●明日はWOWOWライブ(ch192)で「エキサイトマッチスペシャル マニー・パッキャオvsファン・マヌエル・マルケス」の生中継。フィリピンのミンダナオ島の極貧の家庭に育ち、拳一つで今や1試合のファイトマネーが30億円の史上最強ボクサーのパックマンことマニー・パッキャオ。33歳だ(1978年12月17日生まれ)。フライ級(50.8kg)からスーパー・ウエルター級(69.8kg)の6階級(飛び級も入れると10階級制覇でその体重差はおよそ20キロ)を制覇し、今も現役でしかも2010年からはフィリピンの下院国会議員でもある。トレーニングは勿論生まれ故郷のフィリイン・ミンダナオ島。試合がある時は反政府ゲリラも銃を置き、犯罪率も低下すると言う。「草の屋根の穴からは美しい星空がのぞいていた。寒い土地だったらおそらく死んでいただろう。私の心臓は山の上り下りで強くなり、二の腕は、漁師と網を引き上げることで鍛えられた」(自伝より)。小学校は家が遠かったため1年遅れて入学し、空腹で学校も休んだ。学校ではいつも手にオムツみたいなものを巻いて風に向かってパンチしていた。10歳の時、父親が5人の子供を捨て家を出た。「パンはいりませんか、美味しいパンはいりませんか・・・」と路上でパンを売り歩いて家計を助けた。「稼いだお金でパンや食べ物を買って食べたかったのですが我慢した。母がお米を買えるようすべて渡した。」。1992年、14歳の時に旅費が無いから船の積み荷に隠れて800キロ離れたマニラに旅立つ。夜は公園で寝泊まりし、昼は工事現場で働き、夜にジムに通った。「家族を養うために故郷を離れる必要があった。仕送りもしなければならないし、弟たちの学費も稼がなければならない。ママに言えば反対されると思って黙っていたんだ。僕はここでみんなのために働くよ。だって、これは僕だけの夢じゃなくてみんなの夢なんだから・・・・・・」。ファイトマネーの4分の1を食料や医療のための支援にしている。「もしもぼくが有名なボクサーになったら最初に助けたい人がいるんだ。ぼくと同じように学校に行けずにパンを売っているような子どもたちなんだ。なぜなら、自分たちのような貧しさを誰にも経験させたくないからだ。」。彼の母が教えたことは「物乞いになってはいけない。何かを得たければ必死で働きなさい。」。明日の昼はパッキャオが見逃せない。政治屋も選挙運動を休止して必見するべし。12月8日。
●きのうの報道ステーション。難解な二字や四字熟語を羅列し小説家気取りの慎太郎節も僅か1時間の討論で疲弊してしどろもどろの遅言振り。都庁では週休4~5日の勤務体制で休養十分であったのだろうが、とても総理がつとまる体力は残っていないな。新党改革の舛添要一氏に至っては「使用済み核燃料はシベリアの誰も住めないツンドラに埋めればよい」人任せの言。確かにフクイチ前の日本やアメリカ政府はそれをモンゴルの地中深くに埋める企てをしていた。勿論、金にものを言わせての話だ。自国で処理するのが筋であろう。日本未来の嘉田由紀子代表も核燃料の最終処理の意味を理解しているか甚だ疑問の稚言だな。総合的に「空理空論」が目立つのは慎太郎氏に賛同。もう3ヶ月は選挙戦をやってもらいたい心境だ。いや5ヶ月でも構わない。政党代表者皆が、自ら掲げる政策についての理解度が低いと言うか・・・無知(勉強不足)というか・・・少なくとも咀嚼し切っていない。彼らには国を導く資格がないに等しい。12月8日。
●③最低賃金制廃止。日本維新の会は4日、衆院選公約に掲げた「最低賃金制の廃止」を撤回し、「市場メカニズムを重視した最低賃金制度への改革」との文言に変更したが・・・・・・。「最低賃金が高止まり」しているとの認識からだ。高齢化が進む中、雇用される高齢者側にとっても今の最低賃金は貰うに忍びないかもしれないし・・・、雇う側もそれなりの時給を払うなら短時間でなくできるだけ長い時間働いてもらいたいし・・・。票が減るような政策(公約)は片っ端からトーンダウンだな。つづく。12月5日。
