●むかし、「口分田」(くぶんでん)といって6歳以上の全ての人(日本人)に水田を与えることになっていた。男性が720歩(約24アール)で女性はその3分の2。そこから収穫される米などの穀物が租(税金)として徴収された。率は収穫の約3%。昔というのは大化の改新(645年)ころに始って、大宝律令(701年)までに確立された。同時期、日本の「令制国」(りょうせいこく)がほぼ定まったとされる。縄文時代の日本列島の人口は30万人弱であり、稲作の伝来で100万人が移入し、その後徐々に増加して鎌倉時代は1千万人、江戸時代は3千~3千3百万人で推移した。そして明治以後の「産めよ殖やせよ」の施策で急増し、太平洋戦争では8千8百万人、そして現在の1億3千万人弱に至っている。現在の地球の人口は70億を超え、2050年には100億に達するともいう。日本人は人口の増加に伴って、常に田畑(耕地)開拓を余儀なくされてきた。奥地の急斜面にも海岸端にも棚田を作るほかなかった歴史がある。今でも世界の食糧事情は地球がもう半分必要とされる。政府の減反政策で休耕田が増える一方であり、その衰退の歯止め役を担っているのが農協であることも歪めない事実である。稲作伝来以来、永永に営営と先祖が築いてきた田畑を目先の利益追求のために安安と荒野原へと放棄してはならない。政府も農協も、あと30年もすれば日本は農業輸出国になるのであるから、TPPに目先を暗まされないよう、早計にして愚なる舵だけはきってならぬ。3月23日。
●日本人と農業のルーツ。3万年以上前に朝鮮半島や台湾・樺太などのルーツを通って移り住んだ人々が混血して縄文人が誕生した。根拠は、日本の最も古い遺跡は3万5千~4万年前の後期旧石器時代のものである(化石人骨は1万2千~1万8千年前の遺跡で確認)。彼らは約20万年前にアフリカに現れたホモ・サピエンスが世界に拡散して行く中で、アジア大陸と陸続きであった日本列島にもナウマン象などを追って辿りついた・・・のであろう。縄文土器が登場したのが1万3千年前、縄文人はシカやイノシシ、クマ、鳥などを狩猟し、果実酒や塩、動物の脂肪で作ったクッキーなどを食していた。そして縄文時代の末期、中国大陸から山東半島(朝鮮半島)を介して稲作が北部九州に伝播し、弥生時代前期、はじめは日本海沿いに東北へ、やや遅れて四国、本州へと伝わった。稲作が定着すると「ムラ」が形成され、まとめ役の「首長」が誕生する。ムラは成長して「クニ」となり、ムラやクニにも格差が生じ、首長も豪族となって大きな権力をもった。弥生時代中期の紀元1世紀前後(「倭」の国)には100余りのクニがあり、1世紀前半にはその数は30あまりに統合された。2世紀になると倭の国で内乱が起こり、3世紀になって卑弥呼が30余りのクニを束ねて連合国家である「邪馬台国」を誕生させた。つづく。3月22日。
●なぬ、福島第一原発の停電の原因は鼠。寝ずに鼠の監視・・・そう寝ずに「鼠(ねず)の番」でもしてくれ。それにしても気抜けの腑抜けな間抜けで杜撰過ぎないか。クマリンでも送ってやるか。「大山鳴動して鼠一匹」、「鼠一匹で日本沈没」は洒落にならない。3月21日。
●TPP参加と日本農業不振と不信の根底にある病巣は別問題。まず、①就農者の平均年齢は65.8歳、②人口減少、特にカロリー消費の大きい若者の減少、③長引く景気低迷で給与減少による購買力の低下、④中山間地農業の非効率性・・・・・・。JAが永田町や霞ヶ関界隈でTPP反対のデモをしているが、彼らの顔や手は百姓ではない。日焼けしていない顔、か細い腕や指の節、多くはデモに駆り出された日当をもらう雇われJA職員であろう。前にも書いたが、今の農家は農協に雁字搦めに縛られ、普通なら破産の身なのに離農することもままならず、元金減らずの利子のみを辛うじて納めている・・・という現状も少なくない。1947年制定された農業協同組合法、その事業は65年のあいだに金融業が拡大し、今では葬祭業まで営む「ゆりかごから墓場まで」に肥大成長している。政治が少なくとも20年前にはこの農業協同組合法の役割終焉を図るべきであった。