(7月3日モーニングバード)。そして石原慎太郎都知事、元一蓮托生組で今となっては呉越同舟も叶わない石井一と渡部恒三の両氏も加わった誹謗中傷の毒舌三昧。政治家も人の子、いくら政治家先生と言っても公共の場であれだけ個人攻撃しては草葉の陰で親も悲しんでいように・・・「子は親を映す鏡」と諺にあるではないか。自分が何様かを自問し、ちとは政策の掘り下げでもしてくれ。つづく。7月3日。
●先週末九電から届いた「計画停電カレンダー」。当院は「対象外」。発電機はバーベキューかキャンプにでも使うしかないか。発電機は未だ終結していない。電気機器には「消費電力」の他に「起電力」というのがある。白熱灯など一部の照明やテレビ、情報通信機器などは消費電力=起電力だが、冷蔵庫や掃除機、洗濯機、扇風機などは消費電力<起電力のため、出力(馬力)の高い発電機が必要だ。その最たる機器がエアコンで2~4倍の起電力が必要だ。表示でもう一つ重要なのが「定格能力」。我が家のエアコンの「定格能力」表示は2.2~2.4kW。我が求めた発電機の馬力(定格出力≒最大出力)は2.5kVA。だから我が発電機は、エアコンには馬力不足であるのだ。と言うよりもエアコンまで使用できる発電機は値が張るのだ。※定格能力:部屋を十分に冷やしたり、暖めるのに必要な能力のこと。部屋の広さによって異なる。定格能力を発揮するときの消費電力が「定格消費電力」。※ここでいう起電力とは:例えば、重い物を押す時、一番力を要するのが押し始めであり、その後はあまり力がかからない。この稼働当初に要する力のこと。※定格出力:定められた条件で製造者が保証する使用限度=最大能力。只今、『発電機貸出予約受付中』。つづくかも。7月3日。
●6月29日の官邸前デモ参加人数 。主催者発表が15万人、TBSが20万人、朝日新聞が15万~18万人、鳥越(報ステ)が4~5万人、産経が2万人弱、NHKは前回を越えた、警視庁発表は約1万7千人、毎日は主催者発表と警視庁発表をそのまま、読売は記事すら見当たらず。6月30日の各報道機関の「大飯原発再稼働反対デモ参加人数」。この数字の違いはなんじゃ。中国よりもどぎついマスコミ統制か、否、マスコミの「促原発」アジテーションだ。右寄り程参加数が極端に少ない。「えれこっちゃ、えれこっちゃ、えれこっちゃ・・・・・」。つづく。7月2日。
●造反:「(中国で、謀反の意。文化大革命以降、日本でも一般化した)体制・権威にたてつき、反逆すること。」。離反:「はなれそむくこと。」。離党:「所属する政党や党派から離脱すること。」。三行半:「(江戸時代、簡略に離婚事由と再婚許可文言とを3行半でかいたからいう)夫から妻に出す離縁状の俗称。」。造反か離反かは「早や出し」が勝ち。確かなのは剛腕のちょいと長文だが「逆・三行半」。7月1日。