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今週の親仁ギャグ・2020年9月6日(日)~9月12日(土)

●「犬猫の台風被害
▼台風10号が宮崎市に最も接近したのは9月6日の夜9時か10時頃でしょうか。気象庁の「命を守る行動」会見が行われた日から、「家の犬を・・・・・・猫を預かってくれないか」との電話が数件ありました。実際に預かったのは犬が1頭、猫が2頭でしたが、台風襲来でこのような依頼があったのは開院以来、はじめてのことでした。理由は家人の避難と建物倒壊の恐れからです。

金之助「主人先生よ、6日は午前中の診療だったようで。ホテルの犬猫も来ていたようで・・・・・・慌ただしい様子でしたが、いったい何があったのにゃん?」

主人先生「そうなんだよ、5時か6時頃には宮崎も暴風域に入りそうだったし、予定の手術もあったしな。それに窓ガラスには段ボールを貼り付け、内からバリケード(診察台など)も置かんとな。それにエコーなど高額な機器は安全な場所に移動させたんじゃ。もちろん犬も猫も窓のない通路などに入院ケージをしてな。そうやこうやでスタッフの昼食は家でしてもらうことにして、早退してもらったのじゃ。スタッフあっての病院じゃからの」

金之助「それから主人先生よ、近ごろ何やらごちゃごちゃした図面を壁に貼り付けて睨めっこしている時があるにゃんが、ありゃ何しとるにゃん?」

主人先生「あれはな、自然災害時のハザードマップと言ってな、例えば南海地震時の津波の予想到達地域やその深さじゃな。今度のような台風の水害にどこまで応用できるかは分らんがな、大淀川の決壊や越水などによる浸水には参考になるようじゃな」

金之助「そうであるにゃんか? 病院の北側50メートル先を流れる八重川は氾濫せんにゃん? 怖いにゃん」

主人先生「そうだな、未曾有の大型台風襲来となると誰もが絶対と云うことはないがな、市内の小さな河川は底を掘り下げたりコンクリートで土手を固めたりと護岸工事が進んでいるんじゃな。それに小さな河川はな、降雨が激しくても範囲が限られているから水位が急激に増す可能性は大きくないのじゃな。そうは言っても油断と早合点は禁物じゃ。気圧が920hPaじゃったり、大潮の満潮と重なったり、大淀川が氾濫危険水位に到達するようなら、八重川だって越水する可能性もあるからな」

金之助「そうにゃんそうにゃん、何事も備えあっての憂いなしにゃん」

主人先生「なんだか金之助に防災対策を諭されいるようじゃな。今はな国交省の河川水位情報がほぼリアルタイムでネットに掲がるしな。大事なことは色んな情報ツールにアンテナを張って『自分の命は自身で守る』という意識じゃな。金之助よ、なんじゃその不信が顔つきは? 心配するな、金之助も二太郎も梅太郎の『命』もちゃんと守ってやるからな。台風の夜は風の音で怖いだろうが心配無用じゃ、君たちはゆったりぐっすり眠って構わんからな。じゃがな台風の時は地獲れのキハダはないぞ、漁師さんが漁に出られんからな。そればっかしは台風一過までお預けの我慢じゃな」

重陽の節句の、9月9日。

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