●統計なるものは出所によって数字がまちまちなので複数のデータを眺めながらの注意深い読みが必要だ。平成21年度の農林水産統計(農林水産省大臣官房統計部平成22年12月10日公表)によれば、当県の農業生産額は3,073億円で全国第5位。産物別ベスト10(カッコは額)は、①肉用牛(512億円・全国3位)、②ブロイラー(499億円・全国2位)、③豚(470億円・全国2位)、④米(227億円)、⑤きゅうり(169億円・全国1位)、⑥ピーマン(112億円)、⑦生乳(94億円)、⑧鶏卵(80億円)、⑨葉たばこ(75億円)、⑩かんしょ(60億円)。くまモン関連商品の売上は宮崎県の農産物のベスト3には届かないが、米よりも全国1位のきゅうりよりも焼酎の主原料である甘藷よりも優に大きいから驚嘆だ。文字どおり泥塗(まみ)れで汗水垂らして野良仕事に励み、又は朝夕となく夜中もビニールハウスの温度調節をし、台風と激しく格闘し、鳥フルなどの伝染病に細心の注意を払いながら・・・・・・の農業従事者。くまモンのキャラに勝てない悲し過ぎる智慧の欠如。そりゃ、やっぱり「日本一・宮崎牛」を「ゆるキャラ」にするしかないだろう。今度はプロである芸術家に依頼し質実ともなった幸運を贖(あがな)うチャンスが今ならある。1月19日。
●「くまモンとひこにゃんに年賀状を出すと手書きの返書が送られる」のはほんまモン(本当のこと)でした(写真)。くまモンの実力は如何ほどか。くまモン関連商品の売上が24年上半期で最低でも118億円と熊本県が公表しているので、1年ではその2倍の約240億円。昨年でも100億円を超えたと歓喜の渦だったのに・・・羨ましい限りだ。240億円がどれだけ凄いかを見てみよう。例えば宮崎県の平成21年度の農業総生産(所得)は1,264億円、林業が152億円、水産業が202億円、鉱業が28億円、製造業が4,584億円、建設業が2,385億円、電気・ガス・水道業が784億円、卸売・小売業が4,182億円、金融・保険業が1,351億円、不動産業が4,083億円、運輸・通信業が2,112億円、サービス業が8,469億円、政府サービス生産者が4,930億円、対家計民間非営利サービス生産者が969億円(総額3兆4,700億円、2008年宮崎県農政水産部畜産課)である。くまモンの実力は一目瞭然で、宮崎県の林業や水産業に匹敵するどころか凌いでいるから脅威だ。つづく。1月18日。
●「石破レンジ」は対US$が85~90円という。主(首相)が居ぬ間に円買いと株価の下落。株価はB787の「煙上」(炎上は洒落にならない)が大きいか。B787のバッテリーのリチウム電池製造のGSユアサや胴体の東レ、主翼の三菱重工業が売られた。ANAも「落ちた」(洒落にならない)。宮崎は早くからB787が就航し(B787に日本初飛行は2011年11月1日の羽田-岡山間で、宮崎は2012年10月28日だから早くもないか)、今は東京間を4便(2往復)が飛ぶ。家人もきょうのトラブル機に1度乗ったというから、かなりの宮崎人もしかり。他人事ではないと言う事だ。山口宇部空港では全便がB787だから始末が悪い。(山口宇部は昔から東京間だけの運航)。未明までの見解では、同機がパワステ(power steering、車輪を動かす)や圧搾空気を機内に送り込むなど全ての動力源を電気に依存しているため、電気系統に過重な負担がかかり無理を生じたことが「発煙」の原因らしい。一日にして出された結論には閉口。従来の飛行機はパワステなどはエンジンを少し回して動かしているらしいが、B787はあくまでも軽量化のためそれらの「重荷」を省いているから、今後の運航継続の是非という「重荷」を背負うことになったのだ。もし既にB787を予約している場合は早急に変更するべし。アメリカや中国が日本の円安政策に不満(懸念)を示しているらしいが、120円でも構わないんじゃないか。長期の円高で「製造国日本」はそれを乗切るくらいの智慧と技術は培ってるんじゃないのか。1月17日。
●「褌を締めてかかる」は「かたく決心をし、覚悟して事に当る。」(広辞苑)。成人式から褌まで語りつくせない大人への拘(こだわ)り。古人も生殖能力を持てるまで成長した子供を誇らしく想ったのであろう。それにしても日本の成人年齢は世界の主流である18歳よりも2年上。生殖能力は遠く既に獲得した年齢だ。きのう逝去した毒婦・安部定を題材にしたあの「愛のコリーダ」の大島渚映画監督は6歳で父君を亡くし、母はそれから家の表札を「大島渚」とした。6歳で「褌祝」をし一家の主となったのだ。15歳でも可能な「褌祝」。18歳で選挙権を与えれば今よりも少しは世間を勉強し、20歳になれば褌担ぎの底上げになり国力を増すこと請合いだ。「褌を締めてかから」ないと日本再生・再興はありえない。間違っても、「かのもの」をかた(硬)くして決心し・・・・・ではないので御用心あれ! 「褌祝」はこれにて終了。1月16日。
