●日本人というのは重箱の隅を突くような泥臭く細細とした作業を好むというか、発想をそういう方向にしかもたない民族なのだろうか。今やテレビでも無人空撮機が番組を製作する時代。警察犬だって投入すべきではなかろうか、なかったか。貧弱な発想だから緊急時でも行動が1日、2日と遅延していく。頂上付近の悪環境(噴石・泥状火山灰・有毒ガス・低温など)で悪戦苦闘しているのは十分理解できるが、どこか解せないところが腹立たしい。この数日で状況は困難を増しつつある。緊急事態へのシュミレーションが無さすぎるのか、それとも能力才能の問題か。F1で味わいつづけている危機的状況。ロボット時代が彼らの脳裏に浮かばないのであろうか、これまた不思議だ。10月4日。
●一度贅沢という美酒を味わったら、梅干し茶漬けの生活は我慢できないのが凡人。香港が騒動中。かつて世界最大の侵略国であったイギリスは中国から租借した香港の新界を99年(1898年に租借し1997年返還)後に返還。99年間の全てが民主的な時代ではなかったろうが、その生活の味は今の中央集権的共産主義よりも格段に美酒であったろう。果たして習近平がどう処理するか、煙に巻くことが可能か。民主主義の美酒が中国全土(とくに内モンゴル・新疆ウイグル族・チベットの各自治区+北京)に飛び火しようものなら革命的大反乱を惹起しうる。世界が眼を離せない事態である。それにしても外国の若者パワーは凄い。10月2日。
●不安から不満へ。山は自分勝手に登ったのであり、事故は自己責任・・・じゃ、あまりにも非情じゃないか。30日は救助活動ゼロ。噴火翌日の28日に大型ヘリと大規模な救助隊を投入していればその日のうちに全面解決していたであろうに。土曜日曜の連休(自衛隊には緊急招集が即座にかけられるが・・・)。かつ予知の問題だが、今月に入って火山性地震が増加していた。「気象庁によりますと、御嶽山では今月9日に火山性の地震が10回に達し、10日には52回、11日は85回の火山性の地震を観測しました。火山性の地震の回数が1日に80回を超えるのは、前回の噴火の2007年以来で、その後も火山性の地震は1日に7、8回から20回を超える状態が続きました。気象庁は今月11日と12日、それに16日の3回にわたって火山性の地震が増加しているとして「火山解説情報」を出して、火山活動の推移に注意するよう呼びかけました。27日も火山性微動が始まる午前11時41分までに、6回の火山性の地震が観測されていました。さらに噴火をきっかけに火山性の地震は急激に増加し、その後、午後5時までの間に313回の火山性の地震が観測されました」(9月27日・NHK NEWS WEB)。各機関の土日緊急時対応はどうなってるのやら。それにしても好機を逸した感はいがめない。「勝手に登ったあんたらが悪いんや・・・」とでも言いかねない救助活動。公僕としての責務が問われるぞ。9月30日。
●30人以上の心肺停止。「日中(それに週末)に噴火したので人的被害が拡大した」(国営放送=NHKの特番コメント)・・・ちょいとずれていないか。捜索隊や自衛隊の救助も、二次災害(災難)を避ける意味で、きのうは無理としても、今日中に収容を終了しないと、もしや夜間に噴火が再燃すれば埋れてしまわないか。朝の6時過ぎから御嶽山頂上を目指して麓を発ったというが、それはなんと徒歩が主体であり、山頂の山小屋についたのは11時前。可能な数のヘリコプターを動員させて現場まで運べないものか。(合理主義のアメリカだったら同じ手段は選択しないに違いない。ヘリ輸送を懸念するなら、パラシュート部隊だってあるだろうに。訓練してないのかなあ・・・不思議)。テレビで見る限り、報道のヘリの方が多くないか。そもそも気象庁や火山学者がしゃしゃり出て「お手上げで噴火予知不可能」を堂々と宣。最近は火山性地震の発生回数が増えていたと言うじゃないか。入山規制はする必要がなかったのか、厳格な検証がなされるべきだ。9月28日。
●日本列島の中央に位置する御嶽山。それだけに他人事と考えている人はいないだろうが、近近の桜島も安心できないらしい。桜島と大隅半島は1914年(大正3年)の大噴火により陸続きとなったのだが、この噴火によるマグマの噴失で錦江湾は1メートルも地盤沈下したという。ところが、最近の研究でほぼ大正大噴火前まで戻っていることが判明している。大正の大噴火がいつ(今にも)再現されてもおかしくないレベルまでマグマは蓄積充満している。1914年の大噴火ではわずか3日間で噴煙が日本国全土を覆ったとのこと。川内原発は大丈夫か・・・本当に他人事ではありません。※桜島は約2万6千年前に鹿児島(錦江)湾内の海底火山として活動を開始した。※「御嶽山」は木曽節で有名ですぞ。「木曽のナー 中乗りさん 木曽の御岳(おんたけ)さんは ナンジャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ 合唱:ハー ヨイヨイヨイノ ヨイヨイヨイ)。9月28日。