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今週のつぶやき親仁・2020年9月6日(日)~9月12日(土)

●「コロナの秋

▼暑さ寒さも彼岸まで・・・・・・なんて言いますが、最近の朝はムッとこない初秋の空気であります。このままでの秋の訪れなら結構毛だらけなのですが、台風も心配だし夏のぶり返しも気になります。先週は今年初物の伊勢エビを頂き、殊に味噌汁は格別でした。サンマも海鞘も・・・・・・そしてこれからは山太郎も恋しいし、松茸の土瓶蒸しも鍋物もと、いろいろ空想が広がります。そんななか、この秋から来春までの半年間、コロナとどういった付き合いをしていくのか、対策を練らねばなりません。自分の命は自分で守るのが大原則ですから。

二太郎「主人先生よ、最近のお食事会のお開きは随分とお早いようで!」

主人先生「そうなんだよ、昔のことを言っちゃなんじゃがな、40代まではな、ニシタチに毎夜の如く出陣し、居酒屋で腹拵えし、2軒のスナックを梯子し、締めがラーメンか釜揚げじゃった。(時にはラウンジにキャ〇〇〇なんぞも覗いたもんじゃ)。それが歳とともに尻窄まりになってな、50代後半になると居酒屋さんや焼肉屋さんなどで飲食した後は梯子も無しで午前様になることはほとんどなくなったんじゃ。そして今は近くの隠れ居酒屋で早い時間から2時間ほど呑んでそのままの御帰宅じゃからな、吞兵衛も変れば変れるもんじゃ」

二太郎「では若かりし頃には相当呑まれたんですね?」

主人先生「そうじゃな、今から振り返っても呑みに関してだけは全くの後悔なしじゃ。鱈腹呑んだからな。今回コロナが出てからは早く出かけて早く切り上げ、そしてぐっすり寝る。肴も季節のものを少しずつ色々といただく。塩分控えめで味付けも好みに要望するんじゃがな」

二太郎「そんな我儘をきいてくれる店があるわんか?」

主人先生「それがあるんじゃな、和洋中華を極め蕎麦まで本格的にマスターした働き盛りの大将の店じゃ。最近、吾輩はその大将のことを大淀河南の魯山人と渾名しているんじゃがな。彼の北大路魯山人は、著書の『料理大国』で『時と場合、人柄と嗜好とを考えて臨機応変の料理をこしらえる』と書き残しているんじゃ。他にも吾輩の気に入っている店は味付けや食材を問うてくれるから有難いぞ。味の濃さから鷹の爪を使うかとか、肉の焼き加減はミディアムだとか、魚の煮付けに豆腐を何切入れるか・・・・・・といったふうじゃな」

二太郎「主人先生の我儘は家だけじゃないのですね。まあその度合いが過ぎて嫌われないようにしないとね」

主人先生「否々(いやいや)、われわれ世代の中高年はな、個人差はあれ誰もが健康には留意しているからな、塩分や糖分はじめ味付けには敏感じゃからな。長い付き合いならそれくらいのサービスは今後さらに充実させないといかんぞよ。何事も匙加減が料理人の生命線じゃな。生き残りには、魯山人翁曰、『臨機応変』じゃ。その日の食材の質に応じて、臨機応変に拵える。家庭料理はあくまでも素人料理じゃからな。プロの匙加減が食材の持つ個性を最大限に引き出すのじゃ。それができてこそのプロじゃからな」

二太郎「ああ、またいつもの蘊蓄たらたらですか? 分かりました分かりましたよ。もう抗いません。ところで主人先生よ、今日は梨のおやつ(小片)を随分と投げてもらいましたね。相撲じゃありませんが(口で)キャッチできたのは15戦8勝でした。8連勝(8回連続で口キャッチ)の後の7連敗・・・・・・集中力が持続しないことの露呈でした。我ながら情けないですわん。スポーツは毎日が試練、明日の梨キャッチボールも有りでお願いするわん」

主人先生「梨のキャッチボールくらいじゃ運動にならんがな。お互い天高く馬肥える秋にならぬよう注意じゃな。コロナからの脱巣籠の方策も考えんとな」

9月11日。

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