農協は農業の法人化阻止に懸命だが、①既に農協は立派な法人である、②そうであるから、農協自らさらに法人化を進める手段もある、③その延長で外国へ積極的に売り込むのも必須事項である、④トヨタなど大企業のように「プラント」として農協が育んできた「世界一の農業技術」を輸出すべきであろう・・・・・・そして、⑤国民が農協に対して何が不満であるかを悟るべきであろう、⑥日本農業の窮地と叫び煽りながら、あなた方(上層部)には少しも解決策が提示されていません・・・あなた方の、百姓を「生かさず殺さず」方針が、姿勢が気に食わないのです・・・自己保身の言動が顔色にありありなのです。親仁は田夫の倅です・・・田起こしも棚田の石垣の草抜きも畔の草切りも苗引きも田植も田の草取りも稲刈りも脱穀も精米も・・・そして棚田30枚もひとりで耕運機で掻き・・・牛を養い、肥立てをし、子牛の運動をし、中学校は授業を休んで子牛の競り市に行き・・・麦踏も茶摘みも極めは炭山を手伝い・・・農家の苦悩は知っているつもりです。つづく。3月20日。
●現在も既に殆どの日本人が大小はあれ外国産食物を口にしている。そしてスーパーの肉や野菜売り場でもちゃんと中国産などと表示されている。ところが問題は、レストランやファミレスの料理、インスタントやレトルト食品などの加工食品、スーパーの総菜には記載義務がないから、国産か外国産か全く不明。莫大量の輸入産物の残留農薬や遺伝子組み換えなどの全検査実施は現実不可能だが、間引き検査もどこまでやられているか疑問。輸入関係業者の良識良心に頼るしかないのか。輸入物でだれが稼いでどこの会社が儲けているかが知りたいところだが・・・ここまで書けば答えは明白。安けりゃ多少の農薬残留なんて俺には関係ない・・・だって外国の人はそれらを口に入れているのだから・・・MDのエストロジェン使用牛肉だって・・・へっちゃらだい・・・という人が居てもそれを咎める訳にもいかない。そもそもかつてのアメリカ人が朝昼晩3食とも脂肪ネチョネチョのステーキを喰っていたように、A5・A4の宮崎牛を毎日喰らう日本人なんてそうはいないし・・・今も宮崎牛が冷蔵施設にだぶついて転がっていることの方が重大問題だろう。仮に、オーストラリアで宮崎牛を生産するとか、中国に宮崎牛の「種」が密輸出され繁殖するとしたら、TPPよりもそのほうが悪夢だろう。中国なんて特許も登録商標も関係ない国である。つづく。3月20日。
●TPP参加で安全・安心な食生活が犯されるという意見が街角でよく聞かれるそうだが・・・、果たしてそれは真か。肉類にしても既に半分以上が輸入物。野菜も魚介類も・・・少なからずのものが以前から日本人の胃に入ってござる。最近のファミレスなどの盛況ぶりからしても、弁当や総菜にしても、かなりの日本人が外国産の食材食物を摂取している計算だ。もしもしも、TPP参加で外国産が無関税で安く大量に正正堂堂と入って来たらば、そりゃもうデパートやスーパーに限らず披露宴だって弁当屋だって惣菜屋(あっ、「屋」は使用不可なので「店」だった)だって何屋(また「屋」だ、いかん)だって・・・○○国△△州(地方)□□村Mr.◎◎が丹精込めて農薬も最低限使用の××・・・という具合に表示されるであろう。それも残留農薬検査クリアーと念押しの鳴物入が。つづく。3月20日。
●気の早い、鬼も笑う話だろうが、お節のネタは9割が外国産とか・・・。そう言えば結婚披露宴の料理も宮崎牛だけが宮崎産かもしれないし・・・その宮崎産も偽装でオーストリア産かもしれない。TPPに6割強の支持は肯けるか否か。日本の農産物の関税率はこんにゃく芋が1706%、えんどう豆が1085%、米が778%、落花生が593%、タピオカでんぷんが583%、小豆403%、粗糖328%、小麦252%、大麦256%、生糸254%、いもでんぷん234%、脱脂粉乳218%、バター360%・・・(政府公表の関税率一覧表を見るとビックリこける程に項目が多い)。そして肝心の牛肉は38.5%、豚肉は従価税が4.3%でそれに基準輸入価格(524円/kgとの差額がプラスされる。これも実際的には関税に他ならない)、 鶏肉が8.5(骨付)・11.9%(その他)、鶏卵が8~21.3%。※例えば牛肉の国内生産と輸入の割合は2010年で国内生産が41.2%、残り58.8%が輸入だ。輸入先はオーストリアが65.5%、USAが23.3%、ニュージーランドが5.7%、メキシコが3.4%、カナダが2.0%、その他が0.1%(2011年、51.7万トン)。つづく。3月20日。
