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今週の親仁ギャグ・2016年7月3日(日)~7月9日(土)

●こなた(此方)的には憲法改正・国防が「この国のかたち」として重要と考えますが・・・・・・今はどうも小池旋風が崖下から吹き上がっているようです。ワイドショーも俄然、小池節がトルネードしています。熱帯低気圧のまま消滅するのか小池台風が上陸するのか・・・・・・。あの徳川家康は信玄(西上作戦)と戦った三方ケ原の戦い(1573年1月25日・元亀3年)で馬上、脱糞したとされているが・・・それにしても「小池の乱」はどのような戦に発展するものやら・・・見物である・・・がしかし、参院選の争点ボカシであってはならない。「小池騒動」で東京都が泥沼になるやら清明池となるやら・・・。七夕(季語は秋)の今宵、天は清明哉。7月7日。

●どうみても梅雨の明けは過ぎてませんか。いつもの「三四郎」にも、「(略)この夏ある場所を通ったら婆さんが二人で問答をしていた。聞いてみると梅雨はもう明けたんだろうか、どうだろうかという研究なんだが、一人の婆さんが、昔は雷させ鳴れば梅雨は明けるに極(き)まっていたが、近頃じゃそうは不可ないと不平(こぼ)している。すると一人がどうしてどうして、雷位で明けることじゃありゃしないと憤慨していた。(略)」(「三四郎」新潮文庫・p239)。これには立派な科学的理屈があるんですね。承知のように、太平洋高気圧が発達し、日本近海に迫り上げてくると、当然ながら梅雨前線は北上することになりますから、「梅雨が明ける」のです。それに太平洋高気圧が発達すると暖気が列島に流れ込み積乱雲が生じ、これが雷雨の発生源となるのです。気象庁の歴史を調べるに、1872年(明治5年)に北海道函館に「気候測量所」を設置。1887年(明治20年)に東京気象台を中央気象台に改称。1956年(昭和31年)運輸省の外局となったことで現在の名称である「気象庁」に改めた・・・Wikipediaにありますから、「三四郎」が世に出た明治41年(1908)でも既に気象観測は実施されていたということです。もっともお婆さん達の経験知と観測眼のほうが優っていたかもしれませんが。蛇足ですが雷は夏の季語で、稲妻は秋の季語だそうです。それにしてもどうしても気になる漱石の俳句があります。「吾輩は猫である」のモデル猫が死んだ時、漱石は黒「ねこ」を庭に埋めて白木の墓標を置いたんですが、その表に「猫の墓」と書いて、裏には「この下に稲妻起る宵あらん」と認めた(「文鳥・夢十夜」新潮文庫「猫の墓」pp95~99)・・・んですね。この句を作るに至った漱石の心情が「謎」なんですが・・・単純に雷のエネルギーで「ねこ」の復活を望んだのでしょうか。しばらく時間が必要です。とまれ、当らない予報の気象庁に苦言。もうちょっとは自然現象を重視しなさいつづく。7月5日。

●東京都知事選挙の候補者絞りが想像以上に難航しているようですね。舛添さんが辞職したのが遠い彼方の事件のように思われるのに・・・・・・。目立ちたがり屋でなく実務家・・・やりたい人でなくやってもらいたい人・・・芸能人でなく・・・金銭に綺麗な人・・・そんな人間に大都市東京の斬新な政策実行が可能なやら・・・そもそもそんな御立派な人間がこの世にいるのだろうか。それにしても今度の参院選に及んでは、いくら選挙権が18歳に引き下げられたとは云え、政府の投票率アップに懸ける意気込みは凄いですね。ショッピングモールなどに投票所を設置し、島根県でしたか、車での移動投票所・・・さすがに投票率が50%を割れそうな状況ですから、民主主義が守られるラインを50%と踏んで、それを死守する覚悟のようです。イギリスのEU離脱賛否の最終投票率が約72%でしたかね・・・投票も癖のひとつですね・・・こと宮崎選挙区はいまひとつ盛上っていませんが、是非清き一票を投じてみましょう。都知事選、家康(1542~1616)か大村益次郎(村田蔵六・1824~1869)の預言ではありませんが、ぐずぐずしていると、「西の方から」立候補が立つかもしれませんよ。7月4日。

●来宮のお客さんは「宮崎は何とかいう有名な饂飩がありますね」なんて訊く。すぐに「釜揚饂飩」だと察しがつく。調べるにニシタチ・西銀座通りの「戸隠」は創業40年という。日向市の「てんりょううどん」の創業が昭和41年(1965)4月というから今年で51年目。「織田薪」も1977年創業。饂飩そのものは奈良時代の中国からの伝来とも・・・あるいは空海(讃岐出身)が持ち帰ったとも。例の「三四郎」の203ページ(新潮文庫)に「何かという先生は夏でも釜揚饂飩を食うが、どう云うものだろうと云っている。」とある。「三四郎」の朝日新聞連載は、今から108年前の明治41年(1908)のこと。その時代に既に釜揚饂飩は存在していたのであろう。ということは宮崎の釜揚饂飩の歴史は浅い・・・・・・となるから・・・宮崎名物「釜揚饂飩」は最近になってつくられたということか。例えば「重乃井」(1966~)がミスターこと長嶋茂雄によって伝説化されているように・・・・・・。最老舗(?)の天領日向の「てんりょううどん」が無性に喰いたくなってきた。今日の教訓・・・「名物」は元々あるものではなく、新たにつくるもの。7月3日。

●司馬さんの「踏み出しますか」は、アメリカのように「移民を」「異文化を」「他宗教を」・・・許容しますか? ということですね。イギリスのEU離脱で「踏み出すか」「踏みとどまるか」を考えさせられた矢先、今度はバングラデシュ(人民共和国)の首都ダッカでの人質事件で邦人7名の死亡・・・無念や如何に。「踏み出さなければどうするか」・・・・・・鰹一本釣りの外国人雇用と技術指導(供与)ではありませんが、日本の世界幸福に寄与する手段は物的人的の両面支援でしょう。日本国内外で外国人に資本あるいは技術供与してその国の幸福に役立ててもらう。JICA(国際協力機構)関連でそれを実践していた邦人がイスラム(IS)テロに惨殺された。何たることか。バングラデシュは以前の東パキスタン、1971年に独立。人口は日本よりも3~4千万人多い。インドとミャンマー連邦共和国に囲まれる。イスラム教の諸国、イスラムの宗教学者・カリフ・・・しっかりしてくれつづく。7月3日。

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