●遅れ馳せ乍ら、今月の旅は北海道でした。それも大地震に遭遇した貴重な経験でした。そもそも今回は台風21号の北海道接近情報から旅行の取りやめも考えていたのですが。東京で途中降機して鮨でも喰らおうかと思案していたのです。それでも初日の9月4日の海の漁はまだ行われる筈だから、小樽では美味い魚介にありつけるであろうと出立したのであります。宮崎一便の羽田乗換で新千歳へ。そのまま電車で小樽へ。遅い昼食は寿司通り。そのまま海側へ下りて小樽運河。夕食は花園の炉端焼。翌9月5日はレンタカーを借り余市の竹鶴政孝のニッカ蒸留所へ。その後、積丹半島を目指すも中途で引き返し、昼は回転すし。そして「小樽の女(ひと)よ」の塩谷の浜辺。小樽に戻って小林多喜二のデスマスクを観、目と鼻の先の似鳥美術館へ。レンタカーを返して小樽駅から札幌へ。夕食はジンギスカン。そして翌9月6日の午前3時8分の地震遭遇。その日は終日、ほぼホテルで余震と帰路を心配思案して過ごし、10階の部屋から地上に下りたのは2回のみ。1回は地上の混乱ぶりを、2回目は電車の運行情報を得るために札幌駅へ。昇降はむろん自身の足。地震当日の9月6日はホテルの好意で延泊させてもらい、その日はどうしたら宮崎へ帰れるかの模索しっぱなし。9月7日未明、札幌市内に丘珠空港なる小さな空港があることを知り、函館空港までのチケットをゲット。函館から羽田も運よく手に入り、乗り継ぎで宮崎へ着いたのが9月7日の夕刻でした。2泊3日の予定が3泊4日でしたが、余生に生かせる稀有で貴重な経験でした。つづく。9月27日。