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今週の親仁ギャグ・2013年2月3日(日)~2月9日(土)

キンカンではなく「酒の燗」の「燗」のことだ。せんに近所の酒屋に行った時のこと。店内の日本酒の宣伝ビラに「燗」の誤字があった。「門」の中は「日」では無く「月」が正しい。酒を呑むにはやはり「月」を愛でながら、否厳冬の夜には煌々と照る「月」を想いながらでなくては興醒めである。そして今日、浅田次郎の「夕映え天使」(新潮文庫)を読んでいたら14ページ(「夕映え天使」)と59ページ(「切符」)の2つの短編中の2箇所で「月」が「日」になった誤字。もちろん、浅田次郎氏の間違いでは無く、新潮文庫の校閲人のミスであろうが・・・。新潮文庫は大正3年(1914年)創刊の老舗中の老舗である。(ちなみに岩波文庫は昭和2年=1927年創刊)。人間には、ミスはつきもの、そう「月」もので「詫・寂」と「風情に遊び」が要るのですぞ。「酒党」でなくとも、立春の「日」長、暢気に昼酒をしているような酒乱ではあるまいし、こんなに大切な誤字を見過ごすようじゃ・・・失格ですなそれにしても「キンカン」の歌詞が5番まであったとは、ゆたりとどことなく気持に余裕のあったあの昭和の、良い時代の証明だな。尚、「キンカン塗って、また塗って・・・」のかゆみ、虫さされ等の万能外用薬・キンカン(アンモニア水、1-メントール等)は金冠堂から1925年に発売され、現在に至る。また、置き薬屋は正式名称は「配置販売業」と言うらしく、そのルーツは1690年(元禄3年)の大昔。コンビニ薬局なんてまだまだ尻の蒼い子供ってこった。最後に「万金丹」は、阿仙(アセン、下痢止め作用があり、口腔清涼剤=仁丹などとしても用いられる。「ガンビヤ」ともいい、主成分はタンニン/カテキンなど。)、丁子(チョウジ、別名クローブ=香辛料。嘔吐、胸やけ、解熱、食欲増進に効果。)、甘草(カンゾウ、体の抵抗力を高め、胃粘膜を保護する。またストレスに対する抵抗力を高める働きがある。)、肉桂(ニッケイ、別名シナモン。体を温める作用、発汗・発散作用、健胃作用がある。)が主原料で、他に百草(ヒャクソウ)、人参(ニンジン)、片脳(ヘンノウ)、ヒハツ、甘茶(アマチャ)などを加えたもの(要精査)。。浅田次郎を読むきっかけは、機内誌のエッセイを読んでからだが、中身はおススメ。2月8日。

「越中富山の万金丹・・・・・」なんて懐かしい響きだ。同様に、「蜜柑金冠酒の燗」も心地好い。今はどういうシステムか知らぬが、小中学の頃、田舎には富山から「置き薬屋」さんがバイクで回っていた。村の中心の旅館に宿を取って巡回していた。年に3~4回は来ていたと思う。その中にはケロリンや赤チン・・・そしてキンカンもあった。しばし家人との世間話に花を咲かせ、用が済んで帰り際には必ず子供騙しに風船をいくつかくれた。きょうのブログは置き薬でもキンカンでもないつづく。2月8日。

キンカンCMソング(作曲 服部 正/作詞 藤浦 洸)
1.カンカン キンカン キンカンコン
カンカン 鍛冶屋のおじいさん
肩こり 腰の痛みには
キンカン塗って また塗って
元気に陽気に キンカンコン
ミカン キンカン サケノカン ヨメゴモタセニャ ハタラカン
2.カンカン キンカン キンカンコン
カンカン 家庭の常備薬
毒虫 水虫 蚊や ぶよに
キンカン塗って また塗って
明るい暮らしを キンカンコン
☆(繰り返し)
3.カンカン キンカン キンカンコン
カンカン いたずらざかりには
すり傷 打ち傷 かすり傷
キンカン塗って また塗って
楽しく愉快に キンカンコン
☆(繰り返し)
4.カンカン キンカン キンカンコン
キンキン 北風 寒い日に
しもやけ ふっくら お手々には
キンカン塗って また塗って
すっきりさっぱり キンカンコン
☆(繰り返し)
5.カンカン キンカン キンカンコン
カンカン ホームランのヘビーバッター
躰の調子を保つには
キンカン塗って また塗って
身軽にファイトに キンカンコン
☆(繰り返し)つづく。2月8日。

