●夏至から数えて11日目の7月2日は、七十二候のひとつの半夏生(はんげしょう)。この日までには田植えを終わらせておくのだそうな。そういえばありましたな、私の田舎でも・・・・・・過去形ではなく今もそうですが・・・・・・「さのぼりよこい」というのが。「さのぼり=さ上り」とは、「田植えが終わったあと、田の神を送る儀礼。さなぶり。しろみて。対義語:さおり」(スーパー大辞林)。要は、秋の豊作を祈願し田植えの労働苦を労い、体を休める(宮崎弁では休みのことを「よこい」という)こと。私の田舎では地域の人が集まって飲食したり、日帰りの小旅行をしたりする。「さのぼりよこい」のことを「野呂濯ぎ」(のろゆすぎ)ともいう。野呂とは田圃の泥など田圃仕事にまつわる汚れのことでしょう。今日のYahooで、「この日に丸焼きサバを食べる風習が残る福井県大野市では7月1日、鮮魚店の軒先で、脂の乗ったサバを焼く香ばしい匂いが漂った。厳しい暑さを乗り切るためサバで精をつけようと、市内外から買い求める客でにぎわった。」という記事が載っていた。全国各地にそれぞれの労い方があるようだ。私の前の田圃では既に稲の穂が出ており、もう3週間もすれば稲刈りの筈。季節のうつろいのはやさは、それだけ歳を取るということ。歳を取ると言うことは寿命が減ることだから、これからの人生設計も強固なものにしなくては。つづく。7月2日。