●②「日本維新の会」がまだ「大阪維新の会」だった時分、相続税アップの話。親の財産や威光でその子孫が能力以上に威勢を奮って(振って)は困るからか・・・・・・橋下市長も困窮の境遇に育ったからであろうか。金や財産持ちに税金を増やす。資産家は若者よりも高齢者に多い。預貯金に対してもある一定の税金を課す。国民の資産の60%は高齢者が保有しているから、世に金を回す方策としては満更悪くはない・・・と親仁は賛成派だ。つづく。12月4日。
●衆院選の公示日。選挙公約やらアジェンダやらマニフェストやらから票が逃げるような項目が影をひそめたか順列が後にまわった。①みんなの党の場合、御題目でもある「厚生年金と健康保険の未収金の厳格徴収」がそれだ。彼らのアジェンダ(Agenda=ラテン語で検討課題・行動計画)では社会保障の項目は後方の記載になっている。政治討論なんぞであれだけ唱えていたものがだ。正社員の厚生年金や健康保険料を会社(法人)から厳格に徴収(会社と社員個人が折半)すれば消費税の5%に相当する約11兆7000億円が国に入るという試算。会社との折半とは言っても、その金は給料から天引きされる。問題はその金が病院代(2割負担)と将来の厚生年金として蓄えられるのではなく、実際は当座の高齢者の社会保障にスライドするという点だ。給料が減って、しかも他人に遣われる。会社側とて「この不景気にそのような金は払えない」という中小企業がほとんどだ。保険料で会社が倒産しては元も子もないと言う訳だ。みんなの党のブレインかシンクタンクがだれか知らぬが、ちょいと個人事業や中小企業の実態を余りにも知らなさ過ぎるってことだな。借金をしてへとへとに働いて、いつ木にぶら下がる破目とも知れぬ我が身(もしかして10年前までの親仁のことか???)のことなんか、まるで想像したこともない人間の考えることだな。それよりも何よりも「年金の一元化」だろう。譲っても、保険料を下げるこったな。つづく。12月4日。
●それにしてもこんな番組の放映が許されるなんて日本のメディアは視聴率至上主義と拝金かぶれで、見る側の常識も問われる重大事。普通は絶対見ないが、きのうはたまさかチャンネルを回していたら、獣医が「主演」だったのでそのまま見てしまった。あの「情熱大陸」だ。ステムセル(Stem-cell=幹細胞)の事は眉唾に決まっていようが・・・・・・。その前に消毒や手術の手技は滅茶苦茶。前腕を骨折した猫に自称の幹細胞を移植し、術後4日目に撮影したレントゲンフィルムを指して「(仮)骨が早くも出来ている・・・」と。我々から見たら明らかな骨片が2つあるだけ(骨折治癒過程での仮骨はあのようにクリアには写らない)。通常の場合、仮骨形成には早くても2週間かかる。それが脂肪細胞から分離した幹細胞(?)を移植した猫では、4日目にはレントゲンに写っている。明らかな虚偽。こんなのを葉加瀬太郎の音楽で、のりよくやられたらたまったもんじゃない。この番組はなぜか「獣医主演」が多いが、全て嫌悪もの。役者には向いているようだが、獣医師としてはダメ押しだな。文科省はTBSを指導し、番組を即中止すべきだ。12月3日。
●ニッセイによれば、平成20年度の国民1人当たりの国民負担率は約110万円で、うち50万円を企業が負担しているという。諸外国と比べると28カ国中25番目で、国際的にはその水準は低い。まとめると、アメリカほどではないが我々は税金や社会保険料が低くて済んでいるが、その代わり、国の借金が増えつづけているのだ。一方で、特にお年寄りを中心に金が余って澱んで滞っている。つまり、世の中で金が回らず踊ってもいないのだ。つづく。12月2日。