●「高校野球とNHK改革」
秋季高校野球九州地区大会が長崎で開催中であり、6日は準決勝が行われた。5日の準々決勝では延岡学園が長崎の大崎高校に2対3で逆転負けを喫し、6日は宮崎商業が福岡大濠高校に0対2で敗退した。しかしベスト4に残り、6日も善戦したことで、宮崎商業の2021年春の選抜出場は確定的となった。
二太郎「主人先生はきのう今日とえらいご多忙のようでございますわん?」
主人先生「そうなんじゃな、まずはバイデン・トランプが気にかかり、国会論戦も捨て置けぬし、何と言っても高校野球じゃがな。宮崎からは宮崎商業と延岡学園が秋の九州大会に出場し、ベスト4に入れば春の選抜は固いからの。準々決勝で敗退してもな、負けた相手が準決勝でコールドの大勝ちしたら望みはあるからな。ところがじゃな、延岡学園に勝った大崎高校はな、きょうの準決勝で大分明豊と対戦し、延長12回の接戦で決勝進出を決めたんじゃ。明豊が十分に健闘したからの、よって延岡学園の選抜出場は絶望じゃ」
二太郎「去年までの主人先生はNHKのラジオを聴いていたわんが、今年はなにやらパソコンでのライブ中継ですわん?」
主人先生「そうなんじゃ、吾輩の部屋は電波の届きが悪いからな、ラジオはノイズを聴いているようなもんで、かえってストレスじゃな。それが今年は毎日新聞の提供でライブ映像が視れるからな、大したもんじゃ。二太郎も承知のように吾輩はなradikoに加入しているからの、吾輩贔屓の『人生相談』なんてのはパソコンで聴くんじゃがな。全国どの民放も聴けるからな、聴き損ねてもradikoで他のエリアを選択すれば、15分遅れで同じ番組が聴けるからな。むろんノイズなしの清明じゃ。それにradikoはお金が安いから助かるな。月に3百〇十円の世界じゃし」
二太郎「そんなに安いのならどうしてNHKはradikoに加入していないのかわん? HNK第一もそうだけど、NHK第二の方もノイズだらけでは勉強意欲が殺(そ)がれますわん?」
主人先生「流石は我が家の天才犬じゃな。そこがNHKじゃがな、いろいろと御託を並べてな、とどのつまりは改革せず仕舞じゃ。吾輩はな、田舎生まれじゃったから、テレビもなかった小学生の頃はラジオが唯一の放送媒体じゃったな。そのラジオの電波が碌に入らんでな、朝鮮半島からの放送(声)のほうがよく聴こえるんじゃからな、弱ったもんじゃった。当時はフォークソングの走りでな、チューニングが上手くいったかと思いきや、突然の聴取不能はしょっちゅうじゃったな。今でも口惜しいぞ」
二太郎「そのNHK改革を菅首相が声高に唱えていませんかわん?」
主人先生「そうじゃな、HNKは視聴料が主な財源じゃからな、国営放送と言ってもいいくらいじゃ。それならばまずは日本全国津々浦々、きれいな映像と音声を行き渡らせることが最低条件じゃ。きのうもな、NHK宮崎のアナウンサーが夕方のニュースでな、『秋の高校野球九州地区大会は球場での観戦ができませんので、NHK第一ラジオでその模様をお聴きください・・・』・・・・・・なんて真顔で言っていたからな・・・視聴する側(客)との意識のズレが大きいぞな。第一な、コロナ禍がなくてもな、宮崎から長崎まで観戦に行けるほど暇な人間が何人いるか、考えてもみなさい。生温い経営環境のNHKじゃからな、そんなふざけた原稿が書けるのじゃな。困ったもんじゃ」
二太郎「今のコロナ騒動で、主人先生がいかにスポーツで慰められていたかが分かったわん。スポーツ中継は心のオアシスわん!」
主人先生「いい言葉じゃや、スポーツはオアシスじゃな。ボクシングにしろ野球にしろ、駅伝にしろ、競馬中継にしろ・・・・・・癒し以外の何ものでもないな(賭博本能もくすぐられるがな)。ということで来春の選抜が観客制限なく開幕することを切に願うもんじゃ。それが実現すれば東京オリンピックも現実味が出てくるしな」
二太郎「ところで劣勢のトランプ氏のバイデン返しは見られるかわん?」
主人先生「二太郎よ、それはもしかして『どんでん返し』の駄洒落かい? それよりもな、長崎の大崎高校野球部がバイデンかもな。2018年4月に就任した清水央彦監督(49)はな、清峰や佐世保実で甲子園出場実績があるんじゃ。大崎高校は人口5千人弱の西海市(長崎の西彼杵半島)にある全校生徒118人(うち女子33人)で野球部員は男子の半数以上の47人じゃ。もしかして廃部寸前の高校が初出場で甲子園制覇とも期待されているんじゃ。これこそお先(大崎)は明るいぞな」
11月6日。