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今週の親仁ギャグ・2015年12月6日(日)~12月12日(土)

●歳暮の時季ですが何にするか迷いますね。特に県外の人への物ですね。シクラメンにするか日向夏伊勢海老焼酎か・・・それ以外にもいいものがありますよ。そのひとつが串間の「大束の芋」ですね。スーパーには箱入りはないし品質もたいして良くありません。コープで買うのも手ですが注文ですね。その場合は空港が穴場です。1箱2箱はあるかもしれませんが売切れもありなんですので、前日に注文しておけば無難です。ブレはありますが総じて上物です。そこで今日の昼休み、注文の物を受け取りに行きました・・・いやあ、多分に明日の青島太平洋マラソンのお客でしょうが空港は混んでましたね。見慣れぬ貸切バスもありましたから市内には泊まりきれぬ人数なのでしょう。ニシタチも混みそう。とりあえず、御歳暮でお悩みの方は空港の売店利用も一考と言うことでした。12月12日。

●軽減税率が1兆円規模という。財源をどこから捻出するかは知らぬが既得権益の絡んだ大無駄を省く気はさらさらないでしょう。どうせ、シワ寄せは我々国民に回ってくるのですから、一喜一憂どころじゃなく呆れかえっていますね。われわれ事業者にすればそんな次元の政策に振り回されていてはなりません。微力ながら非力ながら凡庸ながら、無い智恵を絞りに絞って社会に貢献しなければなりません。そうは言ってもこれでも一匹オオカミの店主ですから家族や従業員を養ってその幸福を成就させなければなりません。事業主は剰余金を貯め込んでいるのが能じゃありません。「一に才覚、二に算用、三に始末」というじゃありませんか。ニシタチでちょい散財も大歓迎でしょう。飲み屋街が潤う一助になればこれも立派な地域貢献です。不動産、動産で算用、始末するのもそれは自己責任(博打までいったらだめですよ)での投資であります。金の有効利用です。株だって冷静に市況判断すれば損は最小限に留められます。どころか証券会社への手数料と儲け(利益)の20%納税でこれらも国へ貢献しています。「売り手よし、買い手よし、世間よし」という近江商人の商魂「三方良し」があるじゃないですか。多面的な思考で残りの人生を楽しんでみてはどうですか。12月10日。

●12月7日の毎日新聞5面の「悼む」欄に10月1日に他界した森本草介画伯への追悼文が掲載されていた。享年78歳。画家は長寿が定番だから少なくとももう10年は現役でいて欲しかった。追悼文のはホキ美術館館長の保木博子氏による。ホキ美術館は千葉市にあり写実絵画専門の美術館である。約50作家、350点を所蔵しているという。写実画蒐集のきっかけは父親で実業家(滅菌や心電図記録紙、ドレープなどの医療用品)の保木将夫氏が森本草介画伯の作品に魅せられたからだという。追悼文に「先生は年に4点ほどしかお描きになりませんが、以来、数点ずつコレクションさせていただくようになりました。」「現在当館では森本先生の作品を女性像、風景画、静物画等33点展示しています。」「なかでも想い出に残る作品が≪果物たちの宴≫。ある展示会で目にしたブドウの静物画を父がとても気に入り、新作をお願いしました。つられたブドウや、籠の中のリンゴ、梨などが細密にみずみずしく描かれています。」とある。そのうちの一枚が我が家の壁にのっかっている。写真に優る超写実の逸品。算用に狂いなし・・・。先達て文化勲章について書いたが、森本草介画伯には受章して欲しかった。それにしても写実の見事さは当世随一であった。12月9日。

