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今週の「親仁ギャグ」2010年2月7日(日)~2月13日

●各自治体の「イメージキャラクター」。昨日テレビで見たのが「せんとくん」。「せんとくん」は現在の奈良県奈良市にあった「平城京」(奈良の都)への遷都から2010年1300年周年を迎えることを記念して開催される「平城遷都1300年祭」のイメージキャラクター。「せんとくん」をはじめて見たとき、このモチーフは「藪内佐斗司」(やぶうちさとし)に違いないと思った。同氏の作品を何度か手に取って見ていたからだ。奈良の(大)仏様が鹿の角を生やし、眉間に○。さすがにこれは奈良の僧侶たちの怒りを買った。が、今はどうであろう。何とも表しようのない愛嬌ではないか。一見で「奈良」のキャラクターとわかる、「傑作」である。藪内佐斗司氏は1953年大阪生まれの東京藝術大学大学院教授で、2003年には「平櫛田中賞」を受賞している、押しも押されぬ大家である。芸術家の創造性や洞察力には敬服せざるを得ない。デザインやキャラクターを一般から公募するのも一法だが、その筋の巨匠に委ねる方が効果大で、結局は安上がりだ
※平城京は元明天皇の710年(和銅3)に藤原京から移って、桓武天皇の784年(延暦3)に長岡京に移るまでの都。・・・・・(広辞苑)。
※平櫛田中(ひらくしでんちゅう):木彫家。本名、倬太郎(たくたろう)。岡山県生まれ。高村光雲らに学び、岡倉天心に影響を受けた。日本美術院同人。東京美術学校教授。作「転生」「鏡獅子」など。文化勲章。(1872-1979)。(広辞苑)(2月12日)

●「方言で放言」をもう一つ。美郷町南郷区(旧・南郷村)は役場のある神門(みかど)と、神鬼野(きじの)・水清谷(みずしだに)・渡川(どがわ)の4地区に分かれる。なかでも水清谷と渡川は方言の宝庫で、意味を解せないと馬鹿にしたり、虚仮にされたりもした。今や過疎化で若者が減り、「方言伝承」も危機的状況にある。宮崎県共通の方言を見いだすのもよいが、少なくとも自治体の、かつ地域別の方言を調査・研究することが必要であろう。各自治体の教育委員会や退職教師が、平成の「柳田国男」(1875~1962)となって、意味はもちろんイントネーションやアクセントまで、「方言」を書き留め、消滅を防がなくてはならない。新聞屋、いや失礼、マスコミの使命とはそういうものだ。方便で世論を説くのがマスコミの真価。(2月11日)

●「宮崎日日新聞」連載の「100人のイチ押し 残さんね宮崎弁」には解せぬ。こともあろうに新聞社の企画ものであるから、尚更である。小生は県北の南郷出身なので鹿児島に近い都城や西諸方面の「方言」には窮することが少なくない。隣村の「平家落人伝説」の九州最奥の村・椎葉の言葉は「難解の域」だ固有名詞の単語そのものが違うから、無理もないが・・・。日本に方言数々あれど、「日本三大難解方言」は北から、津軽弁薩摩弁、そして琉球ことばだ。小生も現地で現地人と会話したが、これに異論はない。日本語の起源や方言は語れないが、現在も使われる方言については無形の文化財として継承していくべきであろう。もちろん、歴史的背景を分析する必要がある。今の宮崎県は江戸時代6藩に分割統制されていた。北から譜代大名の延岡藩(高橋→有馬→三浦→牧野→内藤家、7万石)、外様大名の高鍋藩(秋月氏、2.7万石)、外様大名の佐土原藩(薩摩の支藩、2.7万石)、外様大名の飫肥藩(伊東氏、5.1万石)、人吉藩(相良氏、2.2万石)、外様大名の鹿児島藩(薩摩藩、島津氏、72.8万石)である。その他に現・日向市や現・国富町、現・宮崎市北部などは天領地であった新聞屋ともあろうものが、なんでもいっちゃが「宮崎弁」で、方言とその歴史を愚弄してはなるまい。(2月10日)

