●先週は大学への民間からの寄付金の額についてアメリカの大学と比較してみました。考えられない程の差があります。私の知る限りでは、①大学の教官や研究員はそれぞれの大学との契約によって雇用されています。②給与や年数も大学との契約によります。③研究成果はそれなりの権威ある論文に発表しなければなりません。③ポスドクと云われる博士研究員や研究補助員は研究室のボスが面倒をみます。④研究費の大部分は企業からの寄付(ドネーション=donation)によります。一部は大学からももらえますが。⑤日本の大学のように修士課程や博士課程の学生の無償労働に頼り切っていることはありえません。⑥研究の評価は大学の専門部署によって厳しく評価されます。⑦教官の授業内容や教え方など学生からの評価も手厳しい・・・・・・などなど。※ポスドク:博士研究員(はくしけんきゅういん、Postdoctoral Researcher)とは、博士号(ドクター)取得後に任期制の職に就いている研究者や、そのポスト自体を指す語である。英語圏での略称であるpostdocに倣ってポスドクと称されたり博士後研究員とも呼ばれる(Wikipediaより)。つづく。10月26日。
●20年前からの少子化、なのに大学は増え続け、今や800校。私立の4割が定員割れで、3割が赤字経営・・・・・・という。学生数は私立が74%で国立の21%を大きく上回る。国からの援助(公費支出)は国立が1兆945億円に対して、私学助成はたったの3153億円。これは学生1人当たり、国立の179万円に対し、私立はたったの15万円に過ぎない。受験生は授業料の安い国立へ流れるという。仮にも私学の「質」が劣るわけではない。その証拠に一部であるように、私学が公立化されたケースでは、その大学に受験生が殺到する事態が生じている。(10月25日の日経一面「岐路に立つ国立大学・下」の要約)。この数年、我が家にも関係した大学からの寄付依頼が年に一度は必ず送られてきます。私は未だ寄付はしていません。その理由は???と云うと・・・・・・つづく。10月26日。