●2020年東京オリンピック招致の足枷(あしかせ)は汚染水問題だ。10年~20年がスパンの余震への懸念。それでもオリンピックは美味しい巨大イベント。咽喉から手が出る程だから、大枚をはたいてジャンボを世界1周させるのである。それもこれもものの考えようで、汚染水問題もオリンピック招致が決り、必然で国際公約になれば、国も絶対条件的に本腰を入れ、必ずやスピ―ディにやってのける(解決するで)だろう。それでなくても今までが怠慢であったのだから、4倍速5倍速10倍速で福島復興を世界に見せるジェット燃料の役割としようではないか。韓国が福島隣県8県の全水産物の輸入禁止する声明を出した。招致決定寸前の例の意地悪さではあるが、韓国の言い分も理解できよう。汚染水流出の事態がこのままのらりくらりと続くようであれば、太平洋対岸のアメリカやカナダなどの漁師から損害賠償を要求されても文句の言いようがない。日本政府のアナウンスメントよりもBBCなど外国の情報提供のほうがより正確だという・・・見解も邦人の間で囁かれ始めているぞな。まあ、オリンピック招致決定が福島原発問題解決の国際公約という観点からすると、2020年東京開催は福島再興に欠かせないものだ。安倍ちゃんの名文美文演説に期待するしかない。つづく。9月7日。
●安倍ちゃんがロシアで開催されたG20を早々に切り上げてアルゼンチンのブエノスアイレスへ、今朝未明に到着。勿論、政府専用機の747(ジャンボジェット)の巨大エンジンを噴かしてのことだ。燃料費だけで一体いくらかかるのか。目的は「第4の矢」を射抜くためだ。巨費を費やし、首脳会議を中座し、国難をも蔑ろにしてまでのことだ。今年に入って不動産やゼネコンの株式価格が4割上昇したという。オリンピック招致が東京に決定すれば、ANAやJAL、ホテル業界の株も上がり、延いては全ての株が上昇するというシナリオ。オマケに外国人観光客や国内旅行者の増加も大いに望まれる。以下は2009年10月16日の親仁ギャグの一部。○・・・中見出しが「日航 きょう省エネ飛行」で、「機内容器軽量化 航路も工夫 ドラム缶27本分節約へ」との小見出しが続く。内容は、「日本航空が、ホノルル発関西国際空港行きのボーイング747-400型で現時点で可能なあらゆる省エネ対策を取り、どれだけ燃料が節約できるか検証する。」とのことだ。具体的には①直線状の巡航経路(燃料削減量570リットル)、②最も燃費効率のよい巡航高度(同490リットル)、③最新の風の予測を基に効率の良い経路を選択(同455リットル)、④機内誌のページ数減で1冊当り60グラムの軽量化、⑤スプーンやフォークの柄を薄くして1本当たり2グラムの軽量化、⑥ワイン容器の変更で計30リットル削減。その他、駐機中の工夫などがある。○そこで問題である。これらがすべて上手くいったとして、どの位の燃料が節約できるのかである。記事によれば、燃料消費量で約5%にあたる5,362リットルで、ドラム缶に換算して27本分であり、これは二酸化炭素排出量で1万3,140キログラムの削減になるという。目標通りなら、1キロメートル当り1.99キログラムの削減だ、そうな・・・・・。○13,140÷1.99=6,603であるから、ホノルル間は6,600キロメートルの距離である。5,362リットルが5%の削減であるから、飛行(フライト)に必要な総燃料は107,240リットルの計算となり、ドラム缶で約536本分である。因みにドラム缶は200リットル入る。○手元にあるANAの機内雑誌「翼の王国」の10月号を見ると、ボーイング747-400は全幅64.4m、全長70.7m、全高19.4m、飛行距離12,370km、座席数287/323席(2009年9月1日現在)とある。こんなに大型の旅客機が6千キロ以上も飛ぶには、一体如何程の燃料費が掛るのかと考えるのは、普通人であろう。そこで、ジェット燃料を調べると、ジェット機の燃料はケロシンと呼ばれるもので、原油から灯油を精製する時に同時にできるらしい。灯油に良く似ていて、価格も同じと考えて良いとのことだ。ジェット燃料は燃えやすい高温・高圧の空気を用いるため、ガソリンのような爆発性・揮発性は必要なく、ガソリンではかえって危険である。現在の灯油価格が仮にリットル70円とした時、70×107,240=7,506,800となので、ホノルル-関西国際空港間の燃料代は約750万円の計算である。いや、これは小生が想像していたよりは高い。燃料費だけをみた場合、300人の満席でも1人当り約2万5千円が実費として掛る計算だ。 2009年10月16日。つづく。9月7日。
