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今週の親仁ギャグ・2021年8月29日(日)~9月4日(土)

●「種田山頭火のこと①
酒呑みにとって若山牧水と種田山頭火(1882~1940)の歌に共感しない人は少ないであろう。先日、山口を訪問した際、新山口駅(旧小郡駅)に山頭火の像が建てられているのに気づいた。どこもそうであるが駅前広場には当地所縁の人物のモニュメントがあることが少なくない。私の趣味の一つが絵画であるが、送られてくるカタログの中には小説家や歌人や政治家など歴史的有名人の直筆の作品も多々ある。最近のもので山頭火直筆の軸装が目に入った。「こおろぎに鳴かれてばかり」という句である。山頭火は昭和5年に宮崎県を訪問しており、「分け入っても分け入っても青い山」など多くの名作がこの宮崎の地で生まれているのには驚く。その「こおろぎに鳴かれてばかり」がいつ頃の作品か調べてみた。手持の「一草庵日記・随筆」(編・村上護/春陽堂)の隅々を探しても発見できず、アマゾンで「草木塔」を取り寄せたら、ズバリ載っていた。やはり、どうもこの「こおろぎに鳴かれてばかり」も宮崎での作句のようだ。さらにすすめると、宮崎市内の清水町にこの句碑があることも知った。旧黒木紅足馬邸の庭に鎮座しているとのことだ。一般に開放しているとのことなので、近々、訪ねてみよう。因みに黒木紅足馬とは、あるブログに、「本名末四郎、明治十八年美々津に生まる。荻原井泉水に師事。句集に『波おと』がある。此処に寓居を結び雅交を重ぬ。昭和五年晩秋、種田山頭火来訪、当居に泊す。」とある。山頭火は、昭和5年(1930年)10月21日に黒木紅足馬(こだるま)宅に宿泊していた。荻原井泉水は山頭火の師匠である。9月2日。

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