●「オーシャンドーム」の新しい活用法の募集。コンサートやアリーナなどの娯楽施設。水族館などの案も寄せれれている。オーシャンドームは1993年シーガイア開設以来の看板アミューズメント施設。総事業費2千億円で建設され、毎年200億円の赤字を出し、総負債が3,261億円で2001年2月、会社更生法を申請。同年6月、アメリカの投資会社リップルウッド・ホールディングスが僅か162億円で買収。補助金や周辺整備に莫大な税金を投入した県と市。案を募るのはよいが、会社が思案の挙句、どうしようもなく放棄した巨大建造物を県や市が面倒みきれるはずもない。青島の「旧・橘ホテル」の沙汰どころか、尻拭いになりかねない。現段階では知事や新・宮崎市長も「税金投入」を否定しているが、今後の「流れ」に注視する必要がある。せめてやれるとすれば、「屋内の巨大体育館」ぐらいのもので、施設改修や維持管理費などの総運営費は、「受益者負担」の原則に徹しなければならない。幅100m、奥行き300m、高さ38mの巨大建造物は、日に日に錆びて風化している。県民や市民の寄付や労働提供で、健康増進を兼ねた「巨大娯楽体育館」として生まれ変われる、可能性がある。(2月10日)

●「末は博士か大臣か」は子供の理想の将来像? 今はほとんど耳にすることがなくなった「死語」? 今日、小沢氏批判の急先鋒・枝野氏が行政刷新相で入閣。また自民党離党議員の取り込みで、参議院の連立が必ずしも社民党を必要としなくなった。枝野氏も本県選出の福島氏も「小沢批判」のトーンが数段落ちた。今や博士は掃いて捨てる程で、「金」でも買えるが、「大臣」はそうでないらしい。大臣の椅子欲しさに精神まで売ってもらいたくない。それからすると、麻生元総理の前の前の「総理大臣」なんぞ、「棚からぼた餅」だ。「大臣の椅子」、だいじんにして、「粉骨砕身」の思いで国難を排除してもらいたい。(2月10日)

●「利益3分主義」とは、事業収益の3分の1を社会に還元するという、「サントリー」の理念。「利益ゼロ主義」、「利益一人占め主義」、「借金ふんだくり主義」・・・・・に対して、「利益還元主義」は社会に歓迎される会社経営の鏡となる詞(2月9日)

●東京の丸の内・日本橋辺りの高級ビルは三井・三菱・住友の三大財閥でどのくらいを占めるのであろう? 日本のバブル時、日本の国土でアメリカ合衆国全土が買えるとまで言われた。面積は約28倍も違う。財閥傘下の「麒麟」と同族会社の「サントリー」。破談の原因が両者の「統合比率、文化 溝深く」の「見出し」(毎日新聞)。石橋正二郎氏創業のブリヂストンは東京駅前に「ブリヂストン美術館」(中央区京橋)を1952年に、サントリーは「サントリー美術館」(港区赤坂・東京ミッドタウンガーデンサイド)を1961年に、それぞれ開館した。利益至上主義に走りがちな「財閥」傘下。一方は、一代で築いた「同族会社」。後者は文化事業や社会貢献事業に積極的である。これも「文化」の違いだ。なぜか「サントリー」を応援したい気分だ宮崎にも「乗っ取り屋」があるやとの話を聞いた。「乗っ取りの文化」だけは御免蒙りたい。(2月9日)

●「キリンとサントリーの経営統合交渉の断念・破談」。どちらもいんりょう(飲料)会社だが、どちらがいんろう(印籠)を渡したのだろう。「統合比率や文化の溝が深かった」とのことだが、麦酒(ビール)会社同士なので、はじめからばいしゅう(買収)は困難であった。

※サントリーは1899年鳥井信治郎が創業。会社名は赤玉ポートワインの「赤玉」をサン(SUN)とし、鳥井の姓をつけて「SUN」「鳥井」=「サントリー」とした。連結売上高1兆5,129億60百万円(2008年12月期)。主要株主(寿不動産=サントリーが89.33%、サントリー持株会4.51%、三菱東京UFJ銀行1.00%)。2代目社長の故・佐治敬三氏は鳥井信治郎氏の次男で、小学校の時に母方の縁者と養子縁組をしたが、そのまま大阪の実父母と生活。現在の3代目社長は敬三氏の長男である佐治信忠氏。