●シリアのアサド独裁が化学兵器を使用した疑いで、安倍ちゃんはオバマ支持を表明。もちろん、その使用が確認され、米国議会の承認が得られればの話(本来なら大統領には独自の「命令」で攻撃できる権限あり)。だが、化学兵器に名前が書いてある訳もないし、テロ組織の仕業かもしれないし、曲者(しれもの)の計略(策略)かも知れぬ。国連の常任理事国(安全保障理事会)であるロシアと中国がアメリカのシリアへのミサイル攻撃を早早に非難し、英国議会もシリア攻撃にNOを出した。そんななか、安倍ちゃんのアメリカ支持は如何なものか。集団的自衛権の解釈変更やら憲法改正を急ぐ模様の中、果たしてこのアメリカ追随は是か非か。仮にアメリカの攻撃に対してシリアが軍事報復か、あるいはテロ攻撃してきた場合、日本は集団的自衛権を盾に「錦の御旗」としてシリア攻撃をするのだろうか。否、しなくてはならないのだろうか。アメリカにおべっかまがいの美舌を振舞うようでは後が恐い。それにしても国連の不甲斐無さとアメリカとそれに大統領そのものの権威の失墜。国運に翳を落とさぬよう安倍ちゃんの熟慮英断を望もう。「千兵は得易く、一将は得難し」と言うではないか、真の将足るや、安倍ちゃん。9月3日。
●つづき。④史上初めて、アメリカが広島(1945年8月6日)と長崎(同年8月9日)に原子爆弾を使用したという事実は、極めて重大な影響をもたらす出来事であった。公式発表によれば終戦を早めるために用いられたという原子爆弾は、投下直後におよそ13万人の犠牲者を生み出すとともに、その後も残存する放射能により20万人の生命を奪った。放射能の影響は現在でもまだ消えていない。核兵器に頼らなければ、日本を降伏させることができなかったのか? それともアメリカは、莫大な費用を費やして開発した新兵器の破壊能力を試す機会を探していたのか? アメリカは、ソ連に対する優位を示そうとしていたとも考えられる。いずれにせよ原子爆弾が生まれたために、この先、人類は自らを滅ぼしかねないという危機意識が生まれ、その使用を抑制する有効な仕組みを作リ出す必要性が高まった。原子爆弾を所有することで、アメリカの軍事力は飛躍的に増大した。また戦争の間、連合国に武器を供給していたアメリカは、ヨーロッパ諸国に比べて比較的損害が少なく、その分経済面ではっきりと優位に立つことができた。つづく。9月2日。
●ドイツ・フランス共通歴史教科書の内容抜粋。第1章から。①1945年、世界は物的にも人的にも惨憺たるありさまだった。世界は前例のない犯罪行為と大量破壊に直面し、その恐怖は想像もつかなものだった。このような衝撃は、再び戦争を繰り返したくない、新たな国際秩序を築き上げたいという気持ちを全世界の人々に植えつけた。②犠牲者数は、第一次世界大戦終結時(1918年)よりも3~6倍増加している。推計によれば、この戦争における死者数はおよそ5500万人である。③ナチスの強制収容所を解放した連合国軍は、そこで行われていた身の毛もよだつような残酷な犯罪を目のあたりにした。そこでは、ユダヤ人およそ600万人、シンティ・ロマおよそ20万人、その他何十万という人々が組織的に殲滅されていた。こうした事実を目撃した激しい精神的衝動から、「人道に対する罪」という新しい概念が生まれる。後にニュルンベルクや東京で開かれた国際軍事裁判では、ナチスや日本の戦争犯罪人がこの概念に基づいて裁かれた。つづく。9月1日。