●サトウハチロ―を異母兄にもつ佐藤愛子。老婆とは失礼千万の放言であるが現在89歳(1923年11月5日生まれというから大正12年で関東大震災の約2カ月後)で現役。文字を介して異性でしかも大正生まれの生き様を知れるのも有難い。エッセイが好い。「今は昔のこんなこと」(文春文庫・2011年)の69~73ページに今回話題の「褌」が載(あ)る。一部を抜去すると、「ところで私の父は越中褌の愛好家であった。褌についての父の持論は、褌はその中にあるかのものを、常に悠々飄々、大空を舞う奴凧の如くに自由に揺蕩(たゆた)わせておくべきものだというのである。常時風通しよく揺蕩わせることによって、かのものはのびやかに育って大モノになっていく。それに伴い精神もまた悠揚迫らず男らしい風格を持つようになるというのである。」。どうだこの女性でしか、否老婆でなくしては綴れない「かのもの」育成法。この中の「越中褌」は、それまでの褌いわゆる6尺褌を「緊褌(きんこん)一番」の緊急時、そう戦(いくさ)の時、締めるのに時間がかかりすぎて間にあわないので3尺ばかりに短くしたものだ。生殖器である「かのもの」を視覚から隠すだけの簡易なものなので、よく横から眺めれば拝顔できるし、座ろうものならコロリと露出する。名の由来は細川越中守忠興(1563~1645、妻は明智光秀の娘・ガラシヤ)がはじめたから。「緊褌一番」いい響きじゃありませんか・・・「キンコロ一番」ではありませんよ。「褌祝」の前時代の男子はもちろん「フルチン」で着流しだったのだろな。そう言えば、明治45年生まれの祖父も越中褌を締めていたが、座ると「かのもの」が覗いていたなあ。ああ、懐かし哉。つづく。1月16日。
●日本の古代(封建制)の成人は一体如何であったのだろうか。一端の成人なら元服を知らぬのは潜りだ。奈良時代以降、男子の成人を祝う儀式で髪型・服装を改め、頭に烏帽子や冠を被る。年齢は11~17歳。幼名を廃し命名・叙位のことがある。中世(鎌倉幕府成立~室町幕府滅亡)の16世紀ごろから武家・庶民(公家を除く)では前髪を剃って月代にした。女子では髪上(かみあげ)・初笄(ういこうがい)・裳着(もぎ)・鬢(びん)そぎがこれ。(江戸時代、女子が嫁して後、眉を剃り、歯を染め、丸髷に結うことも「元服」)(広辞苑参照)。「江戸時代以降は女性も元服と称し、結婚と同時に、未婚でも18~20歳くらいで行った」(平安時代から安土桃山時代は概ね12~16歳。戦国時代には政略結婚に備えて8~10歳。)「民間においては褌親(へこおや)の元で、初めて褌を付け、性に関する知識を授かる褌祝と呼ばれる儀式がある」(Wikipedia)。以下に民間における公家や武家の「元服」に相当するのに「褌祝」(ふんどしいわい・へこいわい)についての記述をWikipediaより転写する。※褌は母方の伯母・叔母か、いない場合、父方の伯母・叔母から贈られることを基本としている。父方の伯母・叔母もいない場合は、母親か姉妹と、血族の女性から贈るものとされ、「オバクレフンドシ」と呼ばれていた。地域によって成年の年齢の違いはあるが、おおむね13歳から15歳の年齢に達した男子とされる。成年に達した男子は、布1反と米か、あるいは、餅か酒を女性宅に持参し、その1反の布を女性が褌(六尺褌)に仕立てて、男子を裸にし、褌の締め方や使い方を教え伝えて、祝いの杯を交わす儀式であるといわれる。この儀式を終えた男子は以後、褌の着用が許され、村の共同体で結婚の資格を有した一人前の男性と扱われた。褌が成人の下着と扱われるゆえんであり、成年に達しない男子の着用は許されなかった。一部の地方では、この褌祝の祭事は、子に性技の作法を伝える、性教育の儀式でもあったといわれる。母系家族の代表である母親が、男子が成長し、生殖能力を備えたことを祝い、その幸福と成功を祝う儀式として、母方の家系の姉妹が男子の最初の性行為の相手として選ばれた。それ以前では、母親が直接の相方となっていたようであるが、近親相姦のタブーが広まったことから、母方の姉妹、ついで、血族以外の女性へと変遷していったことが推定される。※※ちょいと親仁ビックシの記述もあるが、一度でも二度でも何度でもよいから熟女に褌をマキ巻き着せて、否褌を締めてもらいたいものよのお~。つづく。1月15日。