※麒麟麦酒は1907年、三菱財閥傘下の会社として発足。連結売上高2兆3,035億円69百万円(2008年12月期)。主要株主はキリンホールディングス(株)100%。(2月9日)

●衆議院議員480人の「資産等報告書」の公開。ここでも問題なのは「国会議員の箪笥預金」。ブリヂストン創業者の故・石橋正二郎氏の長女・安子氏を母親に持つ鳩君の総資産は16億3680億円。世界のブリヂストンの直系と言ってもよいから、「仕様が無い」と諦めるか。鳩君は、同社の持ち株配当金が1日数万円以上というから、「宇宙人」の範疇だ。それに対して、一郎君は今回も「預貯金ゼロ」。宮崎県選出の衆議院議員も預貯金ゼロの議員が多い箪笥御内儀名義か知らぬが、「ゼロ」はないだろう。「法の抜け道」を阻むのは険し(ザル法)、ということか。借入金が預貯金より多いのは理解しうるが、見識の高いはずの国会議員の「預貯金ゼロ」は合点が行かぬ。(2月8日)

●偉人の凄味。「平山郁夫先生を悼む」で、教え子の東京藝術大学名誉教授・田渕俊夫氏の追悼寄稿文の一部。「当時の先生はとても私など太刀打ちできないほどの酒豪で、ブランデーの水割りがどんどん空いていきました。飲むほどに、絵から世界中の文化財、政治経済へと止めどもなく話が弾んでいきます。先生が常々言っていた、絵描きは絵を描くだけではなく社会とのかかわりも大事だ、というようにあらゆる分野の話がでてきます。酒量はどんどん増えていきますが、私は先生の酔った姿を見たことがありません。」(美術の窓・2月号・91ページ)。「専門馬鹿」という言葉があるが、現状分析力理念がないと、日本どころか自分の会社も守れない。飲めば飲むほどに、冴えに冴えて、新しい奇抜な発想が浮かぶ酒豪が羨ましい。(2月8日)

●昨日の夜間の急患。小型犬の心臓病に因る呼吸困難。「今日の夕方も行った掛り付けに電話したら、「うちは酸素ボンベがない。もう術がない。」」との返答。クランケ曰、「ボンベは大きなのが病院の外にあったけどねー。」。クランケと獣医師との「切羽詰り度」の格差は怖い診る気がない時は電話にでたらだめだかつ、病状の違いで診るか診ないかを選別しているとしたら、獣医師倫理に反する忌々しきことで、言語道断。(2月8日)

●今日の毎日新聞「余禄」。「牛乳を飲む人より、牛乳を配る人のほうがよっぽど丈夫だ」(小出義雄監督の語録)。「政党をつくるより、政党を壊すほうがよっぽど金になる」(小沢一郎幹事長の錬金術)。(2月7日)

●小沢氏は1942年生まれ。1969年衆院選初当選、1985年自治大臣・国家公安委員長、1989~1991年まで自民党・幹事長3期、1993年新生党・代表幹事、1994~1995年新進党・幹事長、1995~1997年新進党・党首、1998~2003年自由党・党首、2003~2004年民主党・代表代行、2006~2009年民主党・代表、2009年民主党・幹事長。衆議院議員14回当選。解党時の「政党助成金」の一人占めが問題。「地獄の沙汰も金次第」(地獄の裁判でも金で自由にできるという、金力万能をいう諺・広辞苑)というが、「政治の沙汰も金次第」か。しかし、「2大政党」を現実化した功績は評価に値する。「地獄は壁一重(一歩道を踏みあやまれば、すぐに罪悪を犯すに至る・広辞苑)」。(2月7日)

●今日は本院の夜間当番日。本院のスタッフは一部早く帰れる。4人でジャンケンだ。「グーなし、ジャンケンポン」。「パーなし、ジャンケンポン」を試した。意外にも引っ掛った。一度、お試しあれ!(2月7日)

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