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今週の親仁ギャグ・2011年11月27日(日)~12月3日(土)

●温州蜜柑は鹿児島の出水郡長島町の原産だが、その起源はやはり中国のようで、中国との交易のなかで中国の柑橘が長島にもたらされ、それの「偶発実生」が温州蜜柑になったのだと考えられている。「偶発実生」とは「果樹が別の種類の花粉と自然交雑して違う種類の種が生れ、それが育って新種として発見された個体のこと」。こうして生れて発見された温州蜜柑は長島から九州本土、瀬戸内、大阪、愛知・・・へと拡大した。それまでは、小ぶりで種子の多い「紀州蜜柑」や「九年母」(くねんぼ)、「甘子」(こうじ)といった種類が出回っていたそうな。1800年代前半は、中国の浙江省温州が優れた柑橘の産地だったため、当時の本草学者がこの名をパクッたのであろうと推察されているつづく。12月3日。

●冬の果物の代表は、かつては、いや今でも蜜柑??? 昔の蜜柑はじょうのう(内果皮)の中に種子が有り、果汁(果肉)も「おちょぼ口」になるくらい酸味が強かったが、現在の市場の主流である「温州蜜柑」は種なしで、「やわらかい甘味と爽やかな酸味」の品種だ。温州蜜柑は400年ほど前、鹿児島県の八代海に浮かぶ長島に、最初の木が生えたのであるから、日本原産だが、温州は中国の地名である。今日は蜜柑の話だつづく。12月3日。

高野辰之(1876~1947)が1911年(明治44年)作詞した文部省唱歌の「紅葉」。「1.秋の夕日に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に 松をいろどる 楓や蔦は 山のふもとの 裾模様 2.渓(たに)の流れに 散り浮く紅葉 波に揺られて 離れて寄って 赤や黄色の 色さまざまに 水の上にも 織る錦」。紅葉(もみじ)は読んで字の通り、樹木の葉が紅く色付くことを言う。一方の楓は樹木名であり、日本のカエデの代表であるイロハモミジは学名がAcer(カエデ属) palmatum Thunb。高野が詠んだ歌詞は礁氷峠の信越本線熊ノ平駅(現在は廃線)から眺めた紅葉(もみじ)=こうよう、である。紅葉の字の意味は、樹木の葉々が赤く色付くことだが、一般には黄葉褐葉も含める、と言うか、「紅葉」の歌詞にも「色さまざまに」とあるように、山々が紅一面では「紅葉=こうよう」ではないと言うこったな。当たり前のこったな。12月2日。

●『紅葉の条件』で良く語られるのが「昼夜の温度差」。これは、温度が高いと光合成の働きで葉に澱粉が多く蓄積され、夜間や朝方に冷え込むとクロロフィルが破壊されて糖が生成される。葉に澱粉と糖が沢山蓄積するとアントシアンやカロチノイドが合成される。これが温度差が重要な因子であるとの理由。第2の条件は「清浄な空気」で、大気汚染では健全な葉は育成されず、特にカエデの仲間は大気汚染に弱いとされる。第3が「日光」で、前述の光合成が澱粉の合成量とパラレルであることから。第4が「湿度」であり、夏の高温と乾燥が酷いと葉焼けを起こすと、時期を待たずして葉が落ちたり光合成の場である葉のボリュームが減少するため。渓谷の紅葉が際立つのはこの湿度に因る。つづく。12月2日。

●拙庭をプチ散策するに、いや居間の窓越しに目に入る「紅葉」。紅葉はなぜ起こる??? 秋が深まると、糖やアミノ酸がどんどん葉に貯まり、その糖やアミノ酸から合成されるのがアントシアという赤い色素なのだな。では、銀杏の黄葉??? 黄葉の場合は、アントシアンを合成する遺伝子が無く、緑の色素であるクロロフィルの破壊速度が黄色の色素であるカロチノイドより速いため。褐葉は糖やアミノ酸から茶色の色素であるフロバフェンが合成されるため。つづく写真有師走の走りの、12月1日。

