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今週の親仁ギャグ・2014年1月26日(日)~2月1日(土)

●1月29日、中国と韓国の国連大使が国連安全保障理事会の公開討論会で安倍晋三首相の靖国神社参拝を非難した。慰安婦問題にも言及した韓国の大使は演説中、「日本」の国名を17回挙げて、「帝国主義時代に起こったことの見方をねじ曲げている」などと批判した・・・という。翌30日、丁寧にもこれに「呼応」した菅官房長官は記者会見で、「この討論会は、恒久平和のために共有される歴史認識に基づく和解をどう達成するかという趣旨で開催された。特定の国を批判する場ではなく、わが国の歴史認識を批判する発言が行われたことは極めて遺憾だ」と応じた。「売り言葉に買い言葉」・・・どっちもどっちだが、親仁の見解はいつもの「靖国参拝は政教分離や東京裁判判決に非違」(特に後者)している・・・そして日本側がどう思おうと世界は韓国(朝鮮)併合や日中戦争を侵略戦争と認識理解している・・・安保理での応酬は欧米露などの国にとって「極東(東洋)の○○どもはこのレベルの人種か・・・」と当事者3国を「一緒くた」に見ているのであろういちいち向うの言い分に応酬していたら日本も世界の笑い者だ。この調子だと安倍ちゃんが辞めて新しい内閣になってたとえば「村山談話」なんてのを出さない限り、日中韓関係は改善しないな。2月1日。

「志」(敢て読み仮名で「こころざし」)。古代より、最も始末に悪くて操り難いのが、「金に無頓着」で「命知らず」。きのうのクローズアップ現代で、東大紛争の時、安田講堂に立てこもった学生との事態の収拾にあたった教授陣のやりとりが明らかにされていた。学生の「なぜ学問をするのか・・・自己実現のためといわれるが・・・医学部の学生は医師免許を、法学部の学生は弁護士の資格を取り・・・産業界で役立つ人々をつくるだけでよいのか」との疑問に対して、教授陣はだれひとり的確な答えを与えられなかった・・・という。翻って小保方晴子氏の場合は、「数十年後でも百年後でも社会に貢献(役に立てれば)できれば・・・という気持で研究をしています」。何と、とてもAKB並の美顔のお嬢様から発せられた美言か・・・否、美貌から発せられたからこそ嘘偽りのない金言であろう。東大紛争で教授陣が学生に発すべきであった言葉は、まさに「』(敢えて読み仮名で「おおやけ」)のために、君らは今大学で学問しているんだよ」であったのだつづく。1月31日。

iPS細胞(人工多能性幹細胞)でノーベル賞を受賞した山中伸弥氏(神戸大医学部卒)。元外科医だが不向き(同じ手術でも他の術者の何倍もの時間がかかっていた)を悟り、メスを捨て研究室で「試験管を振る」ことを選んだ。iPS細胞に成るには多種のアミノ酸(遺伝子)の組合せがキ―であった(実際は発癌遺伝子など4種類の遺伝子=山中因子の組合せでiPS細胞化された)。それを組合せ的に飽きることなく懲りずに「試験管を振り続けた」結果がノーベル賞の発見につながった。今度の「STAP細胞」の発見も培養条件を変えながら実験を繰り返したということで山中氏の場合と共通点がある。要は、好きなことを根気強く執念深く持続する忍耐能力があれば世界的大発見ができるということだ。昔と違って培養技術の「イロハ」から研究しなければならないとうことはない。その分、20代の研究者にもノーベル賞のチャンスは転がっているということだ。ココだけの話だが、今回の「STAP細胞」の発見はまたしても東京大学発ではない。(週刊紙ネタだが)幼稚園から東大に入れるように「ガリ勉」して(それを人生最大の目標にしているから問題かもしれないが・・・)そのルートの高校や予備校に進み学部選択すれば結構な割合で東大入学が可能なそうな・・・。受験秀才を集めるばかりで、かつ画一的な最高学府教育を踏襲している(東大だけではない)旧帝大・・・ここらで猛反省してもらおうかつづく。1月30日。

