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今週の親仁ギャグ・2017年12月10日(日)~12月16日(土)

●羽田での出発待ち時間の一コマ。夕刻、遅めの昼食なのだろうか、二人の若い女性(と言っても30歳前後か)が空港内の飲食店で食事をしていた。時間つぶしの急がない私は周囲を何気に観察していたが、ふと斜め向うに坐ってい、背中がこちら側の女性の左手に視線が吸われた。飯茶碗をコップ持ちしているではないか。持った左手の肘が幾分かち上げ気味だ。その彼女と向かい合い、こちらから顔がうかがえるもう一人の女性も不作法を露呈した。とんかつを箸で串刺しにしてソースを塗り込んだ。関西の串カツのサマだ。一夜過ごしてネットで茶碗の持ち方を検索すると不作法な所作が3つほど写真付きで解説されていた。女性にしろ男性にしろ育ちを判定するには食事に誘うことがいちばんだそうな。その中の行儀作法に日頃の生活の多くが現れているのだ。オジサンは見ているぞ。12月16日。

●新聞記事を切り抜いて綴じるなんてのは一生に数回あるかないかだろう。新聞を読んで感激するなんて、これも年に数回だろうか。そもそも新聞は読者を涙させるツールじゃない。先週、プロスポーツ選手のインタビューの不快さについて書いたが、今、産経新聞連載の「私の履歴書」、「江夏豊」がオモシロイ。われわれの年代でなくとも山際淳司の「江夏の21球」というフレーズを一度は耳にしたことがあろう。その彼が執筆の「私の履歴書」はきょうで10日目だ。毎日切り抜いて楽しんでいる。「私の履歴書」の切り抜きはミスターに次いで二人目である。天才と偉人の経歴は、することなすことがわれわれ凡人の想像を超えている。苦労も並じゃないばかりか、苦労や苦難をプラスに転ずる生まれながらの能力も備えている。めずらしく朝の楽しみができた。12月10日。

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