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今週の親仁ギャグ・2020年8月2日(日)~8月8日(土)

●「プラスチックごみの脅威-承継-
金之助「プラスチックごみと云うものは、科学(構造式)的にはそんなに広範囲で多種多様なんですにゃん?」

主人先生「そうだな。でも簡単には化石燃料(石油)を原料にしてできているビニールやポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの類と思っていれば良いだろうよ。一般の家庭用の袋や包装ものでは紙や金属以外のものはプラごみと思ってもらっても結構じゃろ。だから分別は簡単と云えば簡単じゃ。ライターなど金属を含んだり発火の危険性があるものは別じゃがな。それに食べ物のプラスチック容器は洗剤できちんと洗って捨てないといけないから少々面倒じゃが、瞬間、プラスチックのストローがウミガメの顔面に深く刺し込んでいる画像が目に浮かんだら、そのくらいの手間何ぞ大したことじゃないもんな」

金之助「ところで動物病院でもレジ袋は有料にしたにゃん?」

主人先生「Uバックタイプや小判抜き(手穴タイプ)、テープハンドル(取っ手付)など提げられるタイプの袋は有料にしないといけないからな。吾輩の動物病院でもなるべくならマイバッグを持参してもらうのは勿論じゃが、忘れた人には「持ち手のない」普通のビニール袋を用意しているな。国もこの「持ち手のない」袋の無料は未だ容認しているからな。そうでなきゃ、スーパーで生鮮品を買ったなど、他の商品に臭いや汁が混じって、そりゃ目も当てられんからな。ついでじゃが、国の施策も中途半端な処があるからな。ポリ袋が今のところ無料なのは、この周辺ではハ○ズマンとか○崎ちゃん○んじゃな。これはな、バイオマス(植物由来=CO2総量を変化させず)レジ袋と云ってな、バイオマス素材が25%以上(プラスチックが75%以下)を含まれていれば無料でOKなのじゃ。移行期間の猶予で、店側の負担も考慮しての対処なのだろうが、所詮プラごみに違いはないもんな」

金之助「難しいことは分からないにゃんが、冒頭の某国某環境大臣様の奥方が有料レジ袋を提げているなんて、身分をわきまえないとんでもないスクープなんですにゃん?」

主人先生「そうじゃな、いくら幸せに『クラシタル』若奥様と云うてもな、旦那は日本ばかりか世界の環境問題全般の旗振り役じゃからな。到底、見過ごしならぬ事件じゃな。それにしても、新潮の文春砲に劣らぬ、石弓的な渋い取材じゃの。ところでな、金之助君よ、君は近頃、ドライフードの食いつきがいまいちじゃな。部屋もクーラーが効き過ぎなのか、わざわざカーテンの裏側で日向ぼっこしているから、到底夏バテでもなかろうに。食が細ると家人も心配でな、金之助のために鰹やら鮪やら釣鯵やらを求めスーパー通いじゃからの。トッピングのレトルトのプラ容器の洗剤洗いは吾輩の仕事じゃからな、贅沢を言わずドライを平らげてくれよ」

金之助「分ったにゃん。鰹も鮪も鯵も皆、プラごみの誤食で命を落としたら、僕にゃんの好物の魚も安くで食えなくなるにゃん。それに長い目で見ればマイクロプラスチックの影響で魚の量が激減し、猫の子孫も行く行くは食糧難に陥る可能性を否定できないにゃん」

主人先生「そうじゃ、流石は金之助、100年後も200年後もそれ以上もの長いスパンで今から対処しないと大変な問題じゃからな。プラ袋の洗浄や分別の労苦なんぞ、そのアドバンテージからしたら微々たるもんじゃ。金之助もドライをたんと食らって、プラごみの減少に貢献するんだな。二太郎にも梅太郎にも、よく言い聞かせておいてくれよ」

無料の買い物袋は、バイオマス素材配合率が25%以上のものの他に、紙製と布製のものはもちろん、プラスチックのフィルム暑さが50μm以上のもの、海洋生分解性プラスチック(石油由来ではPET共重合体・海洋微生物により分解される)の配合率が100%のものです(経済産業省)。

8月4日。

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