●「改正安保法案」が最終局面がだ、この度の国会審議は虚無の一言だ。自衛隊員が殺害され、他国民・他民族を殺してはじめて目覚めるのであろうか。アメリカにものを言えない日本。否、つい最近、アミテ―ジ氏が興味ある発言をしていた。日本がアメリカの言成りになるのではなく、今回の改正は日本の自立のスタートであると・・・。それなら理解できないこともない。アメリカが日本の代理戦争をする筈もなく、してもらわなくて結構だ・・・というなら頷ける。それならそうで地球の裏側まで出かけて戦争する必要もなく、日中韓の政治交流・交渉だって真剣に取り組まなくてはならない。望むところだ、それで行こう。そして仕切り直して日本の自立を目指そうではないか。そうあらば沖縄も救われる。普天間も辺野古もへったくれもない。オスプレイが無断で日本国中の空を縦横無尽に飛ぶこともなくなる。幾ら金が掛かろうとアメリカからの完全離脱を図ろうではないか。そういう議論なら国民の多くが賛同する筈だし、しなくては国は守れない。幕末、高杉晋作が攘夷で国を守ったじゃありませんか。つづく。9月16日。
●捨て置けない発言二つ。15日の次世代の党の和田政宗議員の暴言。国会周辺での大規模な「改正安保法案抗議集会」に関連し、「日本はいい国だ。自由に意見が言える。当たり前のことだが、それだけ民主主義がしっかりしている。これが中国だと、チベットやウイグルで平和裏に活動をすると、銃を乱射されて射殺される」と主張。彼のホリエモンこと、堀江貴文元収監囚も「でも安保反対デモに行ってる事カミングアウトしたら私は採用しませんよ。仕事出来ないと思うから。」。週刊朝日で「ホリエモンの獄中日記」という何とも世間知らずなつまらない雑文を載せていたが、ライブドア時代の「時代の寵児」も見る影もなくここまで凋落したかと驚きますぜ。週刊朝日の金欲主義(販売部数を稼ぐ)も見っともないが。和田議員は40歳、ホリエモンは42歳、どうですか、日本を背負って行くべく青年がこの程度の思考回路ですよ。まだまだ青尻です、頭がコンクリート過ぎます。因みに、読売の渡邉恒雄氏は学生時代、共産党に入党していましたが。60年安保デモに参加し、学生運動で中心的な活動をした当時の若者で大企業の幹部になった人も多多いますぞ。時代錯誤も甚だしい。監獄の独房で何を勉強してきたのか、情けない。つづく。9月16日。
●1960年(昭和35)6月19日午前零時、日米安保新条約が自然承認された時だ。国会周辺には30万人(安保阻止国民会議は33万人と発表。警視庁調べでは13万人)の反対派がデモした。時の岸信介首相は首相官邸で弟の佐藤栄作元首相とブランデーを片手にその時を待った。岸内閣は直後に総辞職して、次期総裁に選出されたのが池田勇人。その首相官邸での祝賀レセプションの最中、1960年7月14日午後2時20分頃、岸は暴漢に左太腿を後ろから数箇所刺された。今回の総裁選で、野田聖子氏は16~17名の推薦人を集めかけたとされるが、その切崩しに首相と周辺は躍起になったという。総裁選とならば街頭演説や全国行脚もこなさなくてはならないから、爺さんの二の舞ということもあり得る・・・と用意周到の野田降ろしに走ったのだろう。(当然安保改悪法案の参院採決も差迫ってのこともあるが)。政治はわれわれ庶民の想像以上に血腥(なまぐさ)い空恐ろしい世界ですぞ。国民は二の次のことが少なくない証拠だ、こと安倍首相については私闘の感が強い。つづく。9月16日。
●子供の医療費無償を謳う自治体が増えている。がしかし、それに伴い「コンビニ受診」が増え医療費が嵩むという。2020年度から医学部の定員を減らす検討。これは2042年をピークに65歳人口が急減するのを見越してのこと。根拠は医師が増えれば医療費の増大となるからだ。毎年1兆円増加する医療費。そのうちの薬剤費が8.5兆円。75歳以上だけで1年間の残薬が475億円というから驚きだ。ジェネリック(後発)薬の利用率も我が国は低い。アメリカが92%、ドイツが83%、イギリスが73%、フランスが64%に対し、日本はなんと49%に過ぎない。親仁の住処は南消防署から直線で2百メートル。最近、夜間の救急出動が頓(とみ)に減った感が強い。「コンビニ受診」を自粛してのことだろうか。親仁が子供時代の昭和30~40年代、病院の世話になった記憶は少ない。栄養状態も良くなかったが風邪で病院に行くようなことはなかった。寝て治った。病院に行って病気をもらうのも問題だ。風邪では薬を処方しない小児科も全国にはあるという。医療費は保険と国税で賄われている。国民ひとりひとりが自覚して不要な受診や過剰な診療を避けるべきである。すべての分野での改革が必要だ。(数字は9月13~15日の日経新聞参照)。つづく。9月15日。