●「日本に居なくなったか? 好々爺①」
▲トランプ退き後のジョー・バイデン氏の年齢は78歳。菅義偉首相は71歳。世界の指導者も必ずしも若くはないんですが(菅さんに年寄り扱いは失礼?)。そんな中、83歳の森喜朗元首相で現東京オリ・パラの競技大会組織委員会会長の発言が物議を醸しています。今に始まったことじゃないが、人生の花道と捉え晩節の全エネルギーを費やしてきたオリンピックへの執着が余程強いと思われますが。周りの空気を読めない森氏の状況は、今や、老害の域です。
▲森喜朗元首相に限らず日本の指導者や上に立つ者の高齢化が目立ちます。その筆頭のひとりが御年83歳の二階俊博自民党幹事長ですが、先の通常国会本会議場に登壇し演説をなすっていましたが、登壇降壇の折には手摺の支えが必要でした。経団連会長の中西弘明氏は74歳ですが、中西氏は病気療養中でこのコロナ禍の日本経済の指南役として果たしてその重責が担えるか、担え切っているか大いに疑問です。
▲何も高齢者の老害を責めているのではありません。杖を突いてでも腰が曲がっていても頭脳明晰で矍鑠とした方はごまんとおられます。何もいきり立って恫喝するのが立派なロートル(老頭児)ではありません。突拍子に何か奇抜なことを言うのがロートルでもありません。入院先の病室からリモート出演して明日の日本経済のありようを語るのがロートルではありまん。これらは若者の才能や勇気や正義心を沸き起こすものではなく、反対にそれらを失せさせる正に老害なのです。
つづく。2月4日。