●「大将の器」
▲「我々武士は、領民からの年貢によって生かされておる。領民が年貢を出すのは、敵が攻め込んで来た時に、我々が命と暮らしを守ってくれると信じているからだ。その役目をはたすことこそ真の武士道、厭離穢土の本懐である。」。
▲この文章は、安部龍太郎著「家康二・三方ヶ原の戦い・p309」であります。家康31歳の時、蛇(信玄)に睨まれカエルのようになった「三方ヶ原の戦い」を目前にして、作者(安部龍太郎)が家康に語らせた家臣たちへの文言であります。家康が信玄軍に敗れ浜松城に逃げ帰る途中、信玄軍の猛追に恐怖し、松風の馬上で脱糞したと云う言い伝えがある、まさにその三方ヶ原の戦いであります。
▲上の文章を書き換えてみましょう。「我々政治家は、国民からの税金によって生かされておる。国民が税金を出すのは、新型コロナが攻め込んで来た時に、我々が命と暮らしを守ってくれると信じているからだ。その役目をはたすことこそ真の武士道、厭離穢土の本懐である。」・・・・・・どうですか、今の政治家に武士道は残っていますか。「武士の一分」がありますか。
1月22日。
●「政府が選手村に大規模な新型コロナ病院を建設!」
▲外国の報道機関が7月の東京オリンピック開催を危ぶむ報道をはじめました。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の森喜朗元首相も開催を危惧するような曖昧模糊な表現に変化しつつあります。
▲今の現状では医療が逼迫しているのは確かです。入院のベット数が足りなくて自宅待機中に病状が急変し死亡するという事例が見られるようになっています。菅総理は1月13日の記者会見で、ビデオニュース・ドットコムの神保哲生さんの「『日本は人口あたりの病床数は世界一多い国で、感染者数はアメリカの100分の1くらい(編註:1月13日現在は75分の1程度)なのに、医療が逼迫している』として、医療法を改正して病床を確保しないのか」という質問に対して、
「医療法についても今のままでいいのかどうか。国民皆保険、そして多くの皆さんが診察を受けられる今の仕組みを続けて行く中で、今回のコロナがあって、そうしたことも含めて、もう一度検証していく必要はあると思っています」と答えています。
この首相の見解はいつ実現されるのでしょうか。この1年間、政府も自治体も医師会もいったい何をしてきてどんな結果を残しているのでしょうか?
▲日本やIOCが東京オリンピック開催を諦め切っていないのは理解できますが、その前に外国の選手はじめ選手団はこの大会に参加するのでしょうか? 参加できるのでしょうか? 参加したいと考えているのでしょうか? 各国の代表に参加するか否かを問うたほうが手っ取り早いように思いませんか?
▲自国の数千人もの患者が入院治療を受けられない状況なのに、オリンピック代表選手団が選手村で新型コロナに感染したら即刻、帰国してもらうのでしょうか? 日本国民を捨て置いて外国選手を入院治療させるなんて無謀はしまんよね。あと半年もないような時点で政府や組織委員会はオリンピックの新型コロナ対策をどう考え、何らかの対策を実行しているのでしょうか? 開いた口が塞がらないとはこのことでしょう。
▲「政府が選手村に大規模な新型コロナ病院を建設!」・・・・・・これは勿論、フェイクニュースでした。
1月18日。