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今週の親仁ギャグ・2010年6月27(日)~7月3日(日)

慶応義塾大先端生命科学研究所とUCLA(米カリフォルニア大ロサンゼルス校)の共同研究。唾液中の成分を検査することで、膵臓癌や乳癌、口腔癌を80~99%の高精度で識別できることが6月28日オランダで開催されたメタボローム国際学会で発表された。唾液から検出された約500種類の糖やアミノ酸などの中から、健常者に比べて癌患者に特徴的な54種の物質を特定したことに因る犬が人間の癌を発見した」とのニュースの信憑性が高まった形だ。7月2日。

●「闘魚」(ベタ=betta属でスズキ目・オスフロネムス科の淡水魚)がケンカする時に口腔から分泌されるコルチゾールの量を測定しているクランケで研究者がいる。闘魚はタイのメコン川流域原産の熱帯魚で、タイでは闘鶏などと同じく昔から遊戯のために飼われていたという。最近では、その美しさから観賞魚としても人気が高いらしい。人間が大泣きをした後に爽快感を感じるのは副腎で作られるコルチゾールが涙と共に放出され、悲しみのストレスを弱めるのが理由だという赤ちゃんの唾液中のコルチゾールを測定して、ストレスの度合いなどを解明する研究もあるようだ。大人でも唾液中にコルチゾールが分泌され、ストレス発散につながっていると考えられている。やけ食いや大食い、女性のお喋り食いが満更悪ではないようだ。7月2日。

●「ニシタチ放浪癖」で、親仁ギャグもサボり癖が付いたようだ。その間、口蹄疫もようやく収拾の目途がつきつつある。昨日、「非常事態宣言が一部解除」され、今日は都城の「家畜の移動・搬出制限区域の解除」がなされた。新たな発生が無く、このままで推移すれば、最短で16日までに上記の2つが全県下で解除される見通しだ。「ニシタチ」もリバウンドで以前にも増した賑わいを期待したいものだ。7月2日。

●小生は夜型人間の典型だ。一昔前は夜中いや未明からでも「ニシタチ」へ出向き、焼酎を喰らっていた。「夜8時以降はプチ断食」。「寝る前2時間、できれば3時間は水とお茶だけ」。これに従うと過肥を免れるらしいことは、迷信的か通説かは知らぬが、実(まこと)しやかに伝聞されてきた。人間の体内にはBMAL1(ビーマルワン)なるタンパク質が存在し、こやつは「脂肪細胞が血液中の脂肪分を細胞内に取り込む際に活躍し、夜遅くなるほど濃度が増加する」・・・メタボ親爺にとっては許し難く憎き悪魔のプロテインであるらしい角界の力士らは「野球賭博」などの博打打に熱中し、「食っちゃ寝ぇ、喰っちゃ寝ぇ」の生活スタイルを踏襲しなくなったのが仇で、今の軟弱・虚弱体質がある、のだな。オッツァンのゴッツァンな話なのだな。6月28日。

合鴨農法の話。水稲作で合鴨を水田に放ち、除草・害虫駆除・堆肥(排泄物)・中耕(土の攪拌)の役目を果たして、稲の収穫後に食肉用として処分される。処分は野生マガモとの遺伝子汚染を避けるためでもある。雛は1羽400円程で、生まれたてを購入し放鳥する。アヒルや合鴨は平安時代に中国から渡来し、安土桃山時代には除虫と番鳥を兼ね、豊臣秀吉が水田でのアヒルの放し飼いを推奨した、とあるから驚きだ。6月28日。

●当院が開院して、去る4月10日で丸15年が過ぎた。当初は飼い主の手術見学を売りとしていたが、最近では特別な症例を除いて見学の話を当方から切りださない。見学されると多少とも気の散ることや、歳を取って術中の説明が面倒になったからだ。(だが、開院以来今まで、手術室は外からも診察室からも見えるように、常にオープンにしている。これは変わらぬ当院の売りだ。)と言うのも、きよう、将来獣医師になりたいという女子高校生が、彼女の家で飼っている犬の手術を見学したいと依頼してきたではないか。患犬は昨年拾った迷い犬だ。白髪混じりの黒犬で推定年齢10歳位だろうか。手術は避妊と乳腺腫瘍摘出のための部分乳腺切除術である。手術室の外から見学するのを勧めたが、帽子とマスクをして手術室に入ると言う。立派なことに、顔色一つ変えることなく、切皮から皮膚縫合まで、そして歯石除去までも見学し、極めつけは、摘出した臓器の説明まで真剣に聞いていた。手術をしながら、いろいろと質問をしたが辟易することなく、何でも流暢に応えるし、我々スタッフにも的を得た質問をする。獣医師志望の理由は、「地域猫や捨て犬など恵まれない動物の為に・・・」と、澄んだ目で健気に言うこんな若者が獣医師にならずして誰がなれようか。明日から中間テストという。7月11日は参院選挙だ。民主党にとっては、まさに中間テスト。彼らはどれだけ純粋で真剣に国家や政治、国民のことを想っているのだろうか。彼女に教わった1日であった。6月27日。

●今日の午前中は診療をサボタージュ(sabotage=仏)し、綾の「ほんもの館」へ。途中に3~4箇所の「口蹄疫消毒ポイント」があった。野菜が主目的でったが、品薄のひどかったこと。この気象と口蹄疫が影響しているのだろうか。中途、綾の水田に8羽ほどの「合鴨」(野生のマガモとアヒルとの雑種)が農作業をしていた。合鴨はサボれることがあるのか、可哀そうでもあった。6月27日。

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