●政府・自民党・財務省が中心で形振り構わぬ経済政策を連発で打ち出している。法人税減税は外国並みに近づくとしても・・・主婦の「130万円の壁」に対しては雇用時間を延長すれば補助金をくれるというし・・・設備投資を増やせば固定資産税を減らしてくれるという・・・蝦で否、鰯のジャコ(カタクチイワシ)か、それよりも下魚で鯛か平目でも釣ろうって魂胆が見え見えだな。この数年、労働力の不足が嘆かわしいほどに深刻だ。地方の若者は都会へと流れるし、主婦は「130万円の壁」で時間が制限される。随分前から吠えていたのにわれわれ弱小事業者の困窮何ぞ知ってか知らぬか・・・無策の八兵衛で・・・どうにも立ち行かぬ状況になって泣きついても時すでに遅しですな。ところで最も最近、朝の連続ドラマ「あさが来た」の視聴率が好調だと訊いて、「小説・土佐堀川・広岡浅子の生涯」(古川智映子著・潮文庫・2015年)を読みました。そのなかで渋沢栄一(1840~1931)が広岡浅子(1849~1919)に語ったこと。「この世の中には、自分が間違いをおかしているのに、認めようとしない人が多すぎます。私は自分の信念を通して官職を捨てました。友人はみな、名誉を捨てるのは惜しいと言って止めようとしたのですがね」。これは栄一が「大蔵省の重要な地位に登用された時、政府諸費の節約を強く主張して聞き入れられず、官職から実業畑へと転じた」理由である(いずれもp138)。先ずは政府や官僚自ら襟を正して倹約に務め財政の健全化に全力投球することを切願しますね。そうでないとこの国は再生できません。そのうち江戸幕府や諸藩のように、また明治維新政府のように大企業に御用金を無心するようになり、預貯金にマイナス金利を付けて税金を搾取するのでしょう。明治の財界の大御所で誰もが認めた日本一の実業家、渋沢栄一の実行力には頭が下がります。為政者は彼の金言をどう受け止めるのでしょうか。「小説・土佐堀川・広岡浅子の生涯」(古川智映子著・潮文庫)は『小説 土佐堀川 – 女性実業家・広岡浅子の生涯』として1988年10月に初版が潮出版社から刊行されている。12月7日。

●きのうの日経の「私の履歴書」を朝読んでいたら「夏休みには畳の上に寝っ転がって『三銃士』『巌窟王』『トムソーヤの冒険』などを読み漁る。読み進む度に『こんな社会があるのか』と感心した。小さな生活圏しかしらない自分にとって西洋の世界観、人間模様は大変、新鮮に感じた。この時から読書が趣味となる。毎日小学生新聞で世の中を知り、4コマ漫画も楽しみだった。雑誌は『少年クラブ』『少年画報』などを友達と分担して買って読んだ。」という文章があった。昼にパソコンを開けて見たら、「山形県鶴岡市立羽黒第四小学校に41年間にわたり、毎月、図書費を匿名で送り続けてきた男性がいる。その寄付で購入した図書は1400冊超。・・・児童数24人の同校は来春、閉校することに。4日にあった最後の祭りに、本人がついに参加した。『私は子どもの頃、環境に恵まれず、地域の恩を受けた。その恩返しのつもりで続けてきました』」。「文庫おじさん」の寄付は月に2千円から始り5千円になり総額約220万円という。親仁も出身の小中学校に図書を寄付すべくその段取り(進行)中である。我々の子供時代はまだまだみんな貧しかった。大田舎の何の刺激もない生活。休みは家の手伝い三昧で読書何ぞの余裕はなかった。それでも奥田務(J・フロントリテイリング相談役・大丸元会長)のような立派な人もいるが・・・先ずは手近に本があるとないとでは大違いに違いなかろう。※奥田氏は1939年生まれで疎開先は飯南郡上蛸路(三重県松阪市)。※親仁の母校(幼稚園・小中一貫)はキンダ―からジュニアまで総勢120人余。「文庫おじさん」の母校のAKBの半分の5倍だが、近い将来どうなることやら。団塊(昭和22~24年生まれ)は中学の1学年だけで200人いたそうです。われわれの時が90人余。12月6日。

●師走ともなれば「忠臣蔵」をはじめ時代劇の番組が目白押しだ。きょうは「太閤記(たいこうき)」(柴田恭平主演)を放映していた・・・がしかし、これらを見ると自分の記憶との相違が多々あり、見入るどころか錯綜が甚だしく、自然にチャンネルを回す事態となる。「太閤記」は1625年(寛永2)から小瀬甫庵(おぜほあん・儒医・1564~1640・「太閤記」刊行は1635~1637)によって書かれた豊臣秀吉の一代記で22巻。徳川家を気遣っているため誤り(フィクション)も多いとされる。源義経の生涯が書かれた「義経記(ぎけいき)」(8巻)の場合、室町中期の作とされるが作者は未詳。そのなかで最も史実に近いとされるのが太田牛一(おおたぎゅういち・1527~?)著の「信長公記(しんちょうこうき)」である。太田牛一は弓衆として信長、秀吉に直接仕えたため真実を伝えている・・・可能性が高いとされる。あの大久保彦左衛門(忠敬・ただたか・1560~1639)が残した「三河物語」も私情を拭えないとされる。多くの歴史書の大半はその時代、主人公とともに生きた人間が書いたものではないため脚色されたものであり、いわゆるフィクションの世界である。映画化やテレビドラマ化されれば面白おかしくなるのも当然であろう。そう言う訳で最近では歴史ドラマを見なくなったのであります。※「信長公記」などの伝記ものは音読みされるらしいですぞ。12月6日。

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