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今週の親仁ギャグ・2017年8月6日(日)~8月12日(土)

●「お盆玉」という、新しい生活風習の新語があるらしい。一人当たりの平均金額は5900円だそうですぞ。無闇に出かけ、稚児や年寄の期待を裏切ってはならぬから・・・・・・外出遠出は最低限じゃな。ところで甲子園白球酣であります。強豪の、しかも古豪の強さが今や、鉞フルスイングの状態です。スコアラーにはなれませんが、雑誌のトーナメント表には結果を記入します。気づくのが、大差ゲームが目立ちます。ふた昔前は北日本の出場校がそうでしたが、ここ数年は甲子園常連校の大差勝ちが多いですね。地方大会なら(決勝を除く)コールドゲームがいくつもありますから。そのような強い高校は、部活に3年間在籍していれば一度や二度は甲子園の土を踏めるチームであります。人口の多い県や、地方でも野球留学の選手が全国から集まるチームがどうしても勝ち進みます。彼らは、(プロのスカウトはその素質を買っていなくても)、プロへの熱望欲が強いのは当然でしょう・・・・・・少なくとも甲子園は、彼らや親御さんにとって、プロや大学、そして社会人チームへの絶好の自己アピールの場・・・なんであります。からして、個人プレーをしたがります。自然、チームプレーや小技が減りますから、見るも、胸底から湧き上がる感動が少ないように思います。むろん私情でありますが。ともあれ、ほぼ純粋培養の聖心ウルスラに期待しています。つづく。8月12日。

●きょうも高校野球の譚・・・・・・滋賀県代表の彦根東が「夜の勉強禁止令」を発令。いままでも進学校の宿舎での勉強が話題にのぼったことは少なくありません。本県でも泉ヶ丘高校や宮崎西高がそうです。どちらも春の選抜出場でした。わが母校の西高は、選抜出場が決まった後も、定期試験前の2週間は練習ゼロの徹底したものでした。賛否の意見は百人百色でしょうが、そうは滅多に甲子園の土なんて踏めないのに・・・観衆数万の、プロに入った数々の名選手の汗が染み込んだ球場でプレーできるのに・・・テレビで全国中継されるのに・・・なのに練習は禁止・・・これはあまりにも甲子園を愚弄しています。進学校であっても全国大会出場を勝ち得た部活には特例を設けるべきでしょう。西高は、ただでさえ日頃の練習時間が少ないにも関わらず・・・ですから・・・・・・案の定、甲子園では愛工大名電に8対0のシャットアウトでした。私も甲子園のバックネット裏で観戦しましたが・・・練習しても寝る前には少しは勉強できるのだから・・・練習を2週間もしなかったら(3学期の中間・期末テストだけでも計1カ月は練習ゼロということです。1~3月の3分の1が練習なしですぞ)・・・そりゃ負けるでしょう・・・残念でした。相手チームにも失礼千万でしょう。ものごとは何事も臨機応変に対処しなくてはなりません。ところで彦根東の応援団の「井伊の赤鬼魂」の「赤備」は武田信玄の鎧兜や武具を相続したものです。アルプス応援も見逃せない見どころであります。ついでながら、司馬さんも書いてくれてます。「直政は平素の慎重さに似ず、戦場ではつねに『突っかかり』をなし、しかも生涯、十六度の合戦に一度も負けをとったことがなかった。家康は、そういう直政をいよいよ愛した。話はべつだが、家康は武田信玄を畏怖しつつ、その軍法を羨望していた。武田家が勝頼の代でほろんだとき、家康は織田信長のゆるしをえて武田家のめぼしい将士を大量に吸収した。しかもそのほとんどを直政の家来にした。武田家は、赤備といわれた。そろって赤い具足をつけ、指物、鞍から馬の鞭まで赤塗りを使ったが、直政自身みずからの具足を赤にしただけでなく、部隊全員の具足その他を赤くし、『井伊の赤備』とよばれるようになった。さらには、新規にめしかかえた武田家の遺臣広瀬美濃と三科肥前から、武田の陣立や戦法の教授をうけた。つまりは、井伊家が信玄流の相続者になったといえる。それらは直政の選択ではなく、家康の指示によるものだった。」・・・・・・と(司馬遼太郎「街道をゆく24・近江散歩、奈良散歩」・朝日文庫・p54)。我らが郷土、宮崎には家康はもとより井伊直政クラスの策謀家も武将も剣客も居ないのは淋しいかぎりです。若い新たな人材育成のための「文武両道」を考え直す、今が正にその時です。8月7日。

●自転車よりもノロノロの超ゆったりの台風がようやく速度を上げようとしています。九州には運良く東の日向灘へ進路を変えてくれました。台風の位置の東西と通過の判断にはやはり風向きが重要です。風向きを観察すれば状況変化の大筋は大抵、理解可能です。台風が西を通過するか、東を通るかは天と地の差程です。今後は勢力の弱体を望むばかりです。今日の段階で、明日の開幕予定だった甲子園は8日に順延されました。旅行も甲子園も始まる前の下調べが面白味に大きく関係します。早速書店で週刊朝日の「第99回全国高校野球選手権大会 甲子園 2017 代表49校戦力データ」と、「週刊ベースボール 高校野球マガジン 甲子園 2017夏完全ガイド」(ベースボールマガジン社)を求め、興奮を増倍させようとしているところです。聖心ウルスラは20名の選手のうち、背番号17の選手だけが県外選手(大阪)です。が、対戦相手の早稲田佐賀は20名中、佐賀県出身は2名(2人ともレギュラー)のみです。秀岳館に至っては20名中、熊本出身は2名のみ(2人とも補欠)です。(ベースボールマガジン社を参考)。きょうのYahooニュースにもありました・・・「“プロ部活”のための夏の甲子園-ますます空洞化する『教育の一環』」・・・ということです。60年代以降の私立学校数は全体の約25%、生徒数も全体の30%前後で推移しているのですが、今夏の甲子園出場校は83.7%です。国公立高校の出場数が年々激しく減少しているのです。10年後には私立高ばかりになるかもしれません。記事曰、「そうして野球強豪校だと伝われば、今度は全国から野球の上手な中学生が受験しに来てくれる。入学金や授業料が免除される野球特待生は一校5名までだが、推薦だけでなく一般入試でも多くの受験生が集まる。定員割れを怖れる私立高校にとっては、3学年100人以上を抱える部活がひとつあれば、“固定票”として計算できるのである。つまり、いまや甲子園は学校ビジネスの場であり、同時に炎天下の中で必死に汗を流して闘う球児たちは、“プロ部活”のプレイヤーなのである。」・・・・・・と。つづく。8月6日。

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