あと10日でソチオリンピックが開幕する。金メダルに最も近いのは女子ジャンプの高梨沙羅ちゃんとフィギュアスケート男子の羽生結弦君。彼女は17歳で彼は19歳。男子体操の白井健三君も17歳。ACミランへ背番号「10」で移籍した本田圭佑、ゴルフの石川遼に松山英樹、ヤンキースへ移籍した田中将大・・・・・。スポーツ界は他の分野より目立ちがちだが、ここにきて日本人若手の世界的活躍が目覚ましい。彼らは皆(たとえば高梨沙羅ちゃんの父と兄はジャンパー・・・親の遺伝子もあろうが)小学校にも入らないうちから「英才(秀才)教育」を受けている。肉体と頭脳は多少差異があるかもしれないが、どうもあまりかわらないような気もする。スポーツも立派な才能であり、研究で成果を出すのもこれまた誰にでもは出来ない才能である。宮大工の棟梁だって、和食の鉄人だって、炭焼(山師)名人だって・・・誰だってその道の達人になれるかも。そう考えれば脳細胞も神経筋肉系と同様にその柔軟な若いうちに「ストレス」をかければ道を拓く可能性が高まるということだ。小保方氏も30歳。ノーベル賞だって20代、30代の若輩が貰う時代が到来したということだ。金メダルも10代。要は自分の才能を如何に早い段階で発掘するかだな。江戸の寺子屋時代に比べたら、比較にならない教育環境の向上。人生80年、「俺は大器晩成だからそのうちに日の目を見るよ」なんて暢気なことは言わない方がよさそうだつづく。1月30日。

STAP細胞」は(若いマウスの脾臓から採取したリンパ球に)ストレス(30分間、弱酸性溶液に浸漬)を加えることで「万能細胞」に変化したもの、らしい。ストレスのない教育や家庭環境。早稲田大学の創設者で肥前(佐賀)藩士、大隈重信(1838-1922)は当時の藩校での一様な教育体系に強烈な不満を示していた。「一藩の人物を悉(ことごと)く同一の模型に入れ、為めに倜儻(てきとう)不羈(ふき)の気象を亡失せしめたり。」。又、「佐賀藩の学制は、豈に余多の俊秀を駆りて凡庸たらしめし結果なしとせんや」(司馬遼太郎著「この国のかたち一」p168)とも語った。折しも彼の東大が(センター試験結果は考慮するものの)約100名の推薦入学生を採ることを発表した。日本の大学教育は、画一化され均一的な若者を大量養成する反面、俊秀な逸材の才能を埋没させることも否めない。思考の多様性に乏しい若者が多いという事だ。「鉄は熱いうちに鍛えよ(打て)」は生活レベルや教育環境が激変している昨今、昔以上に重要ではなかろうか。創設の由縁もさることながら、校風も侮れない。「STAP細胞」の発見者、小保方晴子氏(30歳)は早稲田大学先進理工学部卒つづく。1月30日。

NHK新会長の不穏当な発言というよりも危険な「見識」。「政府が『右』と言うものを『左』というわけにはいかない」・・・等々の発言。NHK会長は12人の委員から成る経営委員会によって選出されるが、籾井氏の選出前に安倍ちゃんに近い人間が4人就任している・・・から問題なのだ。そのうち、政府の息が掛かった機関のすべてを安倍ちゃんの贔屓で右がかりの人種で固めようとしているように見えてならない。近い将来、急転直下の「安倍王国」瓦解の遠因になりはしないか。(そこで「歴史メモ」)幕末、最期の将軍「徳川慶喜」は将軍職に担がれる前、14代将軍家茂の後見職として江戸城に登城した。直前までは「安政の大獄」で大老井伊直弼から「登城停止処分」を手始めに「蟄居」まで命じられていた。雨戸を閉め切った部屋に「幽閉」され外部との接触を断たれた(「隠居慎」の命)。安政の大獄の大義名分は尊王(勤皇)攘夷に走った水戸派(慶喜の父、徳川斉昭を主とする水戸学派=「将軍の政権は天子から委任されたものである」司馬遼太郎著「最後の将軍-徳川慶喜-」p93)を中心とした反幕府(反佐幕)派を一掃することであった。その慶喜、実は攘夷派ではなく「開国派」であったとうから驚きだ。政治総裁職として慶喜と同時に登城した「慶喜将軍擁立の先鋭」の福井藩主松平春岳や土佐藩主山内容堂は「慶喜が開国論者である」ことを口止めした。さて、今度のNHK会長の放言は口止め程度で防止できるものやら・・・あの一見豪放磊落そうな風貌からはそんな繊細さなんて微塵もなさそうだ。親仁としては記者のさらなる突っ込みで彼の偽らざる信条、本心を聞いてみたい。1月27日。

 

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