●安倍内閣の支持率は70%、TPP交渉参加支持は63%(3月19日の毎日新聞1面見出)。米、麦、牛肉、乳製品、砂糖(さとうきび)の5品目の交渉が焦点だ。ところで、日本の品目別の食料自給率は重量ベースで、米が96%、小麦が11%、大豆が7%、野菜が79%、果実が38%、肉類(鯨肉を除く)が54%、鶏卵が95%、牛乳・乳製品が65%、魚介類が52%、砂糖類が26%(平成23年度=2011年度)。うち肉類では、牛肉が40%、豚肉が52%、鶏肉が66%(2011年度、重量ベース)。※世界の自給率はカロリーベースで、カナダが223%、オーストリアが187%、アメリカが130%、フランスが121%、ドイツが93%、イギリスが65%、イタリアが59%、スイスが56%、韓国が50%、そして日本は39%(データは2009年、日本のみ2011年)つづく。3月19日。
●WBCから学んだこと。本場アメリカはオールUSAで組んで負けると面目丸つぶれなので、いろんな理由をつけて超一流を出さない。真逆で、ドミニカ共和国やプエルトリコのように小さな島国はチームワークがよい。そこで日の丸の反省点(総括)。①イチロー、ダルビッシュ、青木、黒田・・・メジャー抜きのベスト4は評価に値する、②大男でマッチョのカリブ海(怪)人のストライクゾーンの広さ(リーチが長い)にはストレートやスライダー系は打たれやすい、③縦の変化を得意とし低めにもきちりとコントロールできる(山口投手)を選ぶのが重要、④キャッチャー(今回は阿部捕手)の4番起用はしない、⑤あらゆる場面を想定してのシュミレーションは不可欠(8回裏の走塁ミス)、⑥データ野球のさらなる徹底(坂本の守備でのシフト)・・・ま~いろいろとあろうが、親仁の素人分析はこれ程度。18日がWBC準決勝で、20日が決勝、そして22日が甲子園開幕・・・と行きたかったが至極残念。きのうも例のトイ・プードルの前腕骨折手術で肝心の後半は見られず。やはり生でないと臨場感は10分の1。ちょっと恨めしや。3月19日。
●桜の便りは、アメリカからは来なかった。「侍ジャパン」は準決勝で散った。8回裏の1アウト1、2塁で1塁走者の盗塁ミス。山本浩二監督のサインは「機あらばダブルスチール」。要は2人の選手任せで、あの投球でのサインではなかったということ。1塁走者の内川は2塁の井端が走ったと見間違って敢行したが、井端は3塁に向うことなくセカンドベースへ帰塁。ダブルスチールは悪い作戦ではないが、選手任せは有り得ないか。ひとりでの判断なら兎も角、ふたりの呼吸が合うのは至難。何よりも塁に出たら、選手は常に「走る振り」(フェイントをかける)をするのであるから・・・・・・。指揮官に心の迷いと優柔不断はなかったか・・・問われる問題か。あの長嶋茂雄も飯が咽喉を通らなかったという「侍ジャパン」の重責。サムライだけに監督を引き受けた時点での「腹を斬る」覚悟があったか否や。覚悟があらばあの場面での選手任せのサインはありえないのだ。名だたる野球人が敬遠した「重席」。監督単独の判断か、それともコーチ陣の関わりは・・・。次回リベンジへの「肥やし」だな。※長嶋茂雄の苦悩については中畑DeNA監督が新聞か何かで語っていた。つづく。3月18日。
- これは東京土産に頂戴した知る人ぞ知る彼の「千疋屋」のマンゴー杏仁豆腐。500円らしいが、見ての通り、表示には宮崎マンゴーとも・・・とも・・・何とも書かれてありませぬ。今後、法
- 酔人の盃がさらにすすむというものだ。写真はカリブ海の島島な国々。親仁の座右の一物が地図帳である。WBCを観戦しながらふと開いて見たが、こういうことでもないと勉強しないな。「ド
- 「六次農業」を謳ってか唱っている「お庭」でのレベルとしてはちょいと物足りなくはないか。勿体振ってないでもっと「六次農業」の結実を披露してもらいたい。実は目的の「店」があっ
- 南瓜と大根を使った「飾り切り」のパフォーマンス。何をし始めたかと思いきや、あれよあれよと並んだ木の葉と桜の花弁、そしてその場で染めた一弁。包丁と、なんと彫刻刀の職人技。鮨