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今週の親仁ギャグ・2016年6月19日(日)~6月25日(土)

●安倍さんは「有効求人倍率」が上がり「失業率」が下がっているからアベノミクスは成功の発展途上なんて言って胡坐をかいているようですが・・・本当にそれでいいんですか? 仕事はあるんだけど従業員がいないから店を閉じなくてはならない自営業者も結構いるんですからね。仕事はあるが肝心の人がいない。人がいなければ増やす方策を考えるのが為政者の役目でしょう。そこで人を増やすにはどうすればいいんでしょうか。①保育士や看護師さん、女性医師の復帰を促す。②主婦の就業時間を増やす(保育施設の充実)。③定年延長。④年長者の雇用推進。⑤移民・外国人の雇用拡大。⑥産業ロボット・・・それにきのう書いた⑦「労働時間制限の緩和」などなどでしょうが・・・どれもそう簡単には事が運ばないことは十分に承知しているつもりですが、早急な対応をしないとそれこそ再起不能に陥りますよ。内需の拡大を図る策はいくらでもある筈です。外国要因に振り回されることの少ない経済構造の構築が必要ということです。例えば②に関して、俗に「103万・130万円」というのがありますが、これは旦那がサラリーマンで奥さんがパートの場合、奥さんの稼ぎがこの金額を超えなければ配偶者控除が適応され、103万までであれば所得税を払わなくて良く、130万円以内(実際には141万円まで段階的控除あり)であれば社会保険(健康保険・年金)の支払いも考慮の対象になるというもの。待機児童のゼロ化など保育施設の充実を図ることで相当の労働力を生むことは確実です。場合によっては103万円にこだわらず300万円でもいいじゃないですか・・・ということです。どんな既得権益が働いているのでしょうか・・・この制度で誰彼が得をしているというのがこの国をダメにしているということです。つづく。6月25日。

イギリスのEU離脱・・・OUT・・・独立・・・とも。経済学者でもないので評論は出来かねるが、EUはドイツの一人勝ちなのではないのか。ドイツ民族の優秀性と勤勉性。日本人は勤勉者であっても決して世界に傑出した民族ではなかろう。勤勉性において類を見ない模倣性をもって先進国化したに違いない。東京の若者は終電ぎりぎりまで呑みまくってい、通勤時間を考えると彼らの睡眠や一体何時間もあるやと・・・悩んでしまう。ドイツでは空港や薬局など特別な職種を除いて夜8時には閉ってしまう(閉店法)。況や飲食店はその法律に従い早仕舞を強いられるから、泥酔して終電に乗り遅れたり、路上で下呂している連中はいないのである(あろう)。ところがだ、日本人の勤勉性も過去のものになった。今の政権は、失業率が低下し雇用情況が改善したと鼻にかけている。がしかし、有効求人倍率の上昇で、求人しても人が集まらない。遠い過去の事だが、猛烈に働いた日本人に対して、欧米の外圧で労働時間の制限が加えられた・・・そして今の週40時間労働・・・なんて基準がある。働きたい人、特に若い人はもっと仕事をして金を稼ぎ、その稼ぎを内需に向けてもいいのではないか。労働時間の足枷で、金銭的余裕がないから、余った時間も家に籠るしかない・・・という悪循環。イギリスのEU離脱は、その取り決めが個々の国情に合ったものでないということだ。ナショナリズムとかの陰湿なものでなく、個性ある国家運営の自由性が見直されたということかつづく。6月24日。

参考までに「ドイツの閉店法」について書いた2105年8月15日の「親仁ギャグ」を紹介。◎「先週のスポットは電力だったのだが・・・。8月14日の日経新聞。「セブン―イレブン・ジャパンは10月、関西の約1000店の電力調達先を東京電力に切り替える。関西電力が供給していたが、4月の値上げなどを受け数%安い東電に変える。今後は他の地域でも割安な電力会社に順次切り替える方針。・・・」という。道路や鉄道と同じように電線も日本中に連絡しているし、新幹線にしても東京から鹿児島まで乗るのにいちいち名古屋や大阪、またまた博多で降りて清算する馬鹿はしない。ところがだ、原発が稼働していた2010年の関西電力の原発依存度は九州電力(46.4%)のそれを超える50.9%(震災前の2010年データ)。福島第一原発も稼働していた時の東電の原発依存度は31.8%。原発依存度が低い会社の方が原発が稼働しない場合、電気を安く供給できる理屈になる。が、コンビニひとり勝ちで電力巨大消費企業が安いからと云って安易に越境調達するのは如何なものか。原発再稼働の雪崩現象を招く危惧があるからだ。他のコンビニや企業が追随する可能性も高く、電気料金の値下げ競争の利点もあり得るが、その前にドイツの「閉店法」※ではないが、国を挙げて消費電力の削減策を模索する必要があろう。ドイツの「閉店法」は戦後1957年に旧西ドイツで施行され改正を重ねて現在では、平日と土曜が7時~20時の開店で、日祝日は閉店。薬局や空港などの例外はあり。理由は①宗教(礼拝)、②労働時間(労働者の長時間労働を防ぐ)、③小規模小売店の保護。実施しているのは、ドイツだけではない」。2015年8月16日。

