●「嘘吐きは泥棒の始まり」
▼季節外れに咲く桜を何と呼んでいるか・・・・・・「返り咲き」か「狂い咲き」であったか、『ボケ桜』だったか?
二太郎「主人先生よ、久しぶりに参院予算員会のテレビ中継に熱中しているようですが、なにか事件でもありましたかわん?」
主人先生「そうなんだよ、昨年、野党が毎日のように安倍前首相に真実を追求していた『桜を見る会』の不明が俄かにぶり返したんじゃ。安倍さんの選挙区である山口県下関を中心とした後援会が集団で上京し『桜を見る会』の前夜祭を有名ホテル(ニューオータニ・ANAインターコンチネンタルホテル東京)で行った際、飲食費の一部を安倍事務が補填していたのじゃ。安倍さんもその事実を認める発言(自身の事務所から11月23日に補填の報告を受けた)を国会内のぶら下がりでしたのじゃな。実際の補填は5年間で900万円強に上るらしいどよ」
二太郎「そんなにたくさんの金を使ったわん? 金で票を買ったと言われても仕方ないわん!」
主人先生「現職の総理だったからな、金で票を買うことも無いだろうが、われわれ庶民からすれば、桜よりも多くの芸能人のほうに目が移るよな。大きいのは招待の名誉じゃな。あれだけ有名芸能人を目の当たりで見られたんじゃからな、後援会関係者にとっては何とも豪奢な御上りさんというこったな」
二太郎「税金が使われる公的な催しの私物化と言われてもしかたないわん?」
主人先生「そうなんだよな、いくら総理の座にいる者としても、われわれの血税を我が物のように使われては激怒ものじゃ。それにな、昨年1年間の国会審議な一体何だったのか、余りにも国民を愚弄していないかい。嘘で、嘘の上塗りで、貴重な国会審議を事実上の空虚なものとし、かつ多くの血税を溝(どぶ)に捨てられたのじゃからな。1日にかかる国会審議はいったいいくらかかるんじゃ!!! 1日3億円とも云うじゃからな!!!」
二太郎「それにしても一国の総理大臣が、御託ならまだしも、平然と大嘘を吐いていいわん? 僕わん達では考えられないことわん!」
主人先生「そうじゃな、子供の教育上も大いに問題ありじゃな。吾輩たちも物心ついて最初に親に教えられたことは嘘を吐かないことじゃからな。『嘘吐いたら針千本飲ます』じゃな。それにな、『噓つきは泥棒の始まり』と云うてな、生涯のツケになるぞよ」
二太郎「総理大臣は世の中で一番偉いんでしょわん! その人が泥棒じゃどうしようもないわん! それも日本国民の最も尊い名誉と面目を盗もうなんて、とんでもないことわん!」
主人先生「そうだよな、大法螺に大噓なんて、人間の下の下じゃからな。元総理大臣と雖も子供から大人まで誰も尊敬しなくなるもんな。少なくとも安倍さんはぶら下がりじゃなくちゃんと説明しなきゃ、人生の晩節を汚すどころか、道端で後ろ指さされるな、それも幼稚園生にじゃな。これは日本人として見っとも無い、恥ずべきことだな。もしかしたら、もしかしなくても国民を甘く見て対処を間違うとな、政治的な影響力(派閥の領袖とか影武者)を失いかねない重大事態じゃな。世に云う、大和魂の『名こそ惜しけれ』じゃよ。江戸北町奉行・遠山金四郎の『桜吹雪』が吹き荒れるやも」
11月26日。