朝8時に目を覚まし、寝床の上で朝のワイドショーの芸能ネタを頭に叩き込んで世情を知り、一往メジャーな話題が終わった頃合の9時前後にごそりと起き出でて、厠へ。新聞の見出しを一目一瞬で流し読み、次は「本日の葬祭・ご葬儀・告別式ご案内」をチェックして、気が向けば社会面へ進む。時計を見、シャワーで霞んだ大脳皮質を覚醒させ、同時に昨夜のアルコールが浸み込んだ皮脂を溶出させる。10時の2、3分前に飼い犬の「筆太郎」に「フ―、元気か」と一声かけ、その「筆のような尾っぽ」がいつものように振れることを確認しながら、ひょっと病院に足を踏み入れ、さぞ朝から頑張ってましたの真剣真顔で外来を診る。11時半になると術前の最終チェックをし、麻酔法と麻酔薬など薬全般の指示を出して、第一食を摂る。20分もすれば、もうすぐ消毒が終わる旨の連絡人が来る。それからおもむろに手を洗って、手術はほぼ予測した時間通りに終了する。いつもの仕草で手術着を洗濯機に投げ入れ、一服茶。2時からの外来診療に1時間ほど参加し、3時には温めの風呂をもらい、小一時間ほど遅めの昼寝。そして、まだ陽の高い5時には行きつけの居酒屋へ向けて出立。2時間ほどの1杯のビールと3合の焼酎で大脳辺縁系まで少しく痺れさせる。8時には帰宅して2時間の酔寝。10時ごろごろりと起き立ってテレビのニュースを見たり、文庫本を読んだり、週刊誌に目を通したり、親仁ギャクを書いたり・・・・・・ある時は2時、ある夜は3時、4時、5時と睡魔に襲われるまで何気に時間を潰す。これが最近の親仁の生活ぶりですと言いたいとこですが、これは親仁の希望的観測的願望です。2月4日。

嘉納治五郎(1860-1938)の精神とは、「精力善用」(自分が持つ心身の力を最大限に使って、社会に対して善い方向に用いること)と「自他共栄」(相手に対し、敬い、感謝をすることで信頼し合い、助け合う心を育み、自分だけでなく他人と共に栄えある世の中にしようとすること)。今回の女子日本代表暴行問題で、外国の柔道関係者に「嘉納治五郎の柔道精神に反する」と攻撃され、クローズアップされた「治五郎精神」。柔道発祥国が「精神」を引合に出されて警告されるようじゃ・・・・・・オリンピックで金メダル1つも納得ものだ。毎日新聞の世論調査では、「一定の範囲で認めてもよい」との容認派も42%を占めたという結果らしいが、世界からしたら相当に遅れた認識だ。その昔、江戸時代の寺子屋教育などを見た外国人が日本の「諭し教育」を絶賛した。当時、外国では「スパルタ教育」が横行していたのだ。いつからこうなったのか検証が必要だ。治五郎の精神を学べば暴力や体罰は有り得ないということだつづく。1月3日。

いま話題の○宮高校のホームページを覗いて見る。御立派なインフラと聞いたが、ネット上では窺い知れない。大学進学を見ると日体大をはじめ有名校にも進学が見られる。週刊紙に頼れば、部活のキャプテンで大会成績が良ければ早稲田や同志社などメジャーへの推薦入学も可能というから・・・熱の入れようが違うようだ。体罰が○宮高校に限ったことでないのはこの数日の報道で明白となった。オリンピックの日本代表でも同様の暴力が横行しているのだ。そこで親仁が言いたいのは、息子や娘がプロに入れるように、有名大学に推薦入学し良い就職ができるように、高校生の保護者がしごきや体罰を容認しているということだ。場合によっては、家ではできない(放棄した)躾も部活の監督に押しつけている節も窺える。この10年、20年の少年スポーツへの親馬鹿な親の熱の入れようは改めるべき点が大いにあるぞ本日は節分、明日は立春。市場が休みで鰯は目刺で済ませ、恵方巻はスーパーのやや太目の鉄火で済ませ、大法螺も吹かせずに済ませた1日。小さな節分ってことだつづく。1月3日。

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