●「公私混同、みんなでやれば怖くない」、どころか「公私混同、やらなきゃ損損・・・儲けもの」・・・これは武の「赤信号、みんなで渡れば怖くない」の模倣ギャグ。知事室がいつのまにやら私設美術館?・・・高尚な椅子に座って名画の掛かった壁を見わたし「ニンマリ」と笑ったのでしょうね・・・都庁の特別な部屋から見渡す江戸の夜景は、そりゃ信長が安土城の天守閣に登り蒼く輝く水面の琵琶湖を望んだ気分でしょうか・・・秀吉が大坂城の天守閣から忙しげな堺の街を遠望したのと同じでしょうか・・・天下を得た極楽感だと思いますよ。小生も一度だけ六星ホテル・マンダリンのトイレから夜景を眺めたことがありますが・・・それだけでも放心でしたから。それにしても、高額な海外出張は都職員の誰が発注し、どこの旅行代理店が関与したのか明らかにせねばなりません。まさかキックバックの飲み代(裏金)つくりじゃないでしょうね・・・今や文春に期待するしかない。6月22日。

漱石の偉大なる譚。今漱石の「三四郎」を読んでいるのですが、きのう読んだわずか30ページだけで3つの言葉が三省堂・スーパー大辞林の字引に載っていました。凄いということでしょう。一つは「没分暁」(ぼつぶんぎょう)で「道理をわきまえないこと。物わかりのわるいこと。また、そのさま。『自然に背いた没分曉の事を企てるのとは質(たち)が違ふ』・三四郎 漱石」とある。二つ目が「具眼」(ぐがん)で「物事の善悪や是非を判断する見識や能力をそなえていること(略)『僕ばかりじやない。具眼の士はみんなさう思つてゐる・三四郎 漱石』」。三つ目は「袂時計」(たもとどけい)で「懐中時計。『袂時計程な大きさの、赤くつて、焦げたものが十ばかり皿の中に並んでゐる・三四郎 漱石』」。辞書の引用文がどういう基準で採用されるかはしりません・・・その言葉(単語)が最初に登場した書物なんでしょうか・・・はたまた有名な小説なのでしょうか? なにぶん漱石は日本現代小説の生みの親ですから、辞書を用いる時、漱石の小説の一文が載ってないか見るのも楽しみということでしょう。6月20日。

吝嗇譚の承前。地域でその性質や度合をひとくくりにするのはナンセンスでしょう。十人十色の人それぞれであります。それでも一言。やはり大阪はデパートで値切るですからね・・・自身の価値判断に莫大な自信をもち、自身の価値まで値切る。大阪が大坂であった織豊、そして徳川の時代、は天下の台所であり、今でいえば「商売全般特区」でありましょう。名古屋はといえば、取引が成立しても金が振り込まれるまで安心するな・・・入金直前まで値切ってくるそうです。トヨタもがっつり儲けて費消には慎重だ。この地は織田信長(出生地は今の名古屋城=名古屋市中区・北区)、豊臣秀吉(同中村区)、そして岡崎(三河)の徳川家康を生んだ地である。名古屋人の誇りたるや尋常ではない。この偉人の自慢たるや、小生も名古屋でタクシー運転手に直接聞いた。秀吉の生家は百姓にも足りない身分であり、幼少から針を売って歩き、山賊じみたこともやった男である。家康の先祖も元は流浪の僧であるとされ、もしかして下賤の類かもしれない。どれもこれも京都に同様、歴史的背景が吝嗇と濃厚に関係しているであろう。しかしだ、日本人はお隣の儒教の模範国と違って、祖先の家系図を重要視しないのがよいかもしれない。儒教は100代までの先祖の名前を覚えなくてはならないというし、10親等までの婚姻は許されないとも。日本では3親等である”いとこ”同士の結婚もアリである。そこまで厳密なら、信長も秀吉も家康の氏素姓もみなバレバレであったという譚だ。有史以来飢饉がないとされる当地宮崎の”吝嗇”振りはどうなんでしょうか・・・全国各地の歴史や風土、気象などと吝嗇の関連をだれかが調べた書物はないもんでしょうか? 6月19日。

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