●本日の第一食は、きのう予約しておいた「京料理 宮川」。橘通りに面したビルの2階に構え、暖簾を潜る手前に、送風機で乾燥中の、佐土原ナスも負けそうな大きな「唐墨」が出迎えてくれた。暖簾を潜って、和服の美人若女将に「盗まれますよ」と発すると、意表を突かれたのか、「何だ、この親仁」とでも言いたげな表情を一瞬見せたが、さすがは本場京都の「たん熊」で鍛えられた、一流の「御淑やかで優雅な満面笑顔」が飛び込んできた。料理は〆のデザートと抹茶まで全10品で、滞在は1時間とわずか。蘊蓄と講釈はグルメ親爺に譲るとして、京料理オンチの「よーシュラン親仁」の評価は「☆☆」。連れ2人の講評も満腹で満足の「☆☆」。親爺には腹5分のボリュームで、各料理の出る間隔が長く感じるので、やはりアルコールが心置きなく愉しめる夜だな。本当はきょうも贅沢な「昼酒」をしようとハッスルして出向いたが、席に着くや否や、急患の手術の携帯電話で意を殺がれた。次回は夜の陣だ。11月30日。

罷免どころか、懲戒免職だ。まあ、それにしても民主党内閣が決断したことと言えば、大臣や官僚の罷免くらいか。正直者が馬鹿を見一生懸命真面目に労働する人間が損をするような社会、いや国は滅亡する。今の政治の状況が続くなら、正直で働き者の人間がどんどん減ってしまう。これが国民の叫び。11月29日。

北海道・高橋はるみ(経産省)、岩手県・達増拓也(外務省・外交官)、宮城県・村井嘉浩(自衛官)、秋田県・佐竹敬久(県職員)、茨城県・橋本昌(自治省)、栃木県・福田富一(県職員)、新潟県・泉田裕彦(通産省)、富山県・石井隆一(自治省)、石川県・谷本正憲(自治省)、福井県・西川一誠(自治省)、山梨県・横内正明(建設省)、長野県・阿部守一(自治省)、岐阜県・古田肇(通産省)、愛知県・大村秀章(農林水産省)、三重県・鈴木英敬(経産省)、京都府・山田啓二(自治省)、兵庫県・井戸敏三(自治省)、奈良県・荒井正吾(運輸省)、和歌山県・仁坂吉伸(通産省)、鳥取県・平井伸治(自治省)、島根県・溝口善兵衛(財務官)、岡山県・石井正弘(建設省)、広島県・湯崎英彦(通産省)、山口県・二井関成(自治省)、徳島県・飯泉嘉門(自治省)、香川県・浜田恵造(大蔵省)、高知県・尾﨑正直(財務省)、福岡県・小川洋(通産省)、佐賀県・古川康(自治省)、長崎県・中村法道(県職員)、大分県・広瀬勝貞(経産省)、宮崎県・河野俊嗣(自治省)、鹿児島県・伊藤祐一郎(総務省)、沖縄県・仲井眞弘多(通産省)(敬称略)。あ~疲れた、これが「官僚知事」、いや「諂い知事」、「やらせ知事」、「たかり知事」・・・・・の面々なり2011年8月10日の「親仁ギャグ」より。11月28日。

予想通りの「大阪維新の会」の大勝何もかにも「先送りの内閣」。最近の泥鰌は、民主党の過去の2人の宰相と同じようにダンマリに徹しているのか、発信がない。支持母体が誤った民主主義集団である限り、最初から民主党政権の短命は決していたのだ。それと同等に自民党の鈍感さと不甲斐無さには閉口だ。賞味期限の切れた、切れかかった議員の多いこと橋下徹・新市長に期待して、真のリーダーが日本全国に現れることを実現しようではないか。あれほど騒がれた宮崎県知事公舎問題だが、当の現知事はいつの間やそこに住んでいるそうな全国の知事の3分の2以上を占める総務省(旧・自治省)などからの「天下り知事」もどうにかせにゃあかんな。つづく。11月28日。

●昨夜はスタッフの「ペット・ラジオ診察室」を手直ししてアップし、昼間3時間かかった手術犬の点滴と暖房をチェックして午前1時に就寝。今朝は5時半に起床して、1番に入院のチェック。若い時はこんな生活もさほど負担に感じなかったが、歳とは驚異なものだ。きのうのOPEは他院で手術した症例の再手術。先週も「後片付け手術」をしたが、他人がメスを入れた症例は2倍の手間がかかる。小生自身、常に問いかけていることだが、最低限、教科書通りの手術をやってくれ!!! それが出来ぬなら、去ってくれ!!! 今日は注目の「大阪ダブル選挙」の日。11月27日。

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