●現在、日本は口蹄疫清浄国である。30万頭もの牛や豚が処分され、まだ3割近い農家が再飼育に踏み切れていない。景気低迷の影響も有ろうが肉の売れ行きも鈍化が止まらない。聞くところ黒毛和牛の上肉はだぶついて保冷庫に在庫として眠っているらしい。国内消費が芳しくないなら、それでは売り込みを海外へと躍起になっている現状。それをば、こともあろうに農林副大臣がウイルス汚染国と認識しているような発言。幟を立て先頭を切って消費拡大を図らなければならない国の最高責任者のひとりの発言とは到底信じがたい、許されない、あってはならないことだ。72年も生きて来て、4期も議員を経験し、この勉強不足の体。副大臣更迭、罷面は勿論のこと、即刻議員辞職の範疇だ。30分でも予習していたらこんな無礼言はなかろう。それさえ怠っている議員、今の民主党の象徴だ。10月20日。
●「口蹄疫ウイルスの生存期間(3)」。豚の内臓肉(チルド)が30日、同じく冷凍が210日。パルマハムなどが112~182日。イベリアンロインが42日。塩漬ベーコンが190日。ハム脂肪が183日。ソーセージが56日。サラミが7日生残する。「口蹄疫ウイルスの生存期間(2)」。牛の堆肥が夏で1週、冬で24週。ワラ等の敷料が4週。衣服・靴が夏で9週、冬で14週。飼料(ふすま)が20週。乾草は200日以上生残する。「口蹄疫ウイルスの生存期間(1)」。牛肉が4℃で3日、-20℃で90日、急速冷凍で240日。豚肉が1~7℃で1日、冷凍で55日以上。牛骨髄が1~4℃で30週。豚骨髄が1~7℃で6週。豚腸管が1~7℃で250日。牛リンパ節が1~4℃で120日。豚リンパ節が1~7℃で70日。牛舌が冷凍で11年。牛乳が72℃・30秒で生残する。いわゆる「ホルモン」の類の生残期間が長い。2010年 5月30日の「親仁ギャグ」より。10月19日。
●「まだ口蹄疫の菌はまだ生きている」。「非常に菌が強い」。「あれはウイルス細菌」。「私は農学部畜産科出身で多少なりとも勉強してきた」。これは1940年生まれで宇都宮大学卒業の現農水副大臣、吉田公一衆議院議員の発言だ。口蹄疫の復興支援を要請した本県首長らが同副大臣を訪ねた際の問答。副大臣の「宮崎は口蹄疫は初めてでしょ」との言に、「2度目」と正した後の発言。口蹄疫発生は2000年、宮崎市で発生しているから2010年は2度目。ウイルスは豚や牛などの隅蹄類の体内以外では10年間も生存できない。口蹄疫は細菌ではなくウイルスを病原体とする疾患。小学生でもウイルスと細菌の違いぐらいは理解している。要は、副大臣の器どころか国会議員の「おつむ」ではない。国のために議員になったのではなく、「先生」と呼ばれたい一心で選挙をしている輩の多いこと。20年も30年も国会議員をしていたら、国民に顔ぐらいは覚えてもらう働きをせえよ。寝惚けたモグラ顔議員の蔓延る民主党。泥鰌の目も赫きが殊に失せた。10月19日。
●国会が動かないので親仁ギャグもネタに乏しい。総理大臣は初代の伊藤博文以来、野田佳彦で95代目。吉田茂のように複数代(第45・48~51代の5回)就いた人間もいるから人数としては62人。このままだと第95代総理大臣は史上最悪の宰相やも知れぬ。これだけ国民を舐めに嘗めて見縊った政権は未だかつて存在しなったであろう。その総指揮官は泥鰌だ。決められない政治は「辞めることも決められない」ほど病んでしまった。最近の泥鰌の顔色はすこぶる暗いが・・・。10月18日。
●何人もの他人が発表した論文を繋ぎ合せ、「新しい知見」として有名科学雑誌に投稿する。論文の基となる実験は、雇われている研究室とは異なる施設などでの共同研究と称す。実際、今回の雇い主(東大病院で給与は月45万円)は、ペテン師がiPS細胞を扱っていたことすら知らないようだ。東大には医学部に限らず莫大な研究費が注がれている。地方大学がいくら叫んでもどうにもなるレベルの話(額)では無い。国や文科省は地方大学を潰しにかかっているという大学人もいる。研究助成金をどのように使途しているのか、誰の権限で子細を決定しているのかなど・・・これを機会に検証しなければザル式に税金が浪費される。東大は、莫大な研究費の割にはノーベル賞が少ないが・・・。アメリカの研究費は企業からのグラントや寄付金で成り立っているから、日本の税金一辺倒に比べて審査が厳しく、責任も重い。日本はここでも生温さが蔓延っている。本事件が日本の研究機関の闇を暴く契機になってもらいたい。10月16日。
●今回のケースは稀有であろうが・・・、論文に連名していた東京医科歯科大学の教授は、論文(学会発表の講演要旨?)を予めチェックしていた可能性が高い。日本の大学の場合、必ずと言っていい程、同室の教授の名前を論文の最後に共同研究(共著)者として連ねる風習がある。筆頭研究者の研究に教授が直接関与してないことも多々あり、ひどいと全く理解していない内容であることも珍しくない。日本の大学教授は受け持ちの講義や教授会、それに雑多な雑用に追われて自身の研究どころではないことが多い。それでも研究業績が問われるから、今回のようにペテン師の罠に安易に嵌ってしまうのだ。それにしてもこの教授はいかにも打算的過ぎる。この教授、「iPSペテン師事件」の全容が解明された暁には処分の対象となるであろう。そうでないと大学改革にならない。つづく。10月16日。
●大学人(=大学の教授、准教授、助教授などの教官)が昇進するする場合、あるいは新たに採用される時には「論文」という業績が必要となる。獣医大学(あるいは獣医学部・学科)の場合、当然ながら専門(研究室)によるが、掲載された雑誌にはランキングがある。例えばAJVR(American Journal Of Veterinary Research)に掲載された論文1つ(本)は、日本獣医学会誌(英文)の5本分、日本獣医師学会誌(日本語)の10本分、日本獣医麻酔外科学会誌の○本分・・・といった具合だ(数字は20年前の記憶を辿ったあくまでも推測なので悪しからず)。Natureともなれば1本だけで教授は手中に入ったも同然だ。写真有。つづく。10月16日。
●狂言研究員の性。親仁も彼此20年前は大学人の端くれであったから、それなりの知識はあるつもりだ。昇進のため論文数を水増しして、あるいは他人の論文を拝借するなどして、それがばれて大学を去っていった人もいた。ネガティブデータを故意に除外して、堂々と学会発表している人。科研費などで申請した実験器具とは違うものを購入している人。まあ~、どの世界も広いから様々な人種がいるということだ。が、今回のiPSに纏わる狂言は、問題点が多岐に渡っていていろんな処に波紋が及びそうで面白くも有り、目が離せない。ネイチャーは世界最高峰の科学雑誌であり、ハーバード大学は世界一の教育研究機関であり、東大は日本一の同左であり、それに何と言っても補助金や助成金として数億円の税金が彼の周囲で私的に流用されて疑念が強い。そうであれば、彼は狂言科学者ではなく、悪い方にグレードアップのペテン師ということになる。山中教授の受賞にケチが付くようでないのが「ノーベル賞」だが・・・ペテン師が同じ日本人というのが至極に残念ということだ。つづく。10月15日。