●3月27日の午後、ニュース速報の音と字幕が流れた。15歳中学生を2年間監禁していた男はその時、秋葉原に向う途中のあり、被害者脱出をニュースで知った。それから15時間後、自尽しそこない彷徨っていた静岡県伊東市で通行人に保護された。これは4月7日号の「週刊文春」の記事である。「週刊文春」はいまや警察顔負けというか、面目丸潰れの警察ですが・・・どのようにしてマスコミ各社は「中学生保護」のことを知ったのでしょうか。知ったのは良しとしても、どうして間髪を容れずの字幕速報を流したのでしょうか。待てば犯人はその日のうちにアパートに帰ったでしょうに・・・。自尽されては事件の全容解明は闇の中であります。又、まったくの他人に手を加えるような事態(さらなる犯罪)を想像だにしなかったのかも摩訶不思議です。覚醒剤使用で逮捕された元プロ野球スター選手のケースでも、文春は数年前から彼の悪事を記事化していたにもかかわらず、警察はどれだけ付け回して泳がせていたのだろうか。有名人への公費乱用による探偵ごっこである。この事件も他人に危害が及ばずに済んでよかったが・・・。4月4日。
●天皇皇后両陛下が4月3日、奈良県橿原市の神武天皇陵を参拝された。神武天皇は古事記によると137歳で、日本書紀では127歳でなくなった。その在位が紀元前660年から亡くなる76年間であったから、今年はちょうど没後2600年となる。零(れい)式艦上戦闘機、俗に言うゼロ戦が制式採用されたのが昭和15年(1940)であり、天皇即位から2600年ということで零式と呼ばれた(※)。さて、歴代天皇について考えてみよう。「初代・神武天皇から今上天皇まで、125代が挙げられる。この125代のうち、第37代・斉明天皇は第35代・皇極天皇の、第48代・称徳天皇は第46代・孝謙天皇の、それぞれ重祚(一度退位した天皇が再び位に就くこと、再祚)であるため、総数は123人となっている。」(Wikipediaより引用)。諸説あるようですが神武天皇から14代の仲哀天皇までは実在が疑問視されている神話時代である。生没年や在位期間が分るのは第29代の欽明天皇からで、その生没年は507年以降~571年・在位は?~571年である。つづきは「院長コラム」へ・・・。※「当時の日本の軍用機は、採用年次の皇紀下2桁を名称に冠する規定になっていた。零戦の「零式」との名称は、制式採用された1940年(昭和15年)は皇紀2600年にあたり、その下2桁が「00」であるためである。」(Wikipedia引用)。4月4日。
●米軍への思いやり予算は増額されて2016~20年の年平均額は1893億円(5年ごと更新)。米国からの武器調達(購入)コストは、安倍政権で跳ね上がり、16年度予算額で4858億円。オスプレイの単価は約80億円。高性能無人偵察機グローバルホークやステルス戦闘機など高額ものがずらり。それも「言い値買」で納入遅延やそのお陰での部品調達不可など問題は尽きない・・・という状況(週刊朝日3・18号参考)。日本の総兵力が23万人(自衛隊)に対し、北朝鮮は119万人、中国は230万人。艦艇は日本が137隻(46.7万トン)に対し、北朝鮮は780隻(10.3万トン)、中国が870隻(147万トン)。作戦機は日本が410機、北朝鮮が560機、中国は2620機(『平成27年版防衛白書』)(文藝春秋4月号・p119表)。前出の週刊朝日の見出しは「米国に食われる血税防衛費過去最高5兆円」。トランプ氏の日本の「核保有容認」と「思いやり予算」と「武器購入」にもかかわらずの恩に着せるような発言。核大国(オバマ大統領・習近平国家主席)主導の「核なき世界」会議は、形骸化もはなはだしく、(核のテロ組織への流出防止は頷けるとしても)非核の国としては「まずは貴方がたが核を無くしてから」テーブルにつけよ・・・という感ですね。米の「核の傘」で日本の安全保障が守られているとしたら、自前の核保有も考慮すべきであろう。それが最も効果的でしかも経費の掛からない戦争防止策であれば・・・である。それをアメリカが容認するのなら・・・国家的大議論が必要だ。それも早急にである。歯止の効かないか、あるいは歯止の無い集団的自衛権でアメリカの戦争に巻き込まれるよりはよっぽどましじゃないですか。それをタカ派の最右翼である安倍政権でやられては困りますが。それにしてもトランプ氏の発言は議論開始の端緒とし、得意の途中でお茶を濁すことなく最終結論を出すことでしょう。逃げてはならない日本国を守る最重要問題です。つづく。4月3日。