「橘通西」の繁華街と商店街の組合や組織の詳細については知る由もないが、われわれ「呑んベー」が言うところの「ニシタチ」は、橘通りから西側の「西橘通り」と「中央通り」、「西銀座通り」とその周辺一帯を指すのであろうか。「西橘通り中区会」、「西橘通り振興会」という自治会は「「繁華街・西橘通りを通称で「ニシタチ」」と呼んでいる。「ニシタチ」に限らず、日本中どこでも、繁華街の線引きには曖昧さがある。かえって漠然としていたほうが良いのかもしれない・・・。2月12日開催された「ニシタチおいらん道中」も周辺7商店街の合同企画なので、広義の「ニシタチ」が「真のニシタチ」と解釈できよう。
「花咲き花散る宵も 銀座の柳の下で 待つは君ひとり君ひとり 逢えば行くティールーム 楽し都 恋の都 夢のパラダイスよ 花の東京」(作詞:門田ゆたか、作曲:古賀政男、1936年)。往年の藤山一郎がテンポよく歌った「東京ラプソデー」の1番の歌詞だ。
「ニシタチの柳」は狭義の「ニシタチ」にある。それも唯の柳ではない。どの木にも「蘭」が「宿木」的に植えつけてある(括りつけてある)。春には新緑の柳葉とぶら下がりの蘭の花が楽しみだ。
「銀ぶら」で柳が植栽された通りを歩くと、なぜか藤山一郎の軽快な「東京ラプソデー」を口ずさみたくなる。近く「ニシタチ」の「呼び込み」が完全規制されるとのことだ。「プチ・銀座」とはいかぬとも、家族で「ぶらり・ニシタチ」散策が出来たら、「市街地活性化」に成功する可能性がある。