●では、どの時点で誰が「口蹄疫」を疑い、動衛研への検体送付を上司に進言したのであろうか。前出の文藝春秋によれば、4月17日採取の検体について、家畜保健衛生所で可能な検査をした結果、全て陰性であったので「動衛研」に口蹄疫の検査を依頼した。県の説明はあまりにも自己防衛的だ。知事もだが部署の責任者による正直で真摯な説明が必要だ。獣医療に携わる一員として到底納得できるものではない。つづく。8月6日。
●本日8月6日の宮崎日日新聞の一面は「県の初期対応に不備」。この見解は農林水産省の「口蹄疫対策第三者検証委員会」での発言だ。同8月1日の「検証・口蹄疫 ⑥迅速に検体送付せず」で、県畜産課の○○家畜防疫対策監の3つの言。「前回は10頭にあった症状が、今回は1頭。写真で確認したが症状も軽い。状況が違う」。「今回もためらいがあったわけではない。ただ、何でもかんでも(検査のための検体を)送るわけにもいかない」。「軽い気持ちで検体を送付できる体制づくりは必要だ」。何とも歯切れが悪過ぎる。「ためらいはなかった」ということは、換言すれば、「口蹄疫も当然頭にあったが、症状も軽く頭数も少なかったので疑うこともなかった。万が一とは思っても、可能性の無い検体を東京の動衛研に送付するのは憚(はばか)る。」ということだ。「軽い気持ち」で仕事をしてもらっちゃ困るぜよ。つづく。8月6日。
●企業の不思議な関係。今日はエアコンを求めに近場の○○○電器へ。実は業界トップの○○○電機は○○○電器へ8.09%出資している。○○○電機の前期決算での売上高は2兆161億円で初の2兆円超えだが、○○○電器は3456億円に過ぎない。食うか食われるかの世界だ。医療や獣医療もその方が効率的で、サービスを受ける側にとっても有益に違いない。時代は待っていない。ちなみに○○○電機の08年度の取締役役員報酬は、16人分で8億100万円、一人当たり5,006万円(07年度は5,778万円)だ。8月4日。
●「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」は山形県立石寺で詠んだ芭蕉の句である。拙庭の植木にも蝉が忙しなく鳴いている。蝉の成虫は1~2週間の命と言われていたが、野外では1ヶ月位は生きれるらしい。しかも、地下で生息する幼虫は3-17年(アブラゼミは6年)と寿命が長いらしいから、ほっと安堵した。もし蝉時雨が無かったら、夏は素っ気ないものかもしれない。「後ろ姿の 時雨れて 行くか」は山頭火の句。人生50年とも2万日とも言われた信長の時代から戦前・戦後まで。もう2度や3度は時雨が来るか。写真有。8月2日。
●「セカンドオピニオン」を求める側(クランケ)のマナー(礼儀)。最近、「セカンドオピニオン」を求めに来院するクランケが増えている。きちんとした礼儀作法を心得た飼い主もいれば、真逆で「来院目的がセカンドオピニオンであることを告げずに置いて、説明を聞くだけ聞いて、検査や治療はかかりつけでするような」無礼千万な人間もいる。人間が病気の場合の「セカンドオピニオンのマナー(心得)」を少しでも勉強して来てもらいたいものだが、そういう輩は動物のことに限らず一事が万事なのだから、仕様があるまいと諦めるに限る。動物病院も「セカンドオピニオン・マニュアル」を作成する時代が到来した。今日早速、「たばる動物病院式セカンドオピニオン・マニュアル」作成に着手した。8月1日。
●2007年11月30日、高野連が「野球特待生」で決めた新基準を3年試行。その特待生制度の基準とは、①入学金、授業料の免除とし、遠征費や寮費などは対象としない、②各学年5人以下が目安、③学業が一般生徒と同水準であり、生活態度がほかの生徒の模範となる、④入学に当たっては中学校長の推薦が必要の4項目である。これが厳守されるなら、意外にハードルの高い内容だ。高校野球は甲子園で活躍し、プロにスカウトされるのが目標。勉学は一流大学に合格して、大手の取締役が目標。スポーツも勉学も、若い時に熱中するのは悪くない。もちろん、文武両立が理想だが。8月1日。
●7月30日の県大会・決勝戦の延岡学園のスターティングメンバーは? 1番・黒木亮太(3年・遊撃手・財光寺)、2番・長池城磨(2年・左翼手・日向東郷)、3番・押川龍太(主将・3年・1塁手・生目南)、4番・濱田晃成(2年・3塁手・延岡)、5番・小代康禎(3年・右翼手・福岡・永犬丸)、6番・横山雄二(3年・中堅手・西階)、7番・中嶋聖人(3年・捕手・福岡・八児)、8番・坂元悠貴(3年・投手・小林)、9番・矢野丈裕(3年・2塁手・福岡・早鞆)の9人の選手たちだ。今回は、6人が県内出身だ。これなら、まあ、許せるか。8月1日。