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今週の親仁ギャグ・2017年3月12日(日)~3月18日(土)

●いやあ、人間の記憶とは曖昧ですね。高杉晋作(1839~1867・坂本龍馬の4歳下・山県有朋=狂介の1歳年下)の将軍を小馬鹿にしたエピソードですが、司馬さんの小説では以下の通りです。将軍家茂はときに十七歳である。色白の下ぶくれの顔で、眉騰り、眼裂がすずやかに切れ、いかにもりりしげな若者である。幕府の作法で、将軍の顔というのは大名でも見ることができない。江戸城での拝謁のときは将軍は上段の御簾のなかに座し、御簾があがっても諸大名は平伏したままで顔をあげてはならないことになっている。たとえ上目でも将軍を見ることは非常な非礼とされていた。江戸では寛永寺への墓参のときなど、将軍は市中へ出る。しかし乗物を用いているため、この異例の行幸の異例さの第一は、将軍が馬上で衆目の前に曝していることであった。(こんな若者だったのか)と、晋作は近づいてくる徳川家茂の騎馬姿をながめて意外な思いがした。存外、可愛げではないか。ひとびとはみな土下座している。が、晋作だけは顔をあげていた。「いよう。——」と、この男は、花道の役者に大向うから声をかけるように叫んだ。「——征夷大将軍」といったとき、さすがに連れの山県狂介らも顔をうしなった。家康以来、天下のぬしに対してこれほどの無礼の挙動をとった男もない。そういう事件も、徳川三百年間、一件もなかった。もしあったとすれば、ただの刑では済まず、鋸挽きの刑にでも処せられたであろう。」(司馬遼太郎「世に棲む日日・三」・pp53~54・文春文庫)。この賀茂行幸が行われたのは1863年(文久3)3月11日のこと。晋作が京都に入ったのが同月9日のこと。安倍首相にとって失うもののほうが大きいということです。8億円値引きが「忖度」なのか何なのかが問題ですからねつづく。3月18日。

●時の最高権力者の日本国総理大臣が一般人に翻弄されると云うか、嵌められると云うか、愚弄されると云うか……なんと言おうか、古今あまり類を見ない事態ですね。それも一般人が進んで国会の証人喚問に出廷するのですから。月と鼈(スッポン)やら、駒と瓢箪やら、石川五右衛門と鼠小僧やら、無宗教論者(オランダ野党党首)のイスラム排除やら・・・・・・これも何やら訳が分かりませんが・・・・・・安倍首相夫人はファーストレディやら仮面夫婦演者やら・・・・・・。安倍ちゃんも、吉田茂(麻生財閥)や鳩山一郎(ブリヂストン石橋財閥)やらと同様、(察するにですが)岳父(森永製菓相談役・松崎昭雄氏の妻は二代目・森永太平氏の娘 )に頭があがらぬようですね。そうそう、幕末にあった珍事は有名ですが、御存知でしょうか。彼の高杉晋作が、京都で、時の14代将軍・徳川家茂の行列に沿道から「よう、将軍」と叫んでからかったんですが、周りの民は、晋作のこの挙動によっても将軍の権威失墜を知ったのであります。23日、どうなるやら。つづく。3月18日。

●8回裏、代打・内川のライトフライは深め、捕らなければファールボール。5対5のワンアウト1・3塁、草野球でも捕らないでしょう。これがWBCなのでしょうか。それにしても稲田防衛相、少なくとも過去に面識がある人物で、今回のような大問題を起こしている張本人である籠池氏との関係を、顧問弁護士や政治献金はじめ、全て洗いざらいに調査しておくのが普通の人間でしょう。記憶があるないは別として。国会の予算委員会で問われることは通常、想定内でしょうから。そして最悪は、「日本会議とか・・・・・・」(籠池氏が日本会議関係者という意味? 自分はその団体と関係ない・・・と言わんばかり)発言、あなたは日本会議ゾッコンじゃなかったの。論理的思考に極めて欠ける、とても弁護士とは思えぬ行動や発言。ましてや大臣が、それも国防の要がですよ、どう考えても務まる訳、否、任せられる訳がないでしょう。つづく。3月14日。

●近所の飲食店を見回しても時間短縮が目立つようになった。24時間営業店も深夜2時まで、朝は5時開店へと。大手に限らず、個人経営も30分から1時間の短縮。そのうちドイツの閉店法のように8時か9時には薬局など特別な業種を除いてほとんどの店がシャッターを閉じる可能性がある。実際、ニシタチの居酒屋でラストオーダーを早めているところもあるようで。深呑みなしの健康生活で良いかもな。もしかしたら従来の呑み文化が大きく一変するかもな。それにしても弁護士ともあろうものが(否弁護士だからか)12年前(2005年)に本人が裁判に出廷しているのもかかわらず、「籠池氏の相談を受けたことも、裁判を行ったこともない」とするのは・・・・・・国の防衛をあずかる者としていかがなものか。「教育勅語」も大礼賛ですからね・・・・・・撤退退場でしょうつづく。3月14日。

●雇用の需給バランスがくるって人手不足になると、色んな知恵が振り絞られるらしい。土木関係では新たな機械が開発され、新たな工法が発明されてきた。危機感が生んだ革命とも言える。このところでは、アサヒとキリンがビールなどの飲料を運搬するのに同じ貨車(貨物列車のコンテナ)を使用し、コストを削減する。ヤマトと佐川と日本郵政が同じビルに配達する場合、一社が三社分まとめて運ぶとのこと。ガイアの夜明けで登場していた「未来食堂」は、①メニューは日替わりの一種類のみ(オーダーや調理時間を短縮)、②お替りのご飯は櫃を置き客が自分で装う、③配膳や洗い物、店内清掃はお客にやってもらう(報酬は食事券)、⑤レジはカウンター越し(メニューが一種類だから煩雑性ゼロ。カウンターは居酒屋風のコの字で移動距離を最低限)・・・・・・スタッフは店主の女性ひとりで切り盛り。智慧は絞るものでありますつづく。3月13日。

●「春眠不覚暁 処処聞啼鳥 夜来風雨声 花落知多少」(孟浩然の「春暁」)「春眠暁を覚えず(しゅんみんあかつきをおぼえず)諸処に啼鳥を聞く(しょしょにていちょうをきく)夜来風雨の声(やらいふううのこえ)花落つること知んぬ多少ぞ(はなおつることしんぬたしょうぞ)」。10日には選抜高校野球の組み合わせが決まり、いよいよ19日から開幕しますぞ。11日午後、近所の山桜が開花しているのを遠目(300メートル先の山崎台の森)に確認。いつのも散歩ルートなので明日には現場へ出かけてみます。「春眠不覚暁」、夜更かし酒を避け、今からの繁忙期シーズンを朝から目をパチッと開けて乗り切らねばなりません。それにしても侍ジャパンの活躍は凄いですね。懸念の小林が成長顕著だね。3月12日。

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