●今日は成人の日。G8の中では最も高齢の20歳(前年の4月2日から当年の4月1日の間に誕生した学齢方式)での祝事。昭和23年(1948年)7月20日の祝日法によって「国民の祝日」の一つとされ、平成11年(1999年)よりそれまでの1月15日(定日)から1月の第2月曜日に変更された。法の趣旨は「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」というもの。成人式の発祥地は埼玉県蕨市という。昭和21年、終戦後間もない時期で虚脱状態にあった当時、次代を担う青年に希望を抱かせるために行った「青年祭」がそのルーツという。現在最も若い成人年齢はプエルトリコの14歳、キルギス・ネパールの16歳、北朝鮮の17歳。そしてイギリス・スイス・イタリア・オーストラリア・フランス・中国などその他大勢が18歳。韓国が19歳・・・・・・アメリカは州で異なるが45州が18歳、2州が19歳、3州が21歳を採用(但し、選挙権年齢は一律に18歳)・・・(Wikipedia)。テレビニュースを観るかぎり、やはり女性軍の晴着は和服が圧倒的主流のようだ。節分の「恵方巻」や「バレンタイン」と同類で美容界の商魂が背後に見えるが、その方らとは違って和装なる日本文化の神髄が継承されることは素直に悦ばしい。それに予期外の爆弾低気圧による一面銀世界。親仁としては式後の洗濯がとっても気になるが、晴れた日大口を開けてペチャクチャ喋りながらスタスタと勇んで闊歩する和服姿(泥はねはみともないよ)よりは、今日の如く足元に気遣いながらのシオらしい歩様の方がはるかに奥ゆかしくて成人女性の体だ。つづく。1月14日。
●最近の気になる話題。何と言っても明日の高校男子サッカー決勝の鵬翔高校だが・・・・・。他にも高橋沙羅(16歳)の今季4勝目のジャンプ、中国(北京)の大気汚染(中国では工場の大気汚染を「濃霧」というのか、我々も相当に吸い込んでいるな)、最新鋭旅客機787の毎日なるトラブル・・・。過日B787に搭乗した家人の話では、この飛行機は軽量化のためであろうが飛行中にガタガタガタガタと音を立てて振動し、アテンダントの声が土管の中のようにこだますらしい。ANAが世界に先駆けて運航し現在、JAL、カタール航空、ユナイテッド航空など8社ほどが導入している。燃費が売りだが、そのための軽量化が仇にならなければよいが・・・。それにこれも気になると言えば気になるなあ。明治神宮に夫婦で参拝した後の安倍首相コメントは「日本の平和と繁栄、それに天皇皇后両陛下のご健康と皇室の弥栄を祈願した」だったが、弥栄を「いやさかえ」と発したが、真は「いやさか」。そこで質問、いつかの元総理が(安倍ちゃんじゃありませんよ)読み方を誤った漢字の数数、誰だか忘れていませんよね。①怪我-かいが②完遂-かんつい③焦眉-しゅうび④順風満帆-じゅんぷうまんぽ⑤措置-しょち⑥思惑-しわく⑦低迷-ていまい⑧破綻-はじょう⑨頻繁-はんざつ⑩踏襲-ふしゅう⑪前場-まえば⑫未曾有-みぞゆう⑬有無-ゆうむ⑭詳細-ようさい。教育改革に御熱心な内閣総理大臣が漢字を誤読みしてはいけませんぜ、それも神(明治天皇)前で。それにしても沙羅ちゃんの沙羅なる飛躍(ジャンプ)に目が離せないのだな。1月13日。
●「日本列島の人類史を二万年から七〇万年まで遡らせた」男。そう二〇〇〇年十一月五日、毎日新聞の朝刊がスクープしたある民間考古学者・藤村新一氏こそがその男だ。掘れば100%で石器を発掘した人物だ。悲しいかな全て捏造であった。歴史とは書き換えられるものだが、稲作も例外ではない。我々の世代の社会科教科書では稲作が伝来した時が弥生時代の始まり、と習った。今では岡山県南溝手遺跡などからプラント・オパール(陸稲=熱帯ジャポニカ)が発見されたことで紀元前約3500万年前から陸稲稲作が行われていたとされる。弥生時代の始まりは紀元前400年から前800年へ、そしてさらに遡って前3500年という訳だから、今から約5500年前に改められたのだ(但し、今でも水稲=温帯ジャポニカが伝来し作稲が始ったのが弥生時代ののはじまり)。今日の毎日新聞1面、「学校週6日制を検討」。親仁が以前から主張するように「歴史の授業は明治維新から教え始めよ」だ。どうでもいい、いい加減とは言わないが、不確定で不正確な歴史に時間を費やすのは甚だ非効率だ。(御隣の2国のように侵略や慰安婦問題、そして領土問題にことさら拘り「反日」を教え込むのは度過ぎだが・・・・・。)歴史は年代や人物名を教え込むのではなく、築かれた事象の背景を深く洞察し、人物に至ってはその心中まで潜入することである。それが社会科の、歴史の授業である。週6日制も賛成だが、教える内容がそれ以上に重要ということだ。※文芸春秋二月特大号・「日本が震撼した47大事件の『目撃者』」pp256~353。「旧石器捏造」は318~320。1月13日。