●「コロナと寝酒」
▲コロナの自粛生活が始まったのは実質、2020年の3月からだろうか。もう15か月も継続されていることになる。居酒屋の時短や仕事の都合もあるが、この1年余りで私の生活も随分と変容したもんだ。まずは居酒屋の停留時間が短縮した。ながくても2時間で、ほとんどは1時間半程度だ。客が空いていて料理が早く出るなら1時間もありである。ドドドドっと胃に流し込んで、ものの時間にして10分で酔いが回る。▲家呑みは、従来は呑まないか呑んでも缶ビールの小がひとつ。間違っても焼酎に手を出すことは皆無だったが、コロナが始まってからは「岩井」のロックを寝酒にするさまになり、この2か月はライムと小瓶の炭酸を用意し、3銘柄の「ジン」をアマゾンで取り寄せ、「ジンリッキー」に手を染めだすありさまだ。▲殊にこの「ジンリッキー」は利きが早いときたら魂消る。ショットバー程の濃さなのだが、疲れて居ようものなら2杯、体調が良好でも3杯で寝酒に足りる。▲これは想像だが、炭酸が胃壁の血流増加を促進して胃からのアルコール吸収を増大し、かつ胃の運動を助長しアルコール吸収力が高い腸へいち早くアルコールを送り込んでいるのであろう。▲ニシタチでの一次会の後、口直し気分にショットバーで「ジンリッキー」を吞むことが多いが、次の日の事を考えれば、年寄りの冷や水的な愚行の一つかもしれない。がしかし、それでも美女を侍らす場面でのノンアルコールカクテルは法度だろう。コロナと寝酒